2020年9月27日日曜日

Review of the Week.(Sept.21st - sept.25th 2020)

 2020年9月21日(月)~9月25日(金)の週の簡単なReviewです

*FinCEN文書(米財務省金融犯罪取締りネットワーク)漏洩
→大規模な詐欺、資金洗浄の実態が露呈
→英国籍企業、大手金融機関、特にドイツ銀行の関与が多数

*Covid-19第2波が拡大傾向
→仏、スペイン等で制限再導入
→英ロンドンも都市封鎖リスク再浮上

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は乱高下、週次ベースで続落
 債券市場は価格反発(利回り反落)の流れ
・日経平均は、23,204.62円で越週(前週23,360.30円)
・米Dow→$27,181.16、SP500→$3,299.61、Nasdaq→$10,918.57)
 (前週 $27,652.98               $3,319.12                 $10,792.28)
 (前週比    -1.74%               -0.63%              -1.10%)
・米10年債利回りは、0.66%(前週0.69%)
・米30年債利回りは、1.40%(前週1.45%)

②商品市場

Covid-19第2波拡大を受けて商品市場全般に反落圧力
金融機関スキャンダル疑念など背景に貴金属価格は崩壊モード
・原油価格は1バレル当たり$40.14で越週(前週$40.96)
・金価格は1オンス当たり$1,863.13で越週(前週$1,950.52)

③外国為替市場

北米通貨(USD,CAD)がしっかり上昇、JPYも上昇組
AUD,NZDに持続的反落圧力

④暗号通貨(暗号資産)

金融混乱の中で暗号通貨(資産)にも逆風強まる
・1BITCOIN=1,129,709円(前週1,158,499円)

GLOBAL STOCKS :  Wild Swing

 主要株式市場は、かなりの混乱状態で推移しています。今後も暫く不安定な推移が続きそうですね。
DAX30 DAILY
漏洩したFinCEN文書に関しては、金融犯罪バージョンのパナマ文書といったイメージかと思います。

金融株が下げを主導する展開となり、邦銀は今のところ味噌っかす扱いのようなイメージですが、以前から様々な疑惑のあるドイツ銀行など、先行き懸念は払しょくできない状況ですね。

FTSE100 DAILY

US DOW DAILY

US S&P500 DAILY

NIKKEI225 DAILY


VIX : Somewhat Subdued Now.

 FinCEN文書漏洩に端を発した金融株の下落などで混乱した株式市場を受けてVIX指数は一応上昇する局面もありましたが、週足ベースで見れば、大したインパクトは残していない気がします。
VIX DAILY
実際の値動きで考えれば、確かにこの程度が適当かなと言う気もしますが、今後のスキャンダル化の有無次第と言ったところでしょうか。

個人的には、世の中色々と地殻変動的なイベントの余震が感じられ始めているようにも思っているのですが、とにかく状況を注視していきましょう。


CRUDE OIL : Clinging to $40ish

 原油価格は、今のところ比較的小動きに推移中です。

CRUDE OIL DAILY
Covid-19の第2波の拡大懸念から商品市場にも上値抑制バイアスが強まる流れですが、別要因もあって急落した貴金属価格と比べれば、極めて平和な現有価格と言った印象ですね。


PRECIOUS METALS : The Hardest Hit

 貴金属価格は、大暴落と言ってよい週となりました。

GOLD DAILY
GOLD以上にSILVERがダメージを被ったという指摘も出ていますが、チャート的にもその通りですね。

FinCEN文書で大手金融機関への疑念が強まり、これにぶつけるようなタイミングで、2020年の貴金属価格の大幅上昇は、大手金融機関に巨額の富を齎したというレポートが出て来た事で、株価の下落などでダメージを受けた大手金融グループが貴金属で益出しをするのではないかと言う思惑が広がった可能性があるのではないかと思います。
SILVER DAILY

中長期の上昇相場が壊れた可能性は低いですが、短期的なダメージは結構大きいはずですね。


CRYPTO CURRENCY : Relatively Well?

