2008年3月22日土曜日

A will finds a way.

久しぶりに少し個人的な事を書くと、私にはずっと歩いてきた一本の道がありました。ちょっと大袈裟ですが私はその道を歩きながら実に多くの人々と出会い、影響を受け、自分なりに成長も出来たと思っています。

ほぼ1年前に日本に来てからは、全くではないにしても少し違う道が用意されていました。

 戸惑いながらもこの道を歩く事で私はこれまでとは違う多くの経験もし、これまでとは違う種類の人々との出会いもありました。中には素晴らしい出会いも・・・

時代の趨勢としては、今の新しい道の方が注目もされるし陽も当たる太い道である可能性があるのですが、私はいつもかつては自他共に自分がそこを歩くと考えていた元の道の事、今でもそこを歩いているかつての仲間達の事が絶えず気に掛かっていました。

以前はもっと太かった元の道に戻るよりも、今の道を歩き続けた方が賢いのではないかと言う助言を貰う事もありますが、先が細っていく可能性があるなら尚更自分はそこに戻って微力ながら汗をかくべきではないか・・・・・・自分を育てたその道を今度は自分が守るべきではないのか・・・・・そんな気持ちが強くなっていくのでした。

そして・・・・最近立て続けに私の迷いを深めるようなショックな話を聞いて考えさせられています。

今では複数の金融機関に分かれていますが、かつて一緒に働いた、或いは私の元から巣立っていった後輩達の何人かの評判が非常に悪いようなのです。
 異なる複数の筋から、中にはそもそも私と彼らがかつて一緒に働いていた事など知りもしない人達からもたらされる情報の中で、"業界の困った人"、"業界の勘違い男"というような形で後輩達の名前を聞いてしまった時の私のショックは筆舌に尽くしがたいものがありました。

今や自分を過大評価出来るくらいの大物になっているなら、その事は良かった。本当に良かったと思います。しかし、私の経験の中でもGood traderには多種多様な人達がいましたが、Great traderは例外なく Great Personでもありました。(逆は必ずしも成り立たないのですが・・)

後輩たちにも是非、Great traderを目指して欲しいと強く希望します。彼らが全くの凡人である私から学んだり影響を受けたりした事が少しでもあるとすれば、時として殺伐としたこの業界の中でビジネス、人間、市場と言う物に対する敬意、畏怖、正直、公正と言うものを重視するスタンス位の物だったのではないかと思うのです。

私が元の道を歩みながら心がけていたのは、利己主義の塊のような金融市場の中にも間違いなく存在している善意と言うものの一部分でありたいと言う事です。
 そしてもし・・・(というか・・どうやら・・・?)私が元々歩んできた道に戻る事が出来ないのであれば、是非ともその志を後輩たちに引き継いで貰いたいと思うのです。名前の出た後輩達の多くに対して私は最早物を言う立場にはありませんが、彼らには初心に帰って王道を歩んでもらいたいと強く望みます。

Where there is a will, there is a way.

道を作るのは志であり、その逆ではない事をしっかり覚えておこう。

万が一心当たりがあっても決して私や周囲に確認しない事。確認する相手=答えを持っているのは自分自身だけなのだから。