2012年8月12日日曜日

Solo by name,Hope by nature.

ロンドン五輪も最終局面です。今男子マラソンが始まりました。

今回も多くの名場面がありましたが、中でもなでしこジャパンは金メダルこそ逃しましたが見事な銀メダルだったと思います。

ところで、8日のFT紙に決勝の相手であった米国チームの美人GK、Solo Hopeの記事が掲載されていました。

Solo by name, solo by nature   

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7aa026f8-e16a-11e1-92f5-00144feab49a.html#axzz237yBeaIj

近日出版予定の自叙伝の内容と被るようですが、勝手な意訳/要約は以下のようになります。

・最早女子サッカーというものすら超越した存在感を放つ彼女は、伝説となるための要素を全て併せ持っている。

・彼女が生まれたワシントン州リッチランドは原爆用のプルトニウムを製造する街で、67年前にこの街で製造された原爆が日本の長崎に投下された。この街ではいまだに原爆投下の成功を祝う式典も開催されており、彼女が通った高校のロゴもきのこ雲である。

・彼女は退役軍人で服役中だった父親を母親が配偶者資格で訪問した際に授かった子供である。

・母親は製造したプルトニウムの検査係で、父親は娘にあらゆるスポーツの手ほどきをしたが、犯罪歴も多く重婚状態でも有った為に別の家庭も持っていた。米国女子サッカーチームには上流家庭の子女が多い中で彼女の経歴は異例である。

・やがて両親は正式に離婚したが、彼女はシアトルの公園でホームレスとなっていた父親を偶然発見して交流が再開。彼女は彼を支援し、父親も試合に応援に来るようになったが、2007年に心臓発作で他界した。

・彼女は過激な発言で監督やチームメイトを批判する事もあり、やがてチーム内で孤立するようになった。Solo by name, solo by nature(名前どおり、人格も独善的)と言うのが周囲の評価だった。

・やがて彼女も精神的に成長し、チームも過去は忘れて彼女を受け入れるようになった。だが、やはり過去の事を記述した自叙伝の発売を五輪終了後にしたのは古傷の疼きを五輪に影響させない配慮だろう。

・情熱を押し殺したような美貌も人気の背景だ。まだ31歳の恋多き彼女にはスキャンダラスな話も少なくなく、五輪直前のドーピング検査では陽性反応が出て注意処分を受けた。

・今回の五輪開催中に今は解説者をしている元有名選手が今のチームのディフェンダーを批判するコメントを出した際に彼女は自身のTwitterで「彼女こそもっと勉強するべき」と呟いた。この行為を謙虚ではないと批判する声も多いが、彼女は女子サッカーも変わり続けているのだと主張しているだけなのだ。彼女を黙らせる事など誰にも出来まい。

中々凄い話だと思いました。やはり米国だなーと言う感想も持ちました。こういう話が読む人をどんどんInspireする事で世の中が良くなって行く事を祈りたいです。

記事の標題は、Solo by name,solo by nature ですが、本稿の標題は Solo by name, Hope by nature としました。彼女の人生が多くの人達にInspirationとHopeを与えてくれると思ったからです。