2011年10月30日日曜日

Japan to announce TPP participation.

速報ベースで以下の情報が飛び込んできました。

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October 30, 2011




Japanese Prime Minister Yoshihiko Noda plans to announce at a meeting with his Singaporean counterpart, Lee Hsien Loong, on Nov. 12 that Japan will join the Trans-Pacific Partnership, Kyodo News reported Oct. 30, citing unnamed sources close to the matter.

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日本国内では相当な議論が繰り広げられていますが、正解の無い議論なので何を選択するのかと言う議論なのだと考えていました。勿論決断するのは首相なのでしょうから野田さんが決めたと言う事であれば一応の筋道は立つと言う事でしょうか。
 
ただこれは本当に根の深い問題ですので、まだ11月に入ってからどういう展開になるか不透明ですね。

Precious Metals made a strong statement.

貴金属の上昇も印象的でした。特に銀は先週10%を越えるパフォーマンスでした。
貴金属はボトムを付けたのでしょうか?

GOLD DAILY⇒金曜日に小幅調整も月~木まで強力に上昇!



SILVER DAILY⇒6連騰!!











米国が真剣にQE3に向かうのならば貴金属の上昇は爆騰モードに入ると思いますが、先週のもろもろの経済指標も強めに出ていた中でこのカードは切りにくいと考えられます。FRBとしてもQE3の可能性は2012年に取って置きたいのではないでしょうか。

QE3によって刷り捲ったドルで欧州を助けると言う怖いシナリオも一部で取り沙汰され始めていますがこれも米ドル暴落と貴金属爆騰を招くシナリオですね。

USD is on the edge.......

USDの下落が顕著なのですが、FRBの高官達が相次いでQE3という選択肢が依然としてテーブル上に残っている事を明確にした事で失速し、期待度が低かったEUサミットで曲がりなりにも諸施策が決定された事でドル売りが加速したような印象を持ちます。


EURUSD DAILY⇒1.40超えで走った!


USDCHF DAILY⇒先週後半に大幅下落












AUDUSD DAILY⇒先週後半にAUDも上伸

NZDUSD DAILY⇒NZDも上昇












今週はFOMC,ECB,RBAと金融政策決定会合もあるので注目していきましょう。特に米国ですね。
勿論週末には米国雇用統計もありますので週末の展開にも注目です。

The Price Tag Is Getting Bigger to Mend Europe.

The pace of increase has been reflected on her pictures.........

http://www.ritholtz.com/blog/wp-content/uploads/2011/10/Merkel.png

欧州の財政再建と金融機関の資本増強の必要規模はどんどん膨らむばかりです。
大きな負担を背負う事が不可避な状況で、この人物のジェスチャーも派手になってきていますね・・・・

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場はほぼ前週の流れを引き継いで値動き的にはリスク資産の買戻しに拍車が掛かる展開となりました。

特に米株市場が年初来でプラス圏に回復したり、銀価格が1週間で10%以上上昇している事などが目立っているように思います。

為替市場でも南半球の強さが目立っていました。

      通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①AUDUSD↑  1.0701    1.0372     +329      +3.07%

②AUDJPY ↑   81.12     79.03       +209      +2.58%

③USDCHF↓   0.8625   0.8821     -196       -2.27%

④NZDUSD↑   0.8199   0.8025     +174     +2.12%

⑤GBPAUD↓   1.5055   1.5373     -318      -2.11%

⑥EURUSD↑   1.4154   1.3892     +262     +1.85%

⑦CHFJPY↑    87.85     86.31       +154     +1.75%

⑧NZDJPY↑    62.19     61.16       +103     +1.66%

⑨AUDCAD↑  1.0610   1.0440     +170     +1.60%

⑩USDCAD↓   0.9915   1.0070     -155      -1.56%

各通貨の上昇サイドでの登場回数はAUDが4回,CHFとNZDが2回でEURとCADが1回ずつでした。
下落サイドはUSDが5回,JPYが3回でGBPとCADが1回ずつでした。

USDJPYが史上最安値を更新するのですが、実は全体の絵の中ではUSD以外の通貨に対しては軒並み円安になっていることがわかるのですが、これでは本邦当局も為替介入の理解が中々得難い状況だと思われます。

2011年10月24日月曜日

It is not what you say,but what they hear.

