為替市場に関する先週の動きは、結局EURが腰砕け的に落ちた事が目に付くのですが週を通して大きな値動きがあったものを順番に並べてみるとこうなります。
GBPAUD | 1.7057 →1.7552 | +495 pips | +2.82% |
AUDCHF | 0.9818 →0.9562 | -256 pips | -2.68% |
EURUSD | 1.2272 →1.1967 | -305 pips | -2.55% |
EURGBP | 0.8487 → 0.8278 | -209 pips | -2.52% |
EURCHF | 1.4224 → 1.3914 | -310 pips | -2.23% |
AUDCAD | 0.8933 → 0.8745 | -188 pips | -2.15% |
AUDJPY | 77.13 → 75.64 | -149 pips | -1.97% |
EURCAD | 1.2942 → 1.2715 | -226 pips | -1.78% |
AUDNZD | 1.2467 → 1.2264 | -203 pips | -1.66% |
EURJPY | 111.75 →110.00 | -175 pips | -1.59% |
一部太字で示した通り、この先週のBig Moversのトップ10の中の下落する方の通貨としてEURとAUDが5回ずつ登場しています。この2通貨が最弱通貨を争っていると言う事に他なりません。
では、この2通貨の直接対決となるEURAUDはどうかと言うと先週は完全な痛み分け状態で上下にヒゲが出ているだけで実態部分は殆どないトンボ状態となっています。一応地味ながら陽線ですが、これは週末で水入りと言うイメージでしょう。
EURAUD WEEKLY
このペアは欧州問題勃発後は長期間にわたり、沈没する欧州と堅調なコモディティ生産国経済というコントラストを意識した欧州売り・コモディティ買いの流れでずっと右下がりのチャートになっていましたが、上のチャートで言えば右から3本目の大陽線の部分で問題は欧州から世界経済に飛び火してAUDのロングポジションにパニック的な調整が入りました。その翌週となる先々週には再び投資家センチが回復した事で欧州売り・豪州買いという動きになりましたが、先週は最後に株も大反落する展開となり広範なリスク回避モードの上昇を受けて実態が短いながらも陽線で終了と言う展開になりました。
HUFなどのマイナー通貨は除いた分析ですが、主要国通貨の分析では先週の際弱通貨は欧州通貨ではなく意外にもAUD(豪ドル)だったというお話でした。
欧州不安はいまや完全に世界経済不安となっていると言う事が言えます。