2007年4月30日月曜日

浦島太郎

私が米国に居た間に随分と日本は変わっているのだなと痛感しています。
10年以上日本を離れていたのだから当然と言う部分もあるのですが、それ以上にやはりあれだけの不況も経験した過去10年は、通常の10年以上に色々な事が節目を通過する時間帯だったのではないでしょうか。

現在活躍していると思われる歌手、俳優、タレントさん達は殆ど分かりません。米国でもテ-マ次第ではビデオで見ていた大河ドラマなどに出演していた人達などを限定的に知っているという程度でしょうか。

オロナミンCの宣伝が大村昆じゃなかったり、かつて人気のあった美人女優が養命酒の宣伝に出ていたりと時の流れを突きつけられているようです。
 全く同じだけの時間が自分にとっても通過して行った訳ですから自分もどれだけ変わったことかと考えてしまいます。Getting older or getting better? というやつですね。

大きめの書店に入ると、懐かしくて参考書売り場などにも足を運んだりしますが、ここでも私が受験生だった時と比較して、生き残っているのは”チャ-ト式”シリ-ズ位ではないかと思えるほどに当時受験生に支持されていた参考書や問題集は姿を消しているようです。
 数学の鉄則シリ-ズなどは見る限りにおいては影も形もなくなっているようですし、そもそもそれを世に出した大学受験ラジオ口座などもとっくに消滅していたようです。

語学関係では、”百万人の英語”、”時事英語研究”などが消滅した模様で、かつてはバイブルとも言われた”試験に出る英単語”シリ-ズは書棚の片隅に生存(?)していますが、私が感動して愛読した長崎弦弥氏の”奇跡”シリ-ズなどは絶版状態とか・・・

歴史関係でも、あの海音寺潮五郎の”天と地と”も絶版と聞いているので驚愕の一言に尽きる感じです。

こんな感じで、全くの浦島太郎状態なのですが、上記のようにかつての”定番”をReplaceしているのは人でも物でもどれだけのものなのかを見てみようと言う興味も沸いてきました。

世界金融の中心と言う竜宮城に長期滞在した後、海を渡って戻ってきた浦島太郎が新たな発見を基に新たな世界を築くのか、時の流れに取り残されたことを悟って一気に老け込むのか。

出来れば前者でありたいと思いつつ、Robert浦島は格闘します。