金曜日の北米時間にはドル円が急落し、前回安値の75.94をあっさり抜けて75.79まで円高が進みました。これは円の対ドルでの史上最高値の更新になります。

USDJPY DAILY⇒金曜日に大陰線


私はその時間に会社にいましたが、あちこちで電話が鳴って、中には直接為替に触っていない人間からもコメントを取ろうとする記者まで出てくる始末で、記事を書かなければならない立場の人達も大変だなーと思いました。

さて・・・・やはり金曜日の北米時間と言うところが味噌なのかなーと思うのですが、週末のポジション調整で円高に振れたと言う事は、やはり先週は前半からむしろ円売りで構えていた市場参加者がかなり多かったと思ってよいのではないでしょうか。

ドル円は相当期間膠着相場が続きましたが、徐々に76円台ミドルの固さが共通認識となり、チャート的にもsaucer bottomというお皿の形に底打ちしていくパターンを形成し始めていると言う見方も増えていました。週央には、戦機は熟したと見た勢力が円売りを仕掛けて77円台を攻め上る展開となりましたが77円ミドルの激しい攻防で失速し77.45を高値に76.60まで反落して揉み合う展開となっていました。金曜日にはこの攻防の名残で結構な円売りポジションが出来ていたのだと推測出来ます。

これが週末の円高の伏線でしょう。

では、引き金は・・・・と言う事になりますが、二つあるのではないでしょうか。

①QE3への期待と不安の再台頭。
②本邦当局の円高対策への評価と解釈。

①に関しては、先週FRBの追加緩和の可能性に言及した人々をざっと上げるだけでも、以下の面々がいました。
Fed Governor Daniel Tarullo、Fed Vice Chairman Yellen、Chicago Fed Evans、Boston Fed Rosengren、St. Louis Fed Bullard・・・

ドルが売られる流れ自体は何の不思議も無いですね。

もっと大きかったのはやはり本邦の円高対策の中身でしょう。解釈と評価は私の周囲でも色々有るのですが、特に日本の豊富なドルリザーブを利用して本邦企業の海外進出や海外企業の買収を支援しようと言う施策に対しては、ある記事に出ていた以下のような解釈が広がっています。

The measures are viewed as a sign that the Japanese government is increasingly resigned to adapting the economy to a strong yen, rather than fighting yen's appreciation.

日本政府は円高を反転させようとはしておらず、日本の産業界を円高と共存出来るような構造に改革する事を考えていると言う解釈です。

個人的には色々と思うところがありますが、もしもそうではないのならば、やはり説明が不足していると言う事でしょう。そう思われても仕方が無いと思いますし・・・個人的にはそうであってもそういう事を明言するべきではないと思いますが・・・・兎に角これまでの市場とのコミュニケーションの取り方には大いに改善の余地が有ると思います。

It is not what you say but what they hear, that really matters.

と言う事ではないでしょうか。

2011年10月23日日曜日

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場は一見Risk-on、よく見るとRisk-offというようなチグハグな展開が目立ち始めました。

・欧州については今週水曜日のEUサミットへの期待感が先行。

・米国についてはFRB首脳陣が入れ替わり立ち代り追加緩和の可能性に言及。

・日本については斬新さを欠く円高対策の焼き直しに対する厳しい評価が下されました。

そのような動きの中で、市場の動向としては次のような動きが目立ちます。

・株式市場は米株は堅調。その他は今ひとつで、上海株は軟調。

・為替市場ではユーロには買戻し圧力が継続。米ドルは軟調。

・商品市場も軟調推移。

・週末には日本円が対ドルで75円台に突入し、最高値を更新しました。

主要通貨ペアの週ベースの変動は以下の通りです。

    通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY↓   61.16     62.13       -97         -1.59%

