2010年8月2日月曜日

A woman wishes her man remembers her birthday but not her age.

A woman wishes her man remembers her birthday but not her age.

女性の誕生日は覚えているが年齢は忘れている・・・そういう男は確かに女性にとってはMr.Rightなのかもしれませんが、そんなやつがいたら友人としてはつまらないような気がしますね・・・

今回は、私はこういうやつの方が友人としては余程愛せるという男の話をしましょう。

少し前にある友人から飲みに誘われました。場所は彼と何度か行った事のある六本木の店。彼はその店に意中と言うほどではないにしてもかなりお気に入りの女性がいて過去の何気ない会話の中で聞き出した彼女の誕生日を記憶していたようなのです。彼はその女性の誕生日に店に行きたいので私を誘ったと言う事でありました。

いよいよ当日。私は予定通り彼と待ち合わせてその店に行って来ました。予約の時間が8時だったので普段よりは相当早めの退社となりましたが、色々と趣向を凝らした出し物で結構笑わせてくれる店でもあるので私も楽しみにしていました。

そこに行くのは多分1年振り位だったと思うのですが、店のスタッフは結構入れ替わっているようでした。飲み物の注文を取りに来るスタッフでも初めて見る人が多く、彼は意中の女性が見当たらない事に不安を訴え始めました。

That's none my my business..... そう思いながらも、私は少々彼が気の毒になり一緒に周囲を探し始めた時でした・・・・

「こんにちは! お久しぶりですね!!」

そう・・・彼女が・・・彼の意中の女性の声がして、驚いて振り返ると、彼女はずっとそこにいたかのように笑みを浮かべて佇んでいました。

「XXXさん!!」(注:XXXには彼女の名前が入ります) 

彼は嬉しそうに雄叫びを上げると堰を切ったように話し始めました。不安が霧散した時の彼はいつも饒舌です。

「私はあなたの誕生日を覚えていました。今日の予約はあなたの誕生日を祝福するために取ったものです。もう大分前から取っていました。」

彼の畳み掛けるような攻撃に、彼女は驚いたような表情で聞き入っていましたが、その悩ましく輝く瞳は私には陥落寸前のようにも見えました。流れはほぼ完璧なように私には思えたのです。

ここが勝負と思ったのでしょう。彼は足元に隠しておいた(私もその時初めて気が付きました)彼女への誕生日プレゼントを取り出して彼女に手渡しました。私はこの友人から実に多くを学んだような気がしていました。

いよいよここで彼女が口を開きます。
うっとりとした瞳、彼から手渡されたばかりの誕生日プレゼントを抱えた彼女の薄い唇から流れ出るように紡がれた感動の言葉は・・・・・・

「どうもありがとうございます。私・・・今年だけは・・・今年だけは・・・今日を誕生日にしておきます。」

・・・・・・・・・・・・お、おい・・・・・おい・・・お前さ・・・間違えてるよ・・・この子の誕生日・・・・・

私はやっぱりこの友人が好きです。放って置けません。こういうやつの方が心から愛すべきだと女性も思わないでしょうか?