2012年10月29日月曜日

Still Neck and Neck.......

Rev. Billy Graham goes political, backs Mitt Romney














Obama大統領とRomney候補の支持率が直前になって再び拮抗しているようです。

ここに来て個人的にも大きいと思うのは、この写真にもあるRomney候補との面談後にBilly Graham氏が事実上Romney氏への指示を呼びかける動きに出た事です。

広告も出していますが、Romney氏の名前は出していなくても中絶に反対する候補に投票しようとか、伝統的結婚への支持、Biblical Valueを守る候補に投票しようと言う呼びかけをしており、明らかにRomney氏を指しています。

日本ではあまり知られていないのですが、Graham氏は最も影響力のある宗教家(勿論キリスト教)であり、福音派(立ったと思います)の彼は最早Romney候補が信仰するモルモン教を異端とは見なさないという事も明言しているようです。

確かに一時は一夫多妻制を支持するなどの異端的な行動もあったようですが、私がこれまでに交流を持ったモルモン教徒の方々は皆が本当に強い信仰を持った人達であり、異端視される理由は無いと思います。

これは選挙に与えるインパクトは予想外の規模になるかもしれないと個人的には考えます。保守派、白人層、中高年層は大いに影響を受けると思います。

最終局面に入った米大統領選も本当に目が離せなくなってきました。

2012年10月28日日曜日

Precious Metals:No Rush to Buy?

貴金属市場の調整も一服感ありでしょうか。
Gold Daily ⇒ それにしても陰線の多い事・・・











Silver Daily ⇒ これも同様・・・












ともに金曜日が始値と終値がほぼ同水準で上下に髭が伸びたロウソク足になっており、これは反転か加速前の一服の形状とされています。(ハンマーとかトンボ等とも言います)

そろそろコイン収集家への道を歩み始めようかと思っていたら市場から”慌てて買うな”と言われたような気がしています(笑)。そこで、コスト分散の積立を考えてみようかと思っている次第です。でも、本当にあれはコストがよく判らないのですよね・・・

背景は世界中の量的緩和による法定通貨不信(+場合によってはハイパーなインフレ)のリスクですので、中長期的に考えて行こうと思います。

Other JPY-Crosses.

前項のドル円80円の攻防以外のクロス円でもかなり上昇バイアスが確認されています。
AUDJPY DAILY ⇒ 綺麗な反転の可能性?










CADJPY DAILY ⇒ 底固い乱高下











EURJPY DAILY ⇒ 今週勝負か・・











GBPJPY DAILY ⇒ これも今週注意!










NZDJPY DAILY ⇒ これも堅調











流石に利が乗った円ショートを保有している場合は日銀会合前には手仕舞って置くのが王道だと思います。

・日銀が何もやらなければ激しく円高へ反転。

・日銀が市場期待通りの動きなら"Sell the Fact"の利食い先行で円高へ。

・日銀が大胆に動けば円安が加速。

と言う中で3つ目の可能性は殆ど無いと思うからです。

USDJPY: Flirting With Big 80.

昨年の10月末の大規模介入の時ですら79円台で力尽きたドル円ですが、先週は遂に80円台に突入しました。

すぐに落ちるかと思っていたら滞空時間も長く、寧ろ上値を伸ばすような勢いすら感じていましたが流石に週末に一旦下落して越週しています。
USDJPY DAILY ⇒ 80円の攻防!











 金曜日は特に温家宝一族が海外に巨額の蓄財をしているとの疑惑報道(こんな事は中国の有力者は皆やっているとの情報もありますが・・・)により上海市場が大きく下落した事によるリスク回避のバイアスも円安に水を差した格好です。

前週から大口M&Aの報道などで円売り方向に動きやすかったのですが、本邦貿易収支の赤字定着や今週の日銀金融政策決定会合での追加緩和の期待から80円台でも海外勢が随分と円売りを仕掛けていた印象です。

さてさて・・・80円を到達点と見るか、通過点と見るか・・・・・株式市場は当分不安定のままでしょうが、兎に角足元は日銀が市場を納得させるだけの追加緩和措置を打ち出してくるかどうかが全てでしょう。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

