2012年9月30日日曜日

This Pair Makes Global Economy Look Bearish.

どうも引き続き気になるのがこれですね・・・
AUDNZD DAILY ⇒ 明らかな持続的下落トレンド
AUDとNZDは基本的にUSD、EUR、JPYなどに対して同方向の動きをする事が多くて、AUDNZDと言うクロスが持続的な上げや下げのトレンドを作る事はあまり無いのですが、今回の下落トレンドは随分続いています。

世界景気に懸念あり、特に中国の減速は不可避・・・そんな思いからAUDの売り圧力が顕著だと言うところでしょうか。

EURCHFやAUDNZDはトレンドが出ると一本調子に継続する傾向があるので、今後も余程の事が無い限りにおいては時折訪れる調整局面(毎度せいぜい二日間ですね)を利用してショートポジションを作って放置しておくとちょっとしたお宝長期投資になる可能性が高いような気がします。

しかもAUDNZDは全くマイナーペアではなく、外人さん達は結構これに手を出しています。そして彼らがこれを売っているならば、やはり世界景気にブルでは無いと言うことですし、当然株式などのリスク資産に積極的にお金を入れてくる事もしない時です。そういう意味では株価も注意なのでしょうね。

USDJPY Still Looks Inconclusive.

9月のドル円は極めてトリッキーでした。
USDJPY DAILY ⇒ 月末は陽線でFinish
FOMCやBOJの政策決定会合に翻弄されて79円台を見た後はずるずると円高ドル安バイアスに押し捲られました。月末にやや大きめの陽線を出してFinishしていますが、これをどう見るか。

明らかに非実需のショートポジションが最終日に需給にも押されてSqueezeされる展開だったと思われます。

幾つかの要因からドル円も今後値幅が拡大すると見ています。2011年は変動相場制に移行してからの最低値幅となる10円程度の値動きでした。2012年はここまで8円幅程度ですので昨年の最低記録を更新する可能性も指摘されていますが、もしかすると10月ー12月では流れが変わるかもしれません。

77円は固く、79円台は重い・・・・そういう繰り返しですが、流石に煮詰まってきていますね。どうしても下値トライの時間帯が長いのですが、最後に抜けていくのは上値抜けの方かもしれません。注意深く見ていきましょう。

Top FX Movers of the Month of September.

月替わりにて9月の主要通貨ペア月次パフォーマンスのチェックです。

 通貨ペア ↑↓ 月終値 月始値 変動(pips) 変動(%)
①EURAUD↑   1.2171   1.1713   +458    +3.76%

②AUDCAD↓   1.0184   1.0535    -351    -3.45%

③NZDCHF↓   0.7659    0.7893   -234     -3.06%

④GBPAUD↑   1.5358    1.4921  +437    +2.85%

⑤EURNZD↑   1.5634    1.5210  +424    +2.71%

⑥CHFJPY↑     82.01      80.01    +200    +2.44%

⑦NZDCAD↓  0.7917    0.8110    -193    -2.44%

⑧EURJPY↑    98.48      96.11     +237   +2.41%

⑨USDCHF↓  0.9548    0.9762    -214    -2.24%

⑩EURUSD↑  1.2572    1.2303   +269   +2.14%

上記通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ EUR(4回),CHF(3回),CAD(2回),GBP
下落通貨 ⇒ AUD(3回),NZD(3回),JPY(2回),USD(2回)

月次パフォーマンスでは、9月はやはりEURの反発、南半球の不調と言う図式になっています。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

週末・月末・四半期末となった先週金曜日の北米市場最後の4時間の攻防です。最後の需給の均衡点を探るところです。

  通貨ペア ↑↓ 終値   始値 変動(pips) 変動(%)
①USDJPY↑   77.91   77.61    +30   +0.39%

②USDCHF↑ 0.9387  0.9356  +31   +0.33%

③GBPUSD↓ 1.6152  1.6205   -53    -0.33%

④AUDUSD↓ 1.0385  1.0419  -34    -0.33%

⑤EURNZD↓ 1.5509  1.5546  -37    -0.24%

⑥NZDJPY↑   64.67    64.53    +14   +0.22%

⑦EURCAD↓ 1.2666  1.2692   -26    -0.21%

⑧USDCAD↑ 0.9837 0.9817   +20   +0.20%

⑨CADJPY↑  79.20   79.05     +15   +0.19%

⑩NZDUSD↓ 0.8300 0.8314   -14     -0.17%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ USD(6回),NZD(2回),CAD(2回)
下落通貨 ⇒ JPY(3回),EUR(2回),CHF,GBP,AUD,CAD,NZD

最後はUSDが反発していたようですね。

Top FX Movers Last Week.

先週は9月の最終週でもあり、2012年の第三四半期の最終週でもあったので注目していましたが、思ったほどにはVolatileではありませんでした。

上海株がかなり危険な動きをしていましたが、恐らくは当局の株価維持オペなどもあり、重要水準を維持出来ましたのでその他リスク資産市場への波及も限定的でした。
 為替市場では若干Risk-Offモードで推移していましたが、調整と言える程度の動きだったと言えるでしょう。以下に週次の主要通貨ペアの動向をまとめておきます。

    通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 値幅(pips) 値幅(%)
①AUDJPY  ↓   81.65     82.68     -103    -1.26%

②EURGBP↓    0.7998   0.8092   -94      -1.18%

③EURUSD↓    1.2983   1.3128   -145    -1.12%

④EURNZD↓    1.5666   1.5838   -172    -1.10%

⑤GBPAUD↑    1.5523   1.5370  +153   +0.99%

⑥CHFJPY↓      83.70     84.52     -82     -0.98%

⑦AUDUSD↓    1.0451   1.0550   -99      -0.95%

⑧AUDNZD↓    1.2613   1.2730  -117    -0.93%

⑨CADJPY↓     79.97     80.63     -66      -0.83%

⑩GBPCHF↑    1.5138   1.5037  +101   +0.67%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(3回),GBP(3回),USD(2回),NZD(2回)
下落通貨 ⇒ AUD(4回),EUR(3回),CHF(2回),CAD

JPYはまたもや上昇が目立つ展開である一方でAUDは先週も負け組みでした。
このあたりは中国懸念が強く作用しているものと思われます。

2012年9月23日日曜日

Gold & Silver Updates.

