2011年4月18日月曜日

Footstep of Inflation.

やはりインフレなのでしょうか。

今この時点でもグローバル経済の大きなベクトルがインフレーションなのかデフレーションなのかという論争があります。

元々インフレ派が優勢でしたが、日本が大きな試練に直面した事もあり長期間の緩和政策の超長期化が不可避という見方が強まったことでインフレ派が更に優勢になったと言える状況でしょう。

通貨の世界でも少し前までは自国の輸出企業の競争力を維持したいとの思惑から世界各国が通貨安を望むと言う”通貨安戦争”と言われる状態でしたが、最近では食料やエネルギーの価格上昇に国民生活が脅かされる事態となり、自国通貨の購買力の維持こそが重要と言う状況になってきました。

そんな中で日米以外は利上げ、預金準備率引き上げ、通貨の切り上げ(上昇容認や変動バンドの中心値切り上げ)等の動きをしており、忍び寄るインフレーションの足音を聞きながら必死の防戦に腐心しています。

例えば金融政策=通貨政策というシンガポールは、ひたすらシンガポールドルの価値の上昇を演出しておりUSDSGDは断続的に大きく下落(=ドル下落、シンガポールドル上昇)する展開が続きます。
USDSGD DAILY












世間一般のインフレーションへの恐怖心は現在の貨幣制度への不信感と元祖お金とも言える貴金属の上昇に繋がっており、GOLDやSILVERの高値更新は全く止まる気配がありません。

GOLD DAILY


SILVER DAILY











私自身は、最後はデフレ圧力が台頭すると言う見方に傾いていましたが、3月に起きた事を考えれば再考止む無しかと言う気にもなっています。元々GOLDやSILVERには強気でしたがインフレ要因が明確に加わるならば、貴金属は想定外の高値圏に到達する事になるのでしょうか。

調整があればしっかり買っておきたいところです。貴金属は、上がるか下がるか、調整が有るか無いか、あるとしたらどれだけ深いか・・・・などではなく、持っていたいのかどうか・・・これだけを自分に問いかける時が来たような感じです。