先週金曜日の北米市場最後の4時間の攻防です。

   通貨ペア ↑↓ 終値   始値   変動(pips)  変動(%)
①AUDUSD↑  1.0372  1.0355  +17  +0.16%

②GBPAUD↓  1.5514  1.5534   -20   -0.13%

③USDJPY↓    79.63    79.73     -10  -0.13%

④EURAUD↓  1.2471  1.2485   -14   -0.11%

⑤NZDUSD↑  0.8226   0.8217   +9   +0.11%

⑥AUDCAD↑ 1.0345   1.0336   +9   +0.09%

⑦AUDCHF↑  0.9696  0.9688  +8   +0.08%

⑧USDCAD↓  0.9974  0.9982   -8    -0.08%

⑨EURUSD↑  1.2939  1.2929  +10  +0.08%

⑩USDCHF↓  0.9348  0.9355    -7    -0.07%

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(5回),JPY,NZD,CAD,EUR,CHF
下落通貨 ⇒ USD(6回),GBP,EUR,CAD,CHF

Top FX Movers Last Week.

先週は大きなテーマにはややかける週だったと思いますが、値動きの方では株式市場が不安定感を増しているのと為替市場ではドル円が80円を突破する動きが注目を集めました。

米国ではFOMCはNo Changeでしたが、寧ろ一連の企業業績の発表が事前の期待を裏切る内容になっている事で株式市場に下落圧力が強まっています。同じく北米のカナダではBOCが金融政策を据え置いています。

英国と豪州ではGDPデータが強めに出た事でGBP、AUDには上昇バイアスが掛かっており、ドル円の80円突破と相まってクロス円の上昇と言う図式になりました。

週次ベースの主要通貨ペアの動向は以下の通りになりました。

  通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
 ①NZDCHF↑   0.7689    0.7568   +121   +1.57%

 ②EURNZD↓   1.5725    1.5957    -232    -1.48%

③GBPCHF↑     1.5048    1.4847   +201   +1.34%

④NZDCAD↑    0.8204    0.8098   +106   +1.29%

⑤EURGBP↓     0.8037   0.8137    -100    -1.24%

⑥NZDJPY↑      65.51      64.71     +80     +1.22%

⑦AUDCHF↑    0.9696    0.9585   +111    +1.14%

⑧EURAUD↓    1.2471    1.2606   -135     -1.08%

⑨GBPCAD↑    1.6057    1.5886   +171    +1.06%

⑩GBPJPY↑      128.19    126.94   +125    +0.98%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ NZD(4回),GBP(4回),AUD(2回)
下落通貨 ⇒ CHF(3回),EUR(3回),CAD(2回),JPY(2回)

ドル円80円越えはレベル的には注目を集めたものの、週足では79円台だった事もあり値幅的には特に円の独歩安と言う展開ではなかった事が判りますね。

2012年10月21日日曜日

Correction of Precious Metals:Good or Bad.

貴金属が大き目の調整をしています。
Gold Daily ⇒ 大き目の調整中










Silver Daily ⇒ こちらも!











正直、今の状況でここまで調整するとは予想していませんでしたが、背景には市場参加者の間でも諸説あります。

ポジティブな解釈としては、投資環境が改善しており、貴金属のような安全資産に逃避しておく必要が減少しているからと言うものです。
 逆にネガティブな解釈としては、マージンコールの資金調達のための売りが出ていると言う説や、投資家が安全性よりも流動性を重視した行動に出ていると言う説があります。(確かに貴金属の取引は流動性と言う切り口からは弱いかもしれません)

いずれにしても貴金属価格の動向からも目が離せなくなってきました。

Canada.....Oh,Oops,Canada.

前項どおり、「カナダは別世界なので心配後無用」と言うスタンスから一変し、Carney中銀総裁から「世界景気減速の影響は不可避」とする発言があり、同国経済の先行き見通しの下方修正の可能性も示された事からCAD(カナダドル)が大きく反落しました。
USDCAD DAILY ⇒ 対CADでUSDが急騰!











EURCAD DAILY ⇒ 対CADでEURも上昇











CADJPY DAILY ⇒ CADは対円でも下落











BOCのCarney 総裁は通貨高による悪影響にも言及しており、市場が積み上げたCADロングを一気に縮小する引き金にもなりました。

Oh Canada というより Oops Canadaと言う展開になっています。

Oct.19th ⇒ 25th Anniversary of Black Monday.