 暗号通貨(資産)も逆風を浴びていますが、比較的健闘しているという印象が強いです。
BITCOIN/USD DAILY

週の後半に盛り返しているという意味でもチャートは健闘していますね。

貴金属市場の混乱が長引くと、意外と暗号資産が受益者となるシナリオもありかもしれません。
ETHEREUM/USD DAILY

XRP/USD DAILY

DXY(US DOLLAR INDEX) : Interim Bottom is in..

 各資産市場から資金が流出している事もあり、米ドルは持続的上昇気流に乗っています。
DXY(US DOLLAR INDEX) DAILY

一旦ベアトレンドはリセットされたチャート形状になっています。

11月決算のファンドも多いので、ここからは暫く米ドルは上昇し易い時期でもあります。


AUD :   TURNED?

 長期にわたり継続して来たAUDの上昇がピークアウトした可能性が高そうですね。
AUDUSD DAILY

AUDJPY DAILY
各チャート、綺麗なブレイクですね。

追いかけるよりも、引き付けて節目でショート狙いと言う戦略が良さそうです。

ロングはまだまだ溜まっていると思って間違いないと見ています。
AUDNZD DAILY


Top FX Movers of the Week.(Sept.21st - Sept.25th 2020)

 2020年9月21日(月)~9月25日(金)の週次ベース主要通貨動向です

        通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
  1. AUDUSD↓0.7031  0.7290  -259  -3.68%

  2. NZDUSD↓0.6547  0.6758  -211  -3.22%

  3. AUDJPY ↓ 74.22    76.23   -201  -2.71%

  4. NZDJPY ↓ 69.10    70.67   -157  -2.27%

  5. AUDCAD↓0.9413  0.9624  -211  -2.24%

  6. GBPAUD↑1.8124  1.7729 +395 +2.18%

  7. USDCHF↑0.9290  0.9113 +177 +1.91%

  8. EURUSD↓1.1631  1.1843  -212  -1.82%

  9. NZDCAD↓0.8764  0.8923  -159  -1.81%

10. EURAUD↑1.6542  1.6246 +296 +1.79%

上昇通貨 ⇒ USD(4回),JPY(2回),CAD(2回),GBP,EUR
下落通貨 ⇒ AUD(5回),NZD(3回),CHF,EUR

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

 2020年9月25日(金)の北米時間の最終4時間での主要通貨動向です

       通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
  1. GBPUSD↑1.2743  1.2703  +40  +0.31%

  2. GBPCHF↑1.1837  1.1806  +31  +0.26%

  3. GBPJPY ↑134.51  134.16  +35  +0.26%

  4. EURGBP↓0.9127  0.9147   -20   -0.22%

  5. NZDUSD↑0.6547  0.6533  +14  +0.21%

  6. AUDUSD↑0.7031  0.7017  +14  +0.20%

  7. NZDCHF↑0.6082  0.6071  +11  +0.18%

  8. USDCAD↓1.3387  1.3411   -24   -0.18%

  9. AUDCHF↑0.6532  0.6521  +11  +0.17%

10. AUDJPY ↑  74.22    74.11  +11  +0.15%

上昇通貨 ⇒ GBP(4回),AUD(3回),NZD(2回),CAD
下落通貨 ⇒ USD(4回),CHF(3回),JPY(2回),EUR

2020年9月20日日曜日

Review of the Week.(Sept.14th - Sept.18th 2020)

 2020年9月14日(月)~9月18日(金)の週の簡単なReviewです

*英政府とEU間の12月末のBREXIT期限に向けた交渉が難航
→英政府がEU側との合意事項を修正する法案を議会に提出
 →内外からの批判も強まる

*米FOMCが金融緩和政策を維持
→政策金利(FFレート)誘導目標を0~0.25%に維持
→2023年まではゼロ金利政策を維持する方針

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は小幅に続落
 債券市場は小幅に価格反落(利回り反発)
・日経平均は、23,360.30円で越週(前週23,406.49円)
・米Dow→$27,652.98、SP500→$3,319.12、Nasdaq→$10,792.28)
 (前週 $27,675.33               $3,343.31                 $10,858.24)
 (前週比    -0.03%               -0.65%              -0.56%)
・米10年債利回りは、0.69%(前週0.67%)
・米30年債利回りは、1.45%(前週1.42%)

