2014年4月13日日曜日

Review of the Week.(April 7th -April 11th.2014)

2014年4月7日(月)~11日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

①欧州圏 / スイス
 ・ECB Nowotny 
  ⇒低インフレは中銀が即座に対策を打つ程の状況ではない。
  ⇒欧州経済の回復が低インフレ状態を改善するだろう。
 ・ECB Monthly Bulletin⇒欧州経済の需給ギャップに懸念
 ・欧州圏4月Sentix投資家信頼感⇒14.1に改善。
 ・独2月鉱工業生産⇒+0.4%。
 ・独2月貿易収支⇒eur15.7bioの黒字に拡大
 ・スイス3月PPI⇒±0%(予想▲0.1%,yoy)。
 ・スイス3月失業率⇒3.2%(unch)。
 ・スイス2月小売売上高⇒+1%(yoy)。

②日本
 ・2月景気動向先行指数⇒108.5に低下6ヶ月ぶりの悪化
 ・2月経常収支⇒+6127億円の黒字5ヶ月ぶり黒字
 ・日銀4月政策決定会合⇒金融政策Unch。予想通り。
 ・日銀月例報告⇒経済の需給ギャップほぼ解消。
       ⇒2013年第4四半期は需給が均衡。
        2008年以来の良好な状態。
 ・2月機械受注⇒▲8.8%(mom)。

③米国 / カナダ
 ・加3月住宅着工件数⇒157千件に低下。
 ・加2月建築許可件数⇒▲11.6%(mom)。
 ・米Minneapolis Fed Kocherlakota総裁
   ⇒低インフレと高失業率に警鐘。
   ⇒景気刺激策には遅効性。
 ・米失業保険申請件数
  ⇒4月5日の週は300千件(予想320千件)
   2007年5月以来の最低数
  ⇒3月29日の週のContinuing Claimsは
    2008年1月以来の最低数
 ・米3月FOMC議事録⇒全体的にDovish
  ⇒メンバー間の雇用の見通しにかなりの乖離。
  ⇒Forward Guidanceの定量から定性への目標変化は
   FOMC政策ポリシーの変更にあらず。

④英国
 ・2月鉱工業生産⇒+0.9%(予想+0.3%,mom)
 ・2月製造業生産⇒+1%(予想+0.3%,mom)
 ・2月貿易収支⇒▲gbp9.1bioに赤字縮小。
 ・BOE政策決定会合⇒金融政策Unch(予想通り)。

⑤豪州 / ニュージーランド
 ・豪3月NABビジネス信頼感指数⇒4に低下。
 ・豪4月Wespac消費者信頼感⇒+0.3%(mom)。
 ・豪3月雇用データ⇒雇用者数+18.1千人(予想+2.5千人)
  ⇒失業率5.8%に低下(予想6.1%)
 ・NZ3月Business Manufacturing Index⇒58.4に上昇。

⑥中国
 ・3月貿易統計⇒輸出▲6.6%で予想外の縮小(yoy)。
        輸入▲11.3%(yoy)。
        Netは$7.7bioと黒字拡大(2月は赤字)

2 金融市場

①株式市場 / 債券市場
 ・株式市場下落、債券市場上昇(金利低下)の流れ
 ・日経平均1万4千円割れで今年最安値(13,960.05円)
 ・主要国市場で大幅な調整が進行中。
 ・米株は週次でDow▲2.3%,S&P500▲2.6%,Nasdaq▲3.1%。
 ・S&P500とNasdaqは2012年以来の最悪週
 ・米10年債利回りは2.62%(先週2.73%)。
 ・米30年債利回りは3.48%(先週3.59%)。

②商品市場
 ・全般的には安定基調維持。
 ・原油価格はバレル単価で$103.38(先週$101.25)。
 ・貴金属も堅調。
 ・金価格はオンス単価で$1,317.75(先週$1,302.45)。

③為替市場
 ・北米通貨が下落
 ・欧州通貨、日本円、南半球通貨が上昇
 ・ドルインデックスは80割れで79台lowのサポートを試す動き
 ・ドル円は101円台で越週。

From Stocks to Bonds.US



S&P500 ⇒ Price↓ & Momentum 
投資資本が株式市場から債券市場に移動中であり、株価が下落、債券価格が上昇し、利回りは低下する潮流が起きています。

資本市場では経済好調時には株買い、債券売りで、不調時には株売り、債券買いという動きになりやすいのですが、今回の動きのImplicationが調整以上の重みを持つ場合は長期化の可能性もあり、この潮流も息の長いトレンドになる可能性もあるのでしょう。

2014年の相場は早くも多くの予想を裏切る方向にバイアスが掛かってきた感じです。


US 30YR BOND YIELD

USD : Back on the defensive.

