2020年9月6日日曜日

US STOCKS : What Triggered the Whipsaw ?

9月3日(木)の米株市場の大きめの下落背景には”諸説あり”ですが、その中でも個人的に興味深いと思う筋書きは2つあります。

1.Buffet翁が保有するApple株の太宗(90%超)を売却したというもの

2.Softbank社のOption取引による持高調整(デルタ処理)とするもの

1に関しては、高齢の翁は歯が弱ってリンゴが噛めないからというJOKEを飛ばしたくなりますが、Apple社が反Trump政権かつ親中国のスタンスで知られている事と併せて考えるとすごく気になる話です。

2に関しては、株式市場でもこういう話が出回るのかという驚き(発見?)を覚えます。何でもありのFXの世界では、不可解な値動きを「OPTION絡みの売り(買い)が出た」「OPTION勢が売って来た(買ってきた)」等と解説してしまえば、何となく皆が納得する事も多いのですが、株式市場の値動きの解説ではあまり聞かないのと、Softbank社と言う個別名も出ている事も興味深いと感じます。

Option取引には、Plain Vanilla(=基本形)と呼ばれるCALL、PUT、それらの組み合わせがあり、Expiry Date(行使期日)やStrike Price(行使価格)が近いほど市場への影響力が強まります。
 変数を増やしたExotic Optionと言われる類では、Knock-Out(ある価格に到達すると権利が消滅)、Knock-in(同様に権利が発生する)及びそれらの亜種、派生も多くありますが、一般にExpiry(期日)、Strike Price(行使価格)以外に”Trigger”と呼ばれる価格が設定されており期間中に実勢価格がTrigger(引き金)に到達すると権利が発生(消滅)したり、契約時に予め定めてあったCash Flowが発生する事になります。

実勢価格を動かして、儲けたい勢力、権利を発生(消滅)させたい勢力によるファンダメンタルズもテクニカルも無視した売り買いの実弾のぶつかり合いが短期的に市場を混乱させる事象も起こる訳です。

先週の値動きにそういう要素があったなら、

・誰がどういうOptionを組んでいたのか?
・何を目論んで組んでいたのか?
・それはSoftbank社だったのか?
・一般事業法人がHedge Fundのような事をしなければならない理由は?

等が気になるところですね。

関係ないとは思いますが、同社も(偶然?親中国の企業ではありますね(笑)。