②商品市場

商品市場は反発基調
サウジアラビアによる主要原産国への減産割当遵守の徹底要求を
 受けて原油価格は大きく反発
 →1バレル当たり$40.96で越週(前週$37.51)
・金価格は1オンス当たり$1,950.52で越週(前週$1,942.34)

③外国為替市場

週を通してJPYとNZDが大きく上昇
USDの基調は引き続き軟調

④暗号通貨(暗号資産)

暗号通貨(資産)は、回復基調
・1BITCOIN=1,158,499円(前週1,100,589円)

GLOBAL STOCKS :  A Bit SOFTER

 主要株式市場は高値警戒感と一層の上昇期待が入り混じるようなセンチメントが継続中ですが、先週はややモメンタムが後退した印象ですね。
DAX30 DAILY

FTSE100 DAILY

US DOW DAILY

US S&P500 DAILY

NIKKEI225 DAILY


VIX  :  No Panic

 VIX指数は、低位安定のまま、息を潜めるような展開です
VIX DAILY

引き続き、パニックは無しですね。

株価の調整時に若干のSPIKEはありますが、その後緩んでは安値も更新と言う展開ですね。

CRUDE OIL : Up on Saudi's Action

 原油価格は週次で10%レベルの反発となりました
CRUDE OIL DAILY

サウジアラビアが主要産油国に減産合意の順守を呼びかけたのと、投機筋に対してOPECの減産合意に逆らわないよう警告した事等が反発の引き金となった模様です。

一気に$40台を回復してきましたね。

PRECIOUS METALS : Treading Water.

 貴金属価格は、週次ベースで横ばいと言った動きでした
GOLD DAILY

SILVER DAILY
チャート的にはペナント形成中という感じですね。

基本的には膠着語に上放れと言う展開を想定しています。

CRYPTO CURRENCY : Slow but Steady

 先週の暗号通貨(資産)の値動きは、小幅ながら反発でした
BITCOIN/USD DAILY

綺麗な反転・・と言う程ではないのですが、ひと先ずは崩れなかったという所でしょうか。
ETHEREUM/USD DAILY

XRP/USD DAILY


DXY(US DOLLAR INDEX) : Nothing Changed.

 DXY(US DOLLAR INDEX)は、大きな変動はなかったものの軟調推移を継続中です
DXY(US DOLLAR INDEX) DAILY

ここらで一旦反発という気配がない訳でもないチャート形状ですが、当分の間は政権も中銀も通貨安を容認するスタンスかと思われますので、反発よりも下落を狙っていく状況ですね。

JPY : Eventually Shines.

 先週は円高の動きも注目を集めました。
USDJPY DAILY
USDJPYは一気に104円台に突入しました。106円台から上昇の気配すら見せていたので、ロングを切らされた勢力もあったでしょう。

クロス円もベア転の形状です。菅政権の誕生を市場は円高で迎える格好ですね。

EURJPY DAILY



GBPJPY DAILY


Top FX Movers of the Week.(Sept.14th - Sept.18th 2020)

 2020年9月14日(月)~9月18日(金)の週次ベース主要通貨動向です

        通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
  1. CHFJPY ↓114.75  116.78  -203  -1.77%

  2. CADJPY ↓ 79.20    80.52   -132  -1.67%

  3. NZDCHF↑0.6158  0.6060   +98 +1.59%

  4. EURJPY ↓123.84  125.74  -190  -1.53%

  5. USDJPY ↓104.57  106.15  -158  -1.51%

  6. NZDCAD↑0.8923  0.8789 +134 +1.50%

  7. EURNZD↓1.7523  1.7769  -246  -1.40%

  8. AUDJPY ↓  76.23    77.30  -107  -1.40%

  9. NZDUSD↑0.6758  0.6667    +91 +1.35%

10. AUDNZD↓1.0786  1.0923  -137  -1.27%

上昇通貨 ⇒ JPY(5回),NZD(5回)
下落通貨 ⇒ CHF(2回),CAD(2回),EUR(2回),USD(2回),AUD(2回)