金曜日はBlack MondayのAnniversaryでした。1987年なので25回目のAnniversaryと言う事になります。

これに敬意を表したわけではないでしょうが、諸要因相まって株式市場は失速。アナリスト達の分析にも慎重論が目立ちます。

少なくともチャートからは確かに懸念が読み取れます。

S&P500中期チャート ⇒ 価格頭打ち+モメンタム失速




S&P500長期チャート ⇒ こちらも同様・・・
中期チャートは所謂Lower Topsが続いており、モメンタム指標も明確な減速。長期チャートは中期よりは安定していますが、モメンタム指標の失速感を見るとチャート形状も明確にベア転するリスクも感じられます。

Black Monday Anniversaryは、世界中の投資家に改めて株式市場を見つめる機会になったかもしれませんね。

Closer Look

・ DOWは$13588.73まで上昇後に反落し、$13343.51まで調整して越週。

・ Dollar indexは78.60が切れると危ない感じでしたが、寸前で切り返して79.62まで反発して越週。

・ EUサミットの成果は微妙。地域横断の銀行監督スキームの成立も楽観出来ない状況。

・10月BOE議事録は全会一致でNo Change。ただし資産買入れプログラムの成果を確信出来ないとするメンバーも多い事を露呈。11月に期限到来後の延長は微妙か?

・BOCのCarney総裁が世界景気動向からカナダ経済の失速も不可避との判断を示す。それまでのカナダは別世界と言うスタンスからの大幅後退。これでCADが大幅に売り込まれる。

・利下げを断行した10月のRBA議事録が弱気。年内の追加利下げの可能性も。ただし材料出尽くし感から既にショートだったAUDは一旦反発へ。
・7期連続の低下となった中国の四半期ベースGDPも内容は意外と悪くない印象。少なくともハードランディング的な失速リスクは経済データからは感じられない。やはりこの国は政治体制リスクか。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

先週金曜日の北米市場における最後の4時間の攻防です。

 通貨ペア ↑↓ 始値   終値    変動(pips) 変動(%)

①NZDCHF↓   0.7568   0.7577   -9    -0.12%

②NZDCAD↓  0.8098   0.8107   -9   -0.11%

③GBPAUD↓  1.5488   1.5503  -15   -0.10%

④AUDUSD↑  1.0332   1.0323   +9   +0.09%

⑤GBPCHF↓   1.4847  1.4859   -12   -0.08%

⑥USDCAD↓  0.9925   0.9933    -8   -0.08%

⑦EURAUD↓  1.2606   1.2616  -10   -0.08%

⑧GBPCAD↓  1.5886   1.5898  -12   -0.08%

⑨USDCHF↓  0.9276    0.9283   -7   -0.08%

⑩NZDJPY↓    64.71     64.75     -4   -0.06%

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CHF(3回),CAD(3回),AUD(3回),JPY
下落通貨 ⇒ NZD(3回),GBP(3回),USD(3回),EUR

日中取引のバイアスに週末前の微調整が入っているイメージですね。

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場はRisk-Onのベクトルが上抜けにトライしたものの失速し、週末にかけて反落すると言う展開でした。

この流れの中で株価、商品価格が反落する中で、通貨ではコモディティ通貨や欧州通貨のBracket内のパフォーマンス格差からクロス取引に大き目のVolatilityが出ています。

主要通貨ペアの週次パフォーマンス動向は以下のようになっています。

 通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①AUDCAD↑  1.0256      1.0021    +235    +2.29%

②AUDJPY↑    81.94        80.23      +171    +2.09%

③CADCHF↓   0.9343     0.9519     -176     -1.88%

④EURCAD↑   1.2931     1.2691    +240    +1.86%

⑤CHFJPY↑     85.45       84.04      +141    +1.65%

⑥EURJPY↑    103.31      101.61    +170   +1.65%

⑦GBPAUD↓  1.5488      1.5701     -213    -1.38%

⑧USDCAD↑  0.9925      0.9795     +130   +1.31%

⑨NZDCAD↑ 0.8098       0.7993     +105   +1.30%

⑩USDJPY↑   79.30         78.42       +88     +1.11%

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになりました。
上昇通貨 ⇒ AUD(3回),CHF(2回),EUR(2回),USD(2回),NZD
下落通貨 ⇒ CAD(5回),JPY(4回),GBP

RBAから先般の利下げ時の議事録が出た事で材料に一服感も出たAUDには買い戻しが入り、同様にBOEの議事録で先行き不透明感の強まったGBPは失速、先週の最弱通貨となったCADは議事録では無く中銀総裁の弱気発言が大幅調整の引き金でした。

JPYの弱さも目を引きますが、こちらは規模の大きいM&Aの報道を受けて海外も含めた為替市場が思惑で売りを仕掛けたイメージではないでしょうか。

2012年10月14日日曜日

Biden vs Ryan is More Interesting than Obama vs Romney.

