一番最近行ったコンサートは、NYのMadison Square GardenでのDuran Duranだったと思います。2006年の今頃だったでしょうか・・・いや、もっと前かな・・・
そこでも歌ったと思いますが、彼らの歌に” New Moon on Monday”というヒット曲があります。Moon day ⇒ Mondayと言うことで元々月曜日は英語でも日本語でも月の日なのですが、7日間サイクルの曜日暦に月独自のスケジュールが重なる時は月のパワーが増幅される傾向があるのでしょうか。
何故こういうことを思い出しているのかと言うと、面白いデータがあるからです。
Elliot Wave Internationalのレポートに出ているのですが、過剰流動性ラリーに入った今年の夏以降の米株市場には以下の特徴があるようです。
1 右上がりの強気相場の中の小サイクルの山と山、谷と谷の間が28日~29日周期。
2 各サイクルの山は新月、谷は満月に当たっていることが多い。
百聞は一見にしかずですので、EWI掲載のチャートを添付しましょう。
9月のサイクルトップが新月ではなくて秋分の日近辺となっていますがサイクルボトムは満月近辺続きですし、月の暦と相場のサイクルが面白いほど重なってきていると言うのは興味深いですね。
科学的に検証されているかどうかは知らないのですが、月の暦は地球との間の引力の強弱に影響しており、それが潮の満ち退きや人間の精神状態にも影響を及ぼすと言う話があります。Wall街のあるマンハッタン島などは新月だか満月の時には40cm程隆起すると言う話もありますので金融市場も知らず知らずのうちに影響を受けている可能性はありますよね。
さて・・・興味深いのはタイミングです。
実は11月16日の月曜日が次の新月であり、18日の水曜日は前回のサイクルトップから29日目に当たるというのです。
株式市場は木曜日にちょっとした調整をして金曜日には弱い経済指標にもかかわらず幾分回復して越週しておりますので今週前半の動きは大いに注目に値するのではないでしょうか。
いくらなんでも新月や29日目と誤差なく一致する必要はないわけですから米株市場は既に先週でトップアウトしている可能性もありますし、一旦大きく戻して新値を取ってから下落すると言う展開もあり得るかもしれません。
金融市場はArtであって、Scienceではないという立場に立てば全ては偶然と言う見方も出来ますが、相場と言うものにのめり込むほどアノマリーや偶然を超えた何らかの法則性の探求に惹かれるものです。
月曜日が新月・・・という事でDuran Duranの歌を思い出した訳ですが、改めて歌詞を考えれば中々示唆に富むと言うか相場的(?)でもあります。
You got me coming up with answers all of which I deny…..I keep finding clues that you leave behind…..等は捜し求めていた答え、相場の法則性を見つけた気になっては間違いに気づき、それでも手掛かりを探し続ける我々の姿に似ていますし、
I light my torch and wave it for the new moon on Monday and a fire-dance through the night….なんつーのは新月でハイになって相場が高値をつける様子のようです。
ここでは松明(Torch)を振っていますが、そもそもTorchはCarryすれば、Carry a torchで恋焦がれるという事になります。これも我々の姿そのものではないでしょうか。
今週はMoon(月)に注意。とにかくツキが巡ってきますように!!