2018年7月29日日曜日

CNY : WORTH WATCHING

Trump大統領の妥協なき貿易論争は、関税論争から為替操作まで戦線を拡大中ですが、米債の大量保有国であることや北朝鮮への影響力行使期待など様々な配慮から米財務省も中国を為替操作国と認定せずに状況を注視してきた訳ですが、今回は真剣に何が起きても不思議ではありません。

米国は中国の為替操作疑念に言及し続け、中国は人民元の価格変動は市場の需給に任せていると真っ向から米国の主張を否定しています。

人民元は、ここから大きく動く可能性が高い通貨の一つであることは間違いないですね。
USDCNH DAILY

日次チャートで明らかですが、もう相当期間にわたって相場はドル高人民元安方向に走り続けてきました。

莫大な貿易赤字を何とかしようとしている最中に、この動きが米側の神経を逆撫でするのは当然です。

為替変動は主要な貿易不均衡の解消手段であり、通常は貿易黒字=自国通貨高となりますが、諸材料、諸事情あって、米中貿易は中国の大規模黒字+大幅な人民元安という中国の二重取りのような展開となっています。

問題はここから・・・ですね。