11月初旬の投票が視野に入る米大統領選ですが、大統領候補のObama vs Romney、副大統領候補のBiden vs Ryanの公開討論会がかなり面白く、周囲でもよく話題になっています。

 
現職のObama大統領の再選がメインシナリオだと思いますが、直前の度重なる失言で明確に支持率を下げてしまっていたRomney氏がObama大統領とのディベートを互角以上にこなしている事や、Ryan氏も効果的に直前の発言がどうこうではなく、過去4年間で経済や生活がどうだったのかが重要とのメッセージを上手く出せている事で最近の支持率は再び拮抗してきたようです。

私は米国籍ではないので民主党にも共和党にも肩入れしない事を断った上で、申し上げると特に副大統領候補同士のディベートで挑戦者の共和党ライアン氏がかなり善戦していると言う印象を持っています。

特に直前にリークされたRomney候補の致命傷となりかねないレベルの失言に対するBiden副大統領からの攻撃の切り返し方が見事だったと思います。そもそもBiden副大統領が度重なる失言で有名な事を逆手に取ったものですが・・・

"I think ,Mr.Vice President very well knows, that words sometimes do not come out of your mouth right way"

という切り返しで観衆からも爆笑のリアクションが得られた事で、この部分はRyan候補が一本取ったと言う印象でした。
http://www.youtube.com/watch?v=MZtbsumyICQ (このYouTubeの11分過ぎのところです)

一方で自らの失言癖をも突かれた形で笑うしかなかったBiden氏ですが、こちらも中々憎めない人物で、様々なアジェンダを議論しながらやたらと笑っていた事が話題にも攻撃材料にもなっています。スイッチが入ってしまったのでしょうか?(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=3m2tmYA51tc

Obama陣営が逃げ切る可能性が高いと思いますが、ここへ来ての支持率拮抗は興味深いですね。

US Dollar Takes a Breather.

DXY(ドルインデックス)の下落余地に注目していましたが、これもあまり下がらないで小反発しています。

USD Dollar Index中期チャート⇒モメンタム回復傾向


















反対に貴金属の上昇が調整中です。

GOLD DAILY ⇒ 失速中。陰線多し!









SILVER DAILY ⇒ 先週末の下落が大きい!











 特に銀の動きなどを見ていると、もう少し下げそうな気配ですので今週の動向次第ではドルインデックスは目先のボトムを付けた可能性が高まりそうです。

中長期では貴金属は相当な上昇ポテンシャルがあると思うので、貴金属の調整の深さにも注目して行こうと思います。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

先週の金曜日北米時間における最後の4時間だけの攻防結果です。

   通貨ペア ↑↓  終値    始値   変動(pips)  変動(%)
①NZDCHF↓   0.7611  0.7624   -13   -0.17%

②NZDCAD↓   0.7993  0.8006   -13   -0.16%

③EURJPY↑    101.61   101.46  +15   +0.15%

④AUDNZD↑  1.2528   1.2510  +18   +0.14%

⑤GBPAUD↓  1.5701   1.5721   -20    -0.13%

⑥CADJPY↑   80.04     79.95      +9   +0.11%

⑦CHFJPY↑    84.04    83.95      +9   +0.11%

⑧EURNZD↑  1.5862  1.5846   +16   +0.10%

⑨NZDUSD↓  0.8162  0.8170     -8     -0.10%

⑩GBPCHF↓  1.4985  1.4999    -14    -0.09%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CHF(3回),CAD(2回),EUR(2回),AUD(2回),USD
下落通貨 ⇒ NZD(5回),JPY(3回),AUD,GBP

ここは単純に静かな小動きの中でJPYも失速していたと言うところでしょう。

Top FX Movers Last Week.