②NZDCHF↓  0.7079   0.7172     -93        -1.31%

③USDJPY↓   76.19     77.18       -99        -1.30%

④EURJPY↓   105.87   107.13     -126      -1.19%

⑤GBPNZD↑  1.9856   1.9639    +217     +1.09%

⑥USDCHF↓  0.8821   0.8910     -89        -1.01%

⑦CADJPY↓   75.65     76.40       -75        -0.99%

⑧AUDJPY↓   79.03     79.78       -75        -0.95%

⑨EURCHF↓  1.2260   1.2372    -112       -0.91%

⑩GBPUSD↑  1.5950   1.5819    +131     +0.82%

上昇したサイドでの登場回数はJPY5回,CHF3回でGBPが2回でした。
下落したサイドでの登場回数はNZD3回,USD3回,EUR2回でCADとAUDが1回ずつでした。

金曜日の北米市場でいきなり円が上伸しましたが、円の5回に次いでCHFが3回登場していることを見ても実はRisk-off的なバイアスも効いているのだという事が言えると思います。

今週は水曜日のEUサミットの結果(?)と一人気を吐く米株に注目でしょう。商品市場の下落も気になるところです。

2011年10月17日月曜日

JPY is quite weak on crosses.

ドル円が75円割れを回避すると言う思惑が広がっていますが、ここのところクロス円主導での円安に拍車が掛かってきました。


USDJPY DAILY⇒じりじりとボトムアウト?
 円=リスク回避通貨というステータスが定着している事もあり足元のRisk資産の反発を受けた動きでもありますが、ドル円事態も異常な膠着を昇華しながらじりじりと77円台まで上ってきました。






基本的に対円以外では全体的にドル安なので、日本の個人投資家が好む外貨買い円売りのポジションのパフォーマンスがかなり上がってきました。



AUDJPY DAILY⇒急回復中


NZDJPY DAILY⇒このペアも人気が高いです。











急回復してきた各国の株式市場もこれらクロス円もテクニカル面では抵抗線に当たり始めており今週のパフォーマンスは大いに注目されるところです。

2011年10月16日日曜日

More Than Benefits of Doubts?

世の中の情勢は刻一刻と変化している状況ですが、先週の動きを切り出してみれば一旦市場が織り込んだ最悪のシナリオを回避するか、少なくとも時間軸をずらす方策は取られ始めたと言う思惑から過度の悲観論が後退したと言う事ではないかと思います。

先週も欧州では周縁国の格下げがありましたが、むしろ欧州が金融セクターの資本増強でコンセンサスを醸成し始めている事、G20が欧州のソブリン問題解決に団結する姿勢を見せIMFにも強い呼びかけを行った事などが前向きに評価される展開でした。また米国でもFOMC議事録を見る限りQE3へのドアが開かれていると言う印象を強めた事も一因でしょうか。

それにしてもよくスタミナが切れなかったと感心するような動きになっています。

EURUSD Daily⇒2週間連騰!










AUDUSD Daily⇒ほぼ2週間継続して反発











NZDUSD Daily⇒AUDにはLagしているが追随中











USDSGD Weekly⇒アジア通貨も反発へ











疑心暗鬼は消えませんが、過度の悲観は払拭されたと言うだけでもこれだけの値動きです。やはりRiskのOn/Off双方でActual Volatilityが上昇してきていますね。

Top FX Movers Last Week.

先週は金融市場全体で所謂リスクラリーが続伸する展開となっています。通貨市場ではユーロショートを中心とした危機対応ポジションが大きくCut Backされる予想外の展開となりました。結果として米ドルと日本円が地歩を失う展開となっています。

   通貨ペア     先週終値 今週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①AUDJPY↑ 79.78      74.92      +486      +6.09%


②AUDUSD↑1.0336    0.9764    +572      +5.53%

③NZDJPY↑  62.13      58.98     +315      +5.07%

④NZDUSD↑0.8050    0.7675    +375     +4.66%

⑤CHFJPY↑ 86.49      82.75      +374     +4.32%

⑥EURJPY↑107.13    102.67     +446     +4.16%

⑦GBPAUD↓1.5293   1.5918     -625      -4.09%

⑧USDCHF↓0.8910   0.9265     -355      -3.98%

⑨EURUSD↑1.3878   1.3379    +499    +3.60%

⑩CADJPY↑76.40      73.80     +260     +3.40%

5%や6%という変動幅も大きかった週ですが、変動率上位10ペアを分解すると上昇サイドで登場したのはAUD3回,NZD2回,CHF2回,EUR2回,CAD1回と言う内訳でした。南半球堅調、資源国堅調、欧州売りも一服という流れになっている事がわかります。当然ながら下落サイドはリスク回避時に買われていた通貨の反落が続きました。 登場回数はJPYが5回,USDが4回でGBPが1回となっています。

