2013年2月13日水曜日

A Fuss about the Statement.

どうもG7の緊急声明の解釈を巡る混乱から円も乱高下状態になっているようです。

声明文の発表後には円安が進んでドル円は94円台ミドル付近まで上昇したのですが、その後は米国当局者筋からとされる”声明は誤解されている”、”G7は円の動きに懸念を持っている”と言う発言が伝わると93円割れまで反落し、その後は93円台前半で膠着モードに入っています。

ヘッドラインは以下のようなものでした。

An unnamed US official was quoted later in the day saying the statement was "misinterpreted" and has indeed "signaled concern about excess moves in the yen". The official warned that ":the G7 is concerned about unilateral guidance on the yen" and "Japan will be in the spotlight at the G20 in Moscow this weekend." Then it's reported that a Canadian official said then statement was aimed at calming recent rhetoric on yen and criticized that Japan has been too vocal on the need for a weaker currency.

要するに、アベノミクスを評価する勢力もあるし、警戒する勢力もある訳で、それは国単位で意思統一が取られている訳でもないと言う事です。従って米国筋だの欧州当局者だのと言うソースから斑模様の意見が出されて市場が混乱していると言う事なのでしょう。

ここは本邦当局や現政権に大いに奮闘してもらいたいところです。

超円高水準の長期定着で日本が苦しんでいる時には、それは自国産業界には福音なので何もしてくれなかった連中が、日本が問題の是正に立ち上がったところで「いいから音無しくしてろ」、「これまで通り円高を受け入れろ」と言って来ている様なものです。

2020年の五輪からレスリングを中核種目から外すと言う五輪委員会の裁定が色々と波紋を呼んでいますが、その背景はよく判りません。ただ、アングロサクソンコミュニティはバレーボール、スキー競技、(国際化した)柔道などでも日本勢が脅威となるとネットの高さや板の長さなどのルールを変えてゲームそのものを欧米勢有利に変更する位の事は平気で行って来た人達であることは事実です。

理不尽な批判は清々と跳ね返すべし。日本の金融緩和がおかしいのなら欧州も米国も完全に同じ穴の狢であり、日本だけを問題視する理由は無いでしょう。また近隣諸国の幾つかは経済面でも軍事面でも大国でありながら未だに新興国の仮面も捨てずに恒常的に為替介入をしているのですから何をかいわんやです。