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

 2020年9月18日(金)北米時間における最終4時間での主要通貨動向です

       通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
  1. AUDUSD↓0.7290  0.7319  -29  -0.40%

  2. NZDUSD↓0.6758  0.6783  -25  -0.37%

  3. USDCHF↑ 0.9113  0.9092 +21 +0.23%

  4. AUDJPY ↓  76.23    76.39  -16  -0.21%

  5. GBPUSD↓1.2925  1.2952  -27  -0.21%

  6. AUDCAD↓0.9624  0.9644  -20  -0.21%

  7. EURAUD↑1.6246  1.6213 +33  +0.20%

  8. USDCAD↑1.3203  1.3177 +26  +0.20%

  9. EURUSD↓1.1843  1.1866  -23  -0.19%

10. NZDJPY ↓  70.67    70.80  -13  -0.18%

上昇通貨 ⇒ USD(6回),JPY(2回),CAD,EUR
下落通貨 ⇒ AUD(4回),NZD(2回),CHF,GBP,CAD,EUR

2020年9月13日日曜日

Review of the Week.(Sept.7th - Sept.11th 2020)

 2020年9月7日(月)~9月11日(金)の週の簡単なReviewです

*複数のECB首脳らが通貨高のリスクに言及
→EUR高の流れを軽めに牽制

*米Trump大統領が米中経済Decoupling構想に再言及
→経済的な絶縁による米経済へのダメージを楽観視

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は続落債券市場は価格続伸(利回り続落)
・日経平均は、23,406.49円で越週(前週23,205.43円)
・米Dow→$27,675.33、SP500→$3,343.31、Nasdaq→$10,858.24)
 (前週 $28,131.77               $3,426.75                 $11,313.13)
 (前週比    -1.62%               -2.43%              -4.02%)
・米10年債利回りは、0.67%(前週0.72%)
・米30年債利回りは、1.42%(前週1.46%)

②商品市場

商品市場は全般に下落基調or弱保合いで推移
・原油価格は1バレル当たり$37.51で越週(前週$39.55)
・金価格は1オンス当たり$1,942.34で越週(前週$1,934.33)

③外国為替市場

週を通して大きな変動はなく推移
小幅ながらCHF,JPYが堅調に推移
下落サイドはGBP,CADが中心、緩和政策長期化報道などが背景

④暗号通貨(暗号資産)

暗号通貨(資産)は軟調な推移を継続
・1BITCOIN=1,100,589円(前週1,087,365円)

GLOBAL STOCKS :  UNSTABLE

主要株式市場は、引き続き不安定な取引が続いています。
DAX30 DAILY

影響力のある投資家やアナリスト達の見方もブルベア両陣営に分かれている状況なのですが、商品市場や暗号資産なども同様に下げている状態なので、今の動きは資産の現金化という側面もありそうです。またお金が動き出す時にどうなるのかを考えていく必要があります。 
FTSE100 DAILY










US DOW DAILY










US S&P500 DAILY










NIKKEI225 DAILY

VIX :  Just Hovering

 VIX指数は、安値圏近辺でのHovering状態で、可もなく不可もパニックもなくという展開が継続しています。
VIX DAILY


CRUDE OIL : Lower on Bleak Outlook.

 原油価格は、先行きの需要縮小観測の強まりを受けた下押し相場に回帰しています。
CRUDE OIL DAILY
押し目はもう少し深掘りしそうな気配かと思います。

PRECIOUS METALS : Corrective Consolidation

 貴金属価格には中長期の強気相場を予想する向きが太宗ですが、総ASSET不調期とも言うべき市場環境にあって、貴金属価格も再浮上のきっかけが中々つかめないでいるイメージです。

GOLD DAILY
少し前までは、浅い押し目でも拾っておけば、気が付くとあっさり利が乗っているという展開でしたが、先週などはむしろ上値がひたすら被ってくる印象でした。

中長期の強気期待に著変なしですが、もう少しポジションを落としたい勢力もいる感じですね。
SILVER DAILY


CRYPTO CURRENCY : Burst Bubbles Here and There?