Dollar Index(DXY)

先週の米国は株と通貨が下落で、債券が上昇と言う図式でした。

ドルインデックスも80台を維持出来ずに79台lowのサポートを試しに急展開してきた感じです。

79が割れるモメンタムがあれば78.70水準のサポートを試すと思われ、ここが割れると相当潜るイメージになります

そうなるとユーロドルは1.4台と言う事になるでしょうしドル円も100円を割っている事でしょう。

FOMC議事録がハト派的だったからといってここまでドルを売る必要は無く、要因はそれだけでは説明が付かないでしょう。

市場は中国等新興国経済への懸念や地政学リスクの上昇などを背景に腰の入ったドルロングポジションも積み上がっていたので、その巻き戻しが入っている状況です。

今週の動きにも大いなる注目が集まっていますね。

EURUSD Pushing 1.4 Handle : Europe Turning Japanese?

ユーロの上昇が対ドルで1.4台も視野に入る水準となり、多くの市場参加者を驚かせています。
EURUSD DAILY ⇒ Amazing EUR.

経済が弱く、デフレリスクと直面しながら通貨が上昇・・・・・と言う事でかつての失われた10年下での円高を想起する人も増えてきています。

最近では、久しぶりに”日本化”という言葉も復活し、欧州の日本化現象を分析するレポートもかなり増えてきました

日本化と言うのが良くない意味で使われるのは悔しいですし、足元の動きはユーロ高というよりはドル安と言う現象ではないかと思いますが、実際にドルスイスなどもこういうチャートになっています。
USDCHF DAILY ⇒ It is USD Weakness!.

2つのチャートは、ほとんどミラーイメージですね。

ただし、ファンダメンタルズ的には欧州の状況は、確かにかつての日本のそれにかなり似てきていますし、ECBが量的緩和を検討していると言うのも尚更日本に近づく動きである事も事実です。

日本化という言葉が将来は良い意味で使用されるには、日本がしっかり立ち直っていくしかなさそうですね。

JPY Jumps on Stock Markets Slump.

ドル円が104円で切り返し101円台まで反落してきました。104円台はすべて上髭でしたし、綺麗にTop-Outした格好ですね。
USDJPY DAILY ⇒ Above a Solid Support.
それにしてもフェイントのような陽線を挟んでは、ズドーンと長い陰線を出すパターンはチャート上のダメージも大きいですね・・・

ところで足元はそもそもが米ドル安なのですが、これがドル安の動き以上に円高の要素が何処まで入っているのでしょうか?

ということで同じく対米ドルで上昇している他の通貨のクロス円の動きを見てみましょう。
AUDJPY DAILY ⇒ Treading Water.
CHFJPY DAILY  ⇒ Consolidative....
EURJPY DAILY ⇒ Consolidative
GBPJPY DAILY ⇒ Looks Bearish.

結構横ばっている感じのものが多い事が分かりますね。

主要国の株価の下落と合わせてみれば、円高と言うのが極めて分かりやすかったりするのですが、よく見るとドル円は下落しているもののクロス円はそうでもないと言う事です。

今のところは、これはやはり米ドル安なんですね

本当にやばい時は、日本円が独歩高になる時ですので、クロス円の動きを良く見ていきましょう

Precious Metals : Being Left Behind in this USD Weakness.

今回の米ドル安で完全に乗り遅れているのが貴金属です。これが上昇できていませんね・・・
GOLD DAILY ⇒ Edging Up ?
SILVER DAILY ⇒ Left in the Woods.

金は辛うじて上昇起動のように見えますが、銀は全く蚊帳の外状態になっていますね。

今後ドルインデックスが79.20-30ゾーンのサポートで反発せずに続落して78台に入るようなら出遅れ感満載の貴金属が一気に冬眠から目覚める展開も起こりうるかと思いますが、この体たらくに失望した投資家の売り浴びせが先行すれば、貴金属のほうが先に続落と言うシナリオもあると思います。

まーここは、用済みではなく様子見ですね。