2009年4月6日月曜日

When "SAFE" is not safe.


それにしても所謂 安全資産 と考えられてきたものの下落が顕著です。

1 米国債 (10年債)

グラフ中央の大陽線は先月のFRBによる長期債購入表明時の債券価格の暴騰ですが、その後はじりじりと下げ続けて先週の木曜日と金曜日の大陰線は非常に印象的です。大規模な各種Bail-outによる債券増発懸念などもありますが、実は単純なリスク意欲の上昇による商品市場や株式市場の復活こそが米国長期金利上昇の鍵なのではないでしょうか。

 

2 Gold

1オンス当たりの価格で1000ドル越えが確実視されていた金ですが、一転900ドルを割り込んできました。商品市場全体は好調なのですが、牽引役は原油などのエネルギー系が中心で、それまで安全資産として気を吐いてきた金は市場の修復とリスク許容度の上昇をもって需要の減少が見込まれると言うところでしょうか。

3 日本円

ドル円は年末年始の需給を消化して金曜日に遂に100円台回復をして終了しました。ローソク足で言えば髭ではなく実態部分で200日移動平均を上回ると言うのが2008年の930日以来初めてとの事ですが、今回の42日といい6ヶ月サイクルというか何というか・・・・もし事業年度の年末年始に本当の実需が利いているのだとしたら? まだまだ円安トレンドは始まったばかりなのでしょうか。

This is when “safe” is dangerous. 


リスク許容度の回復は、一度は壊れた市場間の相関も修復し始めており、安全資産からリスク資産への資金シフトも予想外の勢いのようです。