 暗号通貨(資産)からの資金流出が継続しています。
BITCOIN/USD DAILY
ETHEREUM/USD DAILY
上昇時も下落時も平気で窓を開けるような市場の”薄さ”が露呈されている感じのこの数週間と言う印象ですが、マイニング業界も少し活気が戻りつつある等、取引量は増加しているようです。

一時ETHEREUMが上に飛び出すような局面もあったのですが、その後腰砕けになってしまいました。

少し落ち着くのを待った方が良さそうですね。
XRP/USD DAILY


DXY(US DOLLAR INDEX) : Not Going Anywhere.

 DXY(US DOLLAR INDEX)は、不安定な横ばい推移が続きます。
DXY(US DOLLAR INDEX) DAILY

米ドルの基調は引き続き下落方向ですが、既にかなりの安値圏において下げ渋っている状況が続いています。

何があっても岩盤より下にはいかないというTrump大統領の支持率のような状況になってきました。

Top FX Movers of the Week.(Sept.7th - Sept.11th 2020)

 2020年9月7日(月)~9月11日(金)の週次ベース主要通貨動向です

        通貨ペア 終値 始値 変動(pips) 変動(%)
  1. GBPCHF↓1.1633  1.2128  -495  -4.26%

  2. GBPJPY ↓135.84  141.06  -522  -3.84%

  3. GBPUSD↓1.2798  1.3277  -479  -3.74%

  4. GBPAUD↓1.7574  1.8224  -650  -3.70%

  5. EURGBP↑0.9257  0.8917 +340 +3.67%

  6. GBPNZD↓1.9196  1.9756  -560  -2.92%

  7. GBPCAD↓1.6872  1.7339  -467  -2.77%

  8. CADCHF↓0.6895  0.6995  -100  -1.45%

  9. NZDCHF↓0.6060  0.6139   -79   -1.30%

10. CADJPY ↓  80.52   81.36   -84   -1.04%

上昇通貨 ⇒ CHF(3回),JPY(2回),USD,AUD,GBP,NZD,CAD
下落通貨 ⇒ GBP(7回),CAD(2回),NZD

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

 2020年9月11日(金)の北米時間の最終4時間での主要通貨動向です

        通貨ペア  終値  始値 変動(pips) 変動(%)
  1. AUDUSD↑0.7282  0.7275  +7  +0.10%

  2. AUDJPY ↑  77.30    77.23  +7  +0.09%

  3. AUDCAD↑0.9600  0.9592  +8  +0.08%

  4. EURUSD↑1.1846  1.1837  +9  +0.08%

  5. AUDCHF↑0.6619  0.6614  +5  +0.08%

  6. NZDUSD↑0.6667  0.6662  +5  +0.07%

  7. GBPUSD↑1.2798  1.2789  +9  +0.07%

  8. NZDJPY ↑  70.77    70.73  +4  +0.06%

  9. EURCHF↑1.0768  1.0762  +6  +0.06%

10. EURJPY ↑125.74  125.67  +7  +0.06%

上昇通貨 ⇒ AUD(4回),EUR(3回),NZD(2回),GBP
下落通貨 ⇒ USD(4回),JPY(3回),CHF(2回),CAD

2020年9月6日日曜日

Review of the Week.(Aug.31st - Sept.4th 2020)

2020年8月31日(金)~9月4日(金)の週の簡単なReviewです

*米8月雇用統計は手堅い内容
→NFP(非農業部門就業者数)は+1,370千人(予想+1,350千人)
→失業率は前月の10.2%から8.4%に低下(予想9.8%)

*FRB Powell議長
・「米8月雇用統計は良好な内容」
・「今後減速する可能性もあり、必要な限り低金利を維持」

*カナダ8月雇用データも手堅い内容
→雇用者数が+245.8千人(予想+275千人)
 4か月連続の増加もペースはやや鈍化
→失業率は10.2%に低下(予想10.1%)

