2010年7月11日日曜日

Collective Resiliency of Japanese Retail Investors.

先週の主要通貨ペアのパフォーマンスを見るとベスト10が以下のチャートのようになります。
Current BarCurrentLastChange(Pips)Change(%)
AUDJPY77.7473.81+393+5.06%
GBPNZD2.11772.2053-876-4.14%
NZDJPY62.9560.37+258+4.10%
AUDUSD0.87730.8414+359+4.09%
GBPCAD1.55661.6135-569-3.66%
EURAUD1.43991.4924-525-3.65%
AUDCHF0.92780.8940+338+3.64%
CADJPY85.6882.57+311+3.63%
NZDUSD0.71040.6880+224+3.15%
USDCAD1.03361.0622-286-2.77%

特徴やトレンドを抽出すると、以下の様になるでしょう。
1 ドル、円、欧州通貨負け組み。
2 AUD,NZD,CADのコモディティ通貨が勝ち組。
特に本邦個人投資家が損切るどころか果敢に買い下がってロングポジションが空前の規模にまで拡大していたAUD円が一番上昇していると言うのはある意味で凄い事です。市場は間違いなくここのダムを決壊させるような動きを仕掛けていた訳ですので、ある意味かつては1992年には英国中銀、その後1997年にはタイやマレーシア等のアジア通貨を狙い撃ちして堤防決壊的な下落相場を仕掛けて成功させてきた勢力が日本のリテール投資家の集合体に挑んだものの攻め切れず、最後は逆襲にあってダメージすら蒙ってしまったと言う図式が垣間見える気がします。
本日投票が行われた参院選では予想通り、或いは予想以上に民主党の苦戦を伝える速報が出ています。今週はどこかで株式市場などが息切れを起こして反落する可能背もあるのですが、逆にそういう展開がないとするなら結構円安が進みやすい環境が整ってきている可能性も否定できないでしょう。
Ms.WatanabeやKimono Traderという風に言及されることの多い集合体としての本邦個人投資家達が大いに気を吐いていると言う図式だとするなら、日本の民間部門の資産規模と体力は依然として世界有数の一大勢力であるという胸を張りたいような事実が浮き彫りになる思いですね。
それにしても、というかであればこそなのですが、もう少しマシなキャッチコピーはないものでしょうか。個人的にはMs.WatanabeだのKimonoトレーダーだのという名称は全く好きになれないのです・・・・