米雇用統計明けの動きが注目された先週の金融市場ですが、株式市場の軟調は目を引くものの、IMF・世銀の年次総会などを淡々と消化して全体的には動きの少ない週となりました。

IMFが7月に出した経済見通しを早くも下方修正しました。2012年の世界GDPの伸びを3.5%⇒3.3%に、2013年の伸びを3.9%⇒3.6%に下げています。

世銀も東アジア太平洋地区の成長予測を下方修正し、中国経済の減速の影響は甚大であり、今後も加速するリスクにも言及しました。

更にS&Pがスペインの信用格付をBBB+⇒BBB-に引き下げて、同国の国債をジャンクボンド一歩手前としています。

上述の通り金融市場はこれらの材料を淡々と消化したイメージで、株式市場の軟調以外は為替市場でも特段大きな変動は見られていません。

以下、先週の主要通貨ペアの週次変動です。

 通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURJPY↓  101.61      102.51   -90   -0.89%

②GBPAUD↓  1.5701      1.5836  -135   -0.86%

③AUDCHF↑  0.9542      0.9462   +80  +0.84%

④GBPJPY↓   126.00      126.89    -89    -0.71%

⑤CHFJPY↓   84.04        84.61      -57    -0.68%

⑥EURUSD↓ 1.2956      1.3031    -75    -0.58%

⑦AUDCAD↑ 1.0021     0.9964   +57    +0.57%

⑧AUDNZD↑ 1.2528     1.2459   +69    +0.55%

⑨EURNZD↓ 1.5862     1.5946    -84     -0.53%

⑩EURCAD↓ 1.2691     1.2750   -59     -0.46%

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ AUD(4回),JPY(3回),USD,NZD,CAD
下落通貨 ⇒ EUR(4回),GBP(2回),CHF(2回),CAD,NZD

CAD,NZDはトレンド無しで、一旦AUDが反発に転じたのと株価に連動したクロス円の下落によりJPYが強かったと言うイメージです。下落サイドはやはり欧州通貨が目立っています。値幅は今ひとつですが、方向自体は材料通りといったところでしょうか。

2012年10月8日月曜日

Awaited Glimpse of Autumn.

先月までずっと暑い日が続いたので、「もうすぐ10月だと言うのに・・・」と言うような会話がよく聞かれていましたが、10月に入って大分過ごしやすい日が増えてきたように思います。

季節の変わり目のせいか、会社でも体調を崩す人もいるのですが、NYで同じコンドミニアムに住んでいた友人からのメールによれば、もうマンハッタンは寒いのだそうです。

友人曰く・・・・

NYでは、この週末も冷え込みが厳しくなり、遂にコンドにも暖房が入るようになりました。忘れてると思いますがNYでは昼間の気温が華氏55度(13℃)、夜間が40℃(5℃)以下になると、アパートの大家は暖房を入れることが義務付けられているのですが、本格的な冬もそこまでやってきているようです。一旦暖房が入ってしまえば、部屋の中は暑いくらいになるのですが、今度は部屋の中の乾燥と戦わなければなりません。北国の冬は、やっぱり厳しいのです。

だそうです。
週末にドーナッツ屋さんでハロウィーンをイメージしたドーナッツを見て、今月末がハロウィーンなんだと気が付きましたが、確かにNYで子供達が仮装して近所を回る頃は結構寒かった記憶があります。

温暖化に加えて節電の影響もあり、日本の夏も本当に辛い季節になりました。私は暑いよりは寒い方が好きな人間ですので、このまま残暑も程ほどに秋らしくなってくれればと強く願うところです。

皆様も体調管理には十分お気をつけください。

2012年10月7日日曜日

AUDNZD Shall Draw More Attention.

予想外のベアトレンドをひた走るAUDNZDですが、まだまだ戻り局面を売っておけば良いと言う気がします。
AUDNZD DAILY ⇒ Just Taking a Breath?











波動がどうとかチャートがどうとかと言うよりも経験則からこのクロスはトレンドが出ると誰もが想定していなかった程の値幅を出すと言う印象が強いのです。

トレーダーではなく投資家に勧めたいポジションと言うところでしょうか。

ポイントは中国と言う事になるでしょう。政変などの大事は想定していませんが、中国経済も着実に減速して行く展開を予想していると言う事です。

Much More Than a Correction.

ユーロの反発は、コレクションの域を超えつつあります。

対ドル、対円ではそうは伸びないかもしれませんが、一方で対豪ドル等は戻しの勢いが止まりません。欧州混乱の一服感のみならず中国リスクなども背景とした豪州景気への懸念が上昇中であるためにこのクロスが加速度的に反転していると言う事です。
EURAUD DAILY ⇒ 上昇の勢い衰えず!











