2014年12月7日日曜日

Review of the Week.(Dec.1st - Dec.5th.2014)

2014年12月1日(月)~12月5日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①米国 / カナダ
  ・米11月非農業部門新規雇用者数
  ⇒+321千人(予想+225千人)2012年1月以降で最大値
  ⇒10月の数字も上方修正(+214千人→+243千人)
  ・米11月失業率⇒5.8%(予想5.8%)。
  ・米11月サービス業ISM⇒59.3(予想57.5)
  ・米11月製造業ISM⇒58.7(予想58.0)
  ・加BOC政策会合
  ⇒政策金利を1.0%に据置き。
  ⇒景気回復の裾野拡大の兆しを指摘
  ⇒原油下落はインフレの下押しになるが好調な米経済
    やCADの下落等でオフセット。

 ②欧州圏 / スイス
  ・欧州圏ECB Draghi総裁
  ⇒選択肢の一つとしてQE(国債購入)を議論
  ⇒これまでの緩和策の効果を見極める時間も必要。
  ⇒来年の早い時期に議論を再開次回とは限らないが
  ・ECBの経済予測
  ⇒GDP予測を前回(9月)より下方修正
   2014年(+0.9%→+0.8%)、2015年(+1.6%→+1.0%)、
   2016年(+1.9%→+1.5%)。
  ⇒インフレ予想も前回(9月)より下方修正
   2014年(+0.6%→+0.5%)、2015年(+1.1%→+0.7%)、
   2016年(+1.4%→+1.3%)。
  ⇒上記予想には最近の原油価格下落は考慮せず
   
 ③英国
  ・BOE政策会合⇒現行政策を維持
   (Bank rate 0.5%、資産購入gbp375bio)
  ・英国予算責任局(Office for Budget Responsibility)
  ⇒短期成長予測を上方修正
   2014年(+2.7%→+3.0%)、2015年(+2.3%→+2.4%)
  ⇒中期予測は下方修正
   2016年(+2.6%→+2.2%)、2017年(+2.6%→+2.4%)
  ⇒インフレ予想は大幅に下方修正
   2014年(+1.9%→+1.5%)、2015年(+2.0%→+1.2%)、
   2016年(+2.0%→+1.7%)。

 ④日本
  ・Moody'sによる格下げ
  ⇒日本国債をAa3からA1に格下げ
  ⇒21段階のうちの5番目。
  ⇒中国、韓国より格下に
   
 ⑤豪州 / NZ
  ・豪RBA政策会合
  ⇒政策金利(The Cash Rate)2.5%据置き。
  ⇒当面の据え置きを示唆。
  ⇒豪ドル水準は依然ファンダメンタルズ実態より高水準
    ⇒欧州、日本の経済減速を見込む。
  ・豪第3四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)
  
2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・全体観は株式市場続伸,債券市場下落(利回り上昇)
  ・日経平均も続伸。17,920.45円で越週(先週17,459.85円)
  ・日経平均は夜間先物取引では1万8千円台(2007年7月以来)
  ・米Dow→$17,958.73、 S&P500→$2,075.33、Nasdaq→$4,780.76。
  (先週      $17,828.24                 $2,067.56                $4,791.63)
     (週次          +0.7%                       +0.4%                      +0.2%  )
  ・DowとS&P500は史上最高値更新
  ・米10年債利回りは、2.31%(先週2.19%)。
  ・米30年債利回りは、2.97%(先週2.91%)。

 ②商品市場
  ・非常に強かった米雇用統計もサポートにならず続落
  ・原油価格はバレル単価で、$65.69(先週$65.99)。
  ・金価格はオンス単価で$1,200台を回復するも維持できず、
   週末は$1,191.33で越週(先週$1,167.04)。

 ③為替市場
  ・USD続伸JPYは続落
  ・週次ではUSD、CAD、GBPが勝組
  ・負組はJPY、AUD、NZD
  ・ドルインデックスは5年ぶりの高値圏(89.46)で90を視野に
  ・USDJPYは120円を超えて止まらず121円台で越週