2009年12月20日日曜日

Correlation ⇔ Volatility

RISKON-OFFで動く相場の終焉の一端でしょうか。

年末要因と言うこともありますが、ここへ来て高い相関を維持してきた市場間やアセット間の相関が随分と壊れ始めてきたように感じています。

経験上以下の図式が成り立ちます。

CorrelationVolatilityには逆相関の関係がある。

2003,2004年あたりから2007年のサブプライム問題が表面化するまでの期間は、

Correlationの上昇  Volatilityの低下

という流れでした。

2007年のサブプライム問題から2008年のリーマンショックを経て20093月までの期間はその逆です。

Correlationの低下(崩壊)  Volatilityの上昇

2009年の4月からのアセット市場の回復はGreen ShootsRisk rallyという言葉を生み出して再びこの関係を逆転させました。

Correlationの上昇  Volatilityの低下

ここに来て起きているDubaiショック、PIGS問題や久しぶりに聞く言葉ですが地政学リスクの再上昇はむしろこういう順番で書いた方がピンと来る感じです。

Volatilityの上昇  Correlationの低下

例えば、株式市場とユーロドルの高相関ランデブーはここへ来てしっかり崩れています。

S&P500EURUSDDaily Chart.

株式市場内部でも米株と上海株の高相関ランデブーもこの通り。

S&P500と上海指数のDaily Chart

相関が崩れてVolatilityDXYが上昇しているというお話でした。