EURAUDのショートは、"The Trade of the Lifetime"とも呼ばれてきたBig Trendでしたので、市場のShort-Squeezeも予想外の規模となっており、今やブル転したかとも言われ始めています。

EURCAD DAILY ⇒ これも堅調











EURCADも同様で、誰がどう考えても欧州よりもカナダの方がBetterですのでショートが溜まるのは無理からぬところであり、こちらもかなりの反転ぶりです。

ユーロがどうこうと言う議論は続きますが、答えはクロスの中にあるという気がしますね。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

先週金曜日の北米市場における最後の4時間の攻防です。

カナダ、米国の雇用統計の発表があった日なので通常の金曜日よりも値幅が出ていますね。

  通貨ペア ↑↓ 終値    始値    変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY↓   64.25    64.72     -47   -0.73%

②NZDUSD↓ 0.8169   0.8224   -55   -0.67%

③NZDCHF↓ 0.7588   0.7631   -43   -0.57%

④EURNZD↑ 1.5946   1.5867  +79  +0.50%

⑤NZDCAD↓ 0.7990   0.8029   -39   -0.49%

⑥GBPNZD↑ 1.9742   1.9665   +77  +0.39%

⑦AUDNZD↑ 1.2459   1.2415   +44  +0.35%

⑧AUDJPY↓   80.10     80.37     -27   -0.34%

⑨GBPJPY↓   126.89   127.31   -42    -0.33%

⑩CADJPY↓   80.35     80.60    -25    -0.31%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(4回),USD,CHF,EUR,CAD,GBP,AUD
下落通貨 ⇒ NZD(7回),AUD,GBP,CAD

RBA利下げを受けて隣国のNZDのロングポジションにも巻き戻しが入ったイメージでしょうか。
クロス円中心に円安に振れていた動きにも流石に調整が入っていますね。

Top FX Movers Last Week.

前項で簡単にReviewした展開を消化した為替市場における主要通貨ペアの週次の動向チェックです。

   通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURAUD↑   1.2793     1.2378   +415    +3.24%

②AUDCHF↓   0.9462     0.9758    -296     -3.13%

③EURNZD↑   1.5946     1.5477   +469    +2.94%

④NZDCHF↓   0.7588     0.7802    -214     -2.82%

⑤AUDCAD↓  0.9964     1.0203    -239     -2.40%

⑥EURJPY↑    102.51     100.08   +243    +2.37%

⑦CHFJPY↑    84.61       82.81     +180    +2.13%

⑧NZDCAD↓  0.7990    0.8158     -168     -2.10%

⑨AUDUSD↓  1.0184    1.0378     -194     -1.90%

⑩GBPAUD↑  1.5836    1.5557    +279    +1.76%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒  EUR(3回),CHF(3回),CAD(2回),USD,GBP
下落通貨 ⇒  AUD(5回),NZD(3回),JPY(2回)

RBAのサプライズ利下げの影響も大きいのでしょう。AUDの不調の長期化が顕著です。

October is Off to a Confusing Start.

10月第一週ですが、複数の中央銀行の金融政策決定会合や米国雇用統計等の経済指標の発表と言う重要イベントがひしめき合う重要週でした。

主な結果は以下の通りです。

・豪州RBAは予想に反して3ヶ月ぶりの利下げを断行。(3.5%⇒3.25%)

・英国BOEはNo Change.(政策金利0.5%、資産買入れ規模GBP375billion)

・欧州ECBもNo Change.(政策金利0.75%(Refinance Rate))

・本邦BOJもNo Change.(ゼロ金利維持、資産買入れ規模55兆円)

金融政策はRBA以外にはサプライズは無しでした。

むしろサプライズは北米の雇用統計だったと言えるでしょう。

・カナダの9月雇用データですが、新規雇用が52.1千人増加(市場予想15千人増)
 失業率は7.4%(先月7.3%)

・米国の9月雇用統計はNFP(非農業部門新規雇用)が114千人増加(市場予想111千人)
 失業率は先月の8.1%⇒7.8%に低下(市場予想は8.2%へ上昇)。
  更に8月のデータが96千人増⇒142千人増に大幅上方修正。

この7.8%と言うのは、実に44ヶ月ぶりの低水準と言う事になります。

FRBにQE3の断行を決断させたのは8月の雇用統計だと思われるのですが、それがこれだけ上方修正されると言うのはちょっと驚きました。NFPは実に50%弱の上方修正です。44ヶ月ぶり水準まで低下した失業率とあわせてこれをどう解釈するのかは当分の間金融市場の議論の的となりそうです。

10月は色々な動きが出てきそうですね。