2009年12月13日日曜日

It is JOB that makes or breaks a move.

ふぅ~

師走というだけあって12月は忙しいですね・・・・文字通りの意味なのでしょうかどこかで師走の意味の解説で、December is a busy month that keeps even teachers running. と言うのを見た事があります。これはかつて「先生」と呼ばれる立場の人々がふんぞり返っているだけで実は暇だったという時代の話なのでしょう。現代では先生と言う職業も結構大変そうですよね。

さて・・・

そんな師走の金融市場は結構荒れています。先月終盤にDubaiショックで世の中が騒がしくなりましたが、12月月初には米国の雇用統計の劇的な改善により米国金利が上昇し投資資本の米国への還流が加速して米ドルが上昇する動きとなりました。

 雇用統計はその集計方法の複雑さなどが原因で最も予測の難しい指標であると同時に安定性(信頼性?)にも問題のある指標なので毎月この日は一夜限りのお祭り騒ぎと割り切って臨んでいるのですが、今回は少し違う可能性も出てきました。

1 市場参加者のポジションが米国の金利低下方向に大きく傾いていること。

2 同じく米ドル下落方向にも大きく傾いていること。(ドルショート)

3 クリスマスや年末に向けてポジションを閉じる圧力も掛かりやすいこと。

4 その後の米国経済指標が概ね改善していること。

5 失業保険申請者数なども雇用統計の改善を示していること。

6 Dubaiショックの処理方法に不安が残ること。

7 Dubai以外にもスペイン、ギリシャ等の問題が表面化してきた事。

等の理由により雇用統計後の米国金利と米ドル上昇の流れが継続しているのです。

繰り返しますが、潮流変化の起点は124(金)の雇用統計でした。Jobデータは恐るべしと再確認した翌日5日(土)には注目していたK-1グランプリがありましたが、注目の決勝戦ではセーム・シュルトがバダ・ハリを初回KOで沈めて大会四連覇を飾りました。なんとこの大一番でシュルトがバダ・ハリを沈めたのも一発の左ジャブでした。実際にトレーディングも格闘技のようなものなのですが、とにかくJOBのパワーを再確認させられる師走相場です。