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は絶好調から一転急落に転じる荒い相場展開
 債券市場は価格続伸(利回り続落)の動き
・日経平均は、23,205.43円で越週(前週22,882.65円)
・米Dow→$28,131.77、SP500→$3,426.75、Nasdaq→$11,313.13)
 (前週 $28,653.04               $3,507.85                 $11,695.63)
 (前週比    -1.82%               -2.31%             -3.27%)
・米10年債利回りは、0.72%(前週0.73%)
・米30年債利回りは、1.46%(前週1.51%)

②商品市場

株式市場の変調に揺さぶられるように商品市場にも全般的な調整圧力
・原油価格は1バレル当たり$39.55で越週(前週$43.0)
・金価格は1オンス当たり$1,934.33で越週(前週$1,962.85)

③外国為替市場

外国為替市場も調整方向の動きが中心
北米通貨(USD,CAD)が上昇を主導、NZDも追随
下落サイドの中心はAUDの反落、JPY,CHFも追随

④暗号通貨(暗号資産)

ほぼ株式に連動する動き、週央まで上昇してから反落
・1BITCOIN=1,087,365円(前週1,215,799円)

US STOCKS : What Triggered the Whipsaw ?

9月3日(木)の米株市場の大きめの下落背景には”諸説あり”ですが、その中でも個人的に興味深いと思う筋書きは2つあります。

1.Buffet翁が保有するApple株の太宗(90%超)を売却したというもの

2.Softbank社のOption取引による持高調整(デルタ処理)とするもの

1に関しては、高齢の翁は歯が弱ってリンゴが噛めないからというJOKEを飛ばしたくなりますが、Apple社が反Trump政権かつ親中国のスタンスで知られている事と併せて考えるとすごく気になる話です。

2に関しては、株式市場でもこういう話が出回るのかという驚き(発見?)を覚えます。何でもありのFXの世界では、不可解な値動きを「OPTION絡みの売り(買い)が出た」「OPTION勢が売って来た(買ってきた)」等と解説してしまえば、何となく皆が納得する事も多いのですが、株式市場の値動きの解説ではあまり聞かないのと、Softbank社と言う個別名も出ている事も興味深いと感じます。

Option取引には、Plain Vanilla(=基本形)と呼ばれるCALL、PUT、それらの組み合わせがあり、Expiry Date(行使期日)やStrike Price(行使価格)が近いほど市場への影響力が強まります。
 変数を増やしたExotic Optionと言われる類では、Knock-Out(ある価格に到達すると権利が消滅)、Knock-in(同様に権利が発生する)及びそれらの亜種、派生も多くありますが、一般にExpiry(期日)、Strike Price(行使価格)以外に”Trigger”と呼ばれる価格が設定されており期間中に実勢価格がTrigger(引き金)に到達すると権利が発生(消滅)したり、契約時に予め定めてあったCash Flowが発生する事になります。

実勢価格を動かして、儲けたい勢力、権利を発生(消滅)させたい勢力によるファンダメンタルズもテクニカルも無視した売り買いの実弾のぶつかり合いが短期的に市場を混乱させる事象も起こる訳です。

先週の値動きにそういう要素があったなら、

・誰がどういうOptionを組んでいたのか?
・何を目論んで組んでいたのか?
・それはSoftbank社だったのか?
・一般事業法人がHedge Fundのような事をしなければならない理由は?

等が気になるところですね。

関係ないとは思いますが、同社も(偶然?親中国の企業ではありますね(笑)。

GLOBAL STOCKS :  WHAT THE HECK .............

先週の主要株式市場は、週央までの絶好調から一転、木曜日から鋭角的な急落を演じる展開となりました。
DAX30 DAILY

FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY
週後半の特に米株の急展開については、諸説ありますが、株価上昇が多くの投資家のターゲットゾーンに到達した事による利益確定が出たという説のほかに、Softbank社が保有していた大量のCall Optionに絡む巨額の売り返しであったとする興味深い憶測も出ています

不可解な値動きをオプション勢の売買という事で説明するというのは為替市場では常套手段ですが、株式市場の値動きでは珍しいと思われるのと、Softbankと言う具体的な容疑者(?)まで特定されているというのは非常に興味深い事です。