株式市場などでは危機は去ったと言う論調とセンチメントがますます強まっています。この状況では為替市場を含む金融市場全体を貫くRisk-on方向のバイアスが急速に萎える展開ではないでしょう。ただし、何か新たな悪材料が出てしまえば一気に潮流が変わる状況には変わりは無いので引き続き注意深く市場を追いかけていく必要がありそうです。

2011年10月11日火曜日

A Short-Squeezing Risk Rally Dominates.

リスク回避の継続を想定したポジションメイクを一掃するかのごとく先週までは反発も鈍かったリスク資産が週初から大幅上昇という展開になりました。

週末~週初に独仏首脳会談で金融セクターの資本増強の必要性に関する認識の共有を確認したと言うニュースなどを受けて主に欧州株が先導役を果たしています。

早速イタリア首脳から欧州全体の問題を独仏二国間協議で議論するのはどうしたものかと言う注文も付いていますが、今のところ市場はあまり気にしていないようです。

EURUSDは1.33台で越週してきましたが、今は300pipsほど上昇した水準で1.37台突入をも視野に入れた状況です。

EURUSD DAILY ⇒週明け300pips上昇











南半球の動きも同様です。

AUDUSD DAILY











NZDUSD DAILY











週明けは主要市場の休場などもあって市場流動性が低いので火曜日以降にもこの動きが継続出来るかどうかに注目しましょう。

2011年10月10日月曜日

One Downgrade After Another.

今の欧州に対する市場の目線は楽観と悲観、或いは期待と不安が交錯している状況なので金融市場のSWINGも双方向に大きなものとなります。

ギリシャが新たな緊縮財政策を纏めるとか、独仏が救済基金の規模拡大や柔軟運用で合意するとか言う話が出ればユーロは一旦大きく反発したりするものの、市民がデモを起こしているとか、欧州系の金融機関が市場で資金が取れない等と言う憶測が出回ればあっさり反落したりもします。

そしてその際たるものが欧州各国の格下げと言ってよいでしょう。先週の金曜日も最後は結局これでそれまで上昇していたユーロが反落して終了しています。
EURUSD⇒金曜日の上昇は上髭となって陰線引け。











金曜日に格付機関のFitchがイタリアとスペインの長期ソブリン格付を引き下げました。イタリアをAA-⇒A+,スペインをAA+⇒AA-とし、両国のOutlookもnegativeとしました。
 また、別の格付け機関 Moody'sもイタリアの格付を3ランクも引き下げて(Aa2⇒A2)、やはりoutlookもnegativeとした他ベルギーの格付も引き下げを視野に見直しに入ると発表しています。

当局や政治家が必死に表面を取り繕っている横で、サブプライム問題やリーマン破綻で厳しい批判に晒された格付機関が必死に仕事をしてしまっている・・・・そういう風にしか見えません。いずれにしても格下げの影響は甚大ですので、引き続き注意していきましょう。

Top FX Movers Last Week.

先週はリスク回避バイアスが一服する展開でした。株式市場、商品市場が小反発をしており、通貨市場でも資源国通貨が気を吐いています。

ただし、株式市場、商品市場も然りですが相場の反発は小規模となっており、強気相場への回帰シナリオを考察する為には今週以降も反発を維持する必要があります。週末に発表された米国の9月雇用統計は過去月の修正も併せて市場予想を上振れる内容であったこともあり、今週以降の相場をどこまで支えてくれるかに注目したいところですね。

      通貨ペア↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①AUDCHF↑  0.9035     0.8765    +270      +2.99%

