2009年1月26日月曜日

A seed of sky blue.

結局は、「そらいろのたね」のようなものだった。
ここのところよくそういうことを考えています。
金融バブルが崩壊したとか、De-leverageの動きがどうこう・・・・という話は金融の世界に身を置く人以外には実感がわかないのではないでしょうか。事実、大変失礼且つ不遜な事を書いてしまうと著名な識者と呼ばれる人々がメディア等で展開する説明や解説は多くがピンボケ状態であるような気がすることが多いです。
さて、子供がいる方々は福音館書店から出ている「そらいろのたね」という絵本をご存知の方が多いのではないでしょうか。

著作権の問題があるのであら筋を書いてしまうわけには行きませんが、ある少年の紙飛行機に興味を持った森のキツネが自分の宝物との交換を申し出るところから始まる話です。

キツネから貰ったそらいろの種を庭に埋めるとそこから生えてきたものがやがて天まで届くかと言う位に大きくなり、それが自分の宝物が生んだものだと聞かされたキツネが再び登場して一方的に少年に紙飛行機を返してそれを占有しようとしますが、最後にそれが崩壊してしまいます。

一連の金融バブルとその崩壊、De-leverageの過程はまさにこの絵本のような話だったとよく思うのです。

この現在進行形の実話はいまだ完結していませんが、やがて、誰が少年で、誰がキツネだったのかがはっきりしてくるのではないでしょうか。

全てが消滅した時に、目を回して気絶していたキツネとは・・・・・・