2012年8月5日日曜日

Belive me? Trust me? : Excuse me ??













Believe me  ?                  




Trust me ?








外国人である我々が英語を使ったり解釈したりする時は、兎に角気をつけないといけないのですが、世界の共通言語といいながらもこの言葉は非常に複雑です。

明らかにDraghi総裁の使う"Believe me"には、文字通りの「信じてくれ」と言う以外にも非常に軽い意味で使われるケースも多い筈です。そこまで軽くは無いかもしれませんが、"You know what?"(=「ええと、あのね」と言う感じ)というような意味でも使われる言葉ですので、彼がどういう意味でこれを言ったかは要注意であり、鳩山さんの"Trust me"発言よりは全然罪が軽いようにも思います。

結局は両者ともNativeでは無いと言うことで、やはり少々英語力に自信があったとしても要職に就いたりした場合には念の為にしっかりした通訳を付けて最悪の場合は助け舟を出してもらえるようにするのが無難なような気がします。

英語の解釈のせいで相場が動いたと言う記憶で思い出すのが、90年代に当時の米財務長官が、通貨について言及すると碌な事が無いのでドルについてはコメントしないと言う趣旨で次のように語った事があります。

There is no upside talking about the dollar.

ところが当時は強いドル政策で有名だったルービン財務長官時代は過去のものであり、現政権は貿易収支改善の為に内心は弱いドルを望んでいると言う思惑が市場に充満していた事もあり、上記の発言を、現財務長官がドルをTalk upする気がない事を明言したと言う風に解釈されてしまいそこからドル安が加速した事がありました。

Lost in translation のリスクには十分に気をつけたいものですね。