2009年12月27日日曜日

May Peace Prevail.

今年もクリスマスが過ぎましたが、ちょっと心配なニュースがありました。

AP通信によると、25日、米ミシガン州デトロイトに到着したアムステルダム発の米ノースウエスト航空(NWA)253便の乗客が、同機を爆破しようとしたとして司法当局に身柄を拘束された。容疑者は国際テロ組織アルカーイダとの関連を供述しているとされ、ホワイトハウス当局者は同日、「テロ行為の疑いがある」との見方を示した。
 AP通信は、ニューヨーク州選出のキング下院議員の話として、容疑者はアブドゥル・ムダラドと名乗るナイジェリア国籍の人物だと伝えた。報道によれば、年齢は23歳。容疑者は、ナイジェリアからアムステルダム経由で米国に向かったという。

怖いですね・・・

クリスマスは Christmas と綴ると機械的に覚えましたが、後にChrist(キリスト)のMas(ミサ)の事なのだと知りました。X'masと短縮されるのもキリストの部分を十字架に置き換えていると言うことなのでしょう。

イエスの誕生日とされるこの日に敢えて犯行を計画した可能性は高いのだと思いますし、テロ未遂事件の背景には非常に根深い対立(文化的にも宗教的にも)を感じます。

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という世界三大聖典宗教はどれも旧約聖書を聖典とし、そこから先がタルムード等(ユダヤ教)、新約聖書(キリスト教)、コーラン(イスラム教)に分かれる訳ですが教義的にも歴史的にも最も平和的であると考える事も可能なイスラム教の一部原理主義者たちが貧困層の若者などに偏った情報を与えて洗脳した上でテロ活動を繰り返している事は非常に残念なことです。

ところが・・・意外な続報があるようです。

ロイター通信によると、同容疑者はナイジェリアの元有力銀行家ウマルムタラブ氏の息子だと、同氏の親族が語った。

 ウマルムタラブ氏は北部カツィナ州出身で、大手銀行、ファースト銀行の会長を最近退任。地元紙によると、ウマルムタラブ氏は息子の「過激な宗教観」に不安を抱き、半年前に在ナイジェリア米国大使館とナイジェリア治安当局に対し、息子についての情報提供を行っていたという。

更に別の報道で英国当局が同容疑者の自宅を家宅捜索を行ったと言う事ですので、同容疑者は裕福な家庭で育ち、恐らくは英国に留学していた(よくある貧困層出身の移民ではなく)という事のようです。

このような人物までが、アルカイーダとつながりを持ち、今回のようなテロ行為の実行犯となっていたのだとすれば、更なる驚愕を禁じえません。

平和を志向する限りどのような宗教でも構いませんが、是非とも各宗教の教義が正しく理解される事を願うばかりです。

May peace prevail on earth.