②NZDCHF↑  0.7115     0.6905    +210      +2.95%

③CADCHF↑  0.8901     0.8641    +260      +2.92%

④CHFJPY↓    82.75       84.80      -205       -2.48%

⑤USDCHF↑   0.9265    0.9075     +190      +2.05%

⑥EURCHF↑   1.2400    1.2153     +247      +1.99%

⑦GBPCHF↑   1.4416    1.4142     +274      +1.90%

⑧GBPAUD↓   1.5918   1.6125      -207      -1.30%

⑨EURAUD↓   1.3688   1.3853      -165      -1.21%

⑩GBPNZD↓   2.0210   2.0451      -241      -1.19%

上記10ペアの上昇サイドを見るとAUDが3回,NZDが2回でCAD,JPY,USD,EUR,GBPが1回ずつ登場しています。下落サイドは実にCHFが7回,GBPが2回でEURが1回と全て欧州通貨でした。

大きな絵としては、資源国通貨(AUD,NZD,CAD)が反発して欧州通貨は弱かったと言う事です。下落サイドでCHFが7回登場しているのは暫く沈黙していたSNB(スイス中銀)が再び通貨高牽制を再開した事が大きな要因と言えそうです。

2011年10月2日日曜日

Despearate demand for USD liquidity2

アジアの優等生シンガポールからすらも急速にキャッシュアウトが進行中です。先週も言及しましたがアジア各国の当局がドル売り自国通貨買いの介入を繰り返してもこういうチャートになると言うのは凄い事です。

USDSGD DAILY ⇒ ドル急騰中!


個人的な意見ですが、アジア市場も暫くというか、多分相当な期間混乱が続くと見ています。

積極的なアジア投資は控えて暫くはアジアへのExposureも縮小しておく事が上策のような気がします。

最終的にはどこかで絶好の買い場が来ると思いますが、時間的にも価格的にもまだまだ先があると見ています。

Desperate demand for USD liquidity.

仕組債等を含む広義のデリバティブ取引によって悪い(というか悪化してしまった)ドル資産が世界中にばら撒かれた状態の中で世界中がドル調達に苦労している状況です。

金融市場は疑心暗鬼で欧州の銀行などが中々ドルが取れない状況になっており、流動性のある処分可能な資産を処分してドルキャッシュを手当てする動きも拡大しています。

最終的には長期的にドルもユーロも円も弱くなる可能性が無視出来ませんが、足元は真逆の潮流が加速しています。

通貨の中では資源国通貨である南半球のAUD,NZDの不調が目立ちます。

NZDUSD DAILY⇒下げ止まらず。


AUDUSD DAILY ⇒下げ止まらず。












Top FX Movers Last Week.

先週は序盤から中盤にかけては市場センチが幾分持ち直す展開でリスク資産の反発上昇も見られましたが、またまたと言う感じで終盤にセンチも相場も崩れてしまったと言う展開でした。

特に商品市場のCRBインデックスがほぼ1年振りに300を割り込んでの越週となっており、株式市場よりも商品市場の不調が目立つ展開でした。

主要通貨ペアでも商品関連通貨の不調が続いています。

       通貨ペア 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①GBPNZD↑ 2.0451    1.9882    +569      +2.78%

②GBPCAD↑1.6314     1.5863    +451     +2.76%

③GBPAUD↑1.6125     1.5779    +346     +2.15%

④USDCAD↑1.0495     1.0277    +218    +2.08%

⑤NZDUSD↓0.7597     0.7754     -157    -2.07%

⑥CADCHF↓0.8641     0.8794     -153    -1.77%

⑦EURGBP↓0.8589      0.8727     -138    -1.61%

⑧NZDCHF↓0.6905     0.7014     -109    -1.58%

⑨CADJPY↓ 73.33      74.43        -110    -1.50%

⑩GBPJPY↑  119.97   118.23      +174   +1.45%

上昇サイドではGBP5回,USD2回,CHF2回,JPY1回となっており、下落サイドの顔触れはCAD4回,NZD3回で,AUD,EUR,JPYが1回ずつでした。

コモディティ通貨であるCAD,NZDが叩かれたという結果です。