CRBインデックスは下落する中で貴金属価格は堅調を維持しています。

業界内の知人・友人からの買い推奨も強まる一方であり、従来から注目してもいるので注意深くWatchしていますが、確かに不確実性が上昇する一方の世の中にあって貴金属を強気に見る理由は枚挙に暇がない事は事実です。
GOLD DAILY ⇒ 高値圏にSTAY











SILVER DAILY ⇒ これも落ちない・・・











世界中が紙幣を刷り捲るという量的緩和政策で市場を自国通貨でジャブジャブにして景気浮揚を狙う中で、貨幣価値の希薄化や景気回復後に起こる強烈なインフレ圧力を中銀が景気を殺さずにコントロール出来る可能性への疑問から印刷も出来ない、腐食もしないと言う歴史的にもオリジナルマネーと言える貴金属に価値保蔵機能を期待する投資家が急増しているのは無理からぬ事です。

国際社会がG7国を中心に回っていたのが新興国の台頭でG20 と言われたり中国の台頭でG7プラス1などと言われながら最終的には、G0の世界と言われるコアの無い状態になっています。

通貨の世界でも基軸通貨であった米ドル、その有力な代替候補であったユーロが共に今のような状況であり、自他共に新たな世界の中軸たらんとしている中国の人民元も昨今の同国の状況に鑑み、明らかに時期尚早であると言う判断が広がっていると思います。
 中軸、機軸たるべき存在を失いつつある為替市場の現状も価値保蔵機能の貴金属へのシフトを演出しているのではないでしょうか。

EUR is Holding On.....

EURは流石に一服感が出ていますが、大幅上昇後の調整幅は結構小さめです。
EURUSD DAILY ⇒ 調整幅は・・・?










EURJPY DAILY ⇒ ここがサポート?












対ドルでも対円でも短期サポートラインに触れる程度の調整をしていますが、週末の各種テクニカルレポートでも意外なほど”下値固めの段階で揉み合い後は上放れ”と言う予想が多いのが気になります。

IMMの建玉情報でも依然として投機筋のEURショートは高水準との事ですので、恐らくはこれだけの上昇をする過程で市場参加者の多くは、EURショートを切っては売り直し、また切っては売り直しと言う流れでショートポジションはあまり減っていないと言う勢力も多いようです。

他のクロスではどうでしょう。

EURAUD DAILY ⇒ 地味な調整











EURCAD DAILY ⇒ これも地味











EURCHF DAILY ⇒ 目下の最重要クロス?











特にこのEURCHFは、SNBの1.20下値宣言からも1周年を期に突然の上昇となった訳ですが、これがこのまま上昇出来るかどうかも今後のEURの動向を大きく左右するリトマス紙となるかもしれません。

EURの趨勢についても9月最終週となる今週の動向が重要なのではないでしょうか。

Concern is greater for ....DXY or CRB?

日米欧の金融緩和合戦は、新興国を中心とした恒常的為替介入、一部の国々での通貨ペグと合わせて結果的に通貨戦争の火蓋を切るものだとする懸念が指摘されており、早くもブラジルあたりからは強い懸念が表明されています。

QE3後のドルインデックスの動向を見てみましょう。
Dollar Index ⇒ 中長期にベア転か?




 米ドルの総合的なトレンドは中長期トレンドとして綺麗にベア転したとの見方も急速に増えてきました。

QE3は米ドルの大量供給⇒雇用が回復するまでの無尽蔵供給と言う事なので、将来のハイパーインフレーション懸念が払拭出来ないのは当然の事であり、ある意味で米金融当局はそのリスクを承知した上で、今打てる手を出し惜しみせずに打っておく事を選択したとも言えます。

市場はこれを見てドルを売り、勝手に印刷出来ないオリジナル貨幣である金や銀を買っているのですが、これら貴金属と一緒に暴騰するとも思われたその他のCommodityは不振をかこっており、商品市場の総合指標であるCRBインデックスも以下のようなショッパイチャートになっています。
CRB Index ⇒ これが予想外に弱い!

  通常は綺麗な逆相関にあるドルインデックスとCRBインデックスが一緒に下落していると言うのが今の足元の相場動向と言う事になりますが、それだけに今の状況が長続きする事も無いような気がします。

基本的には、①米ドルが反発して商品市場の下落が継続、②米ドルが続落して商品市場は反発へ・・・・と言うシナリオに落ち着くものと考えます。

金融政策としての非伝統的手法の連発、中東やアジアでの地政学リスクの上昇(これも頭の痛い、奥の深い問題です・・)と言う極めて異様な環境の中で、金融市場でも従来は滅多に無かったような動きが継続的に発生している点は要注意でしょう。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

21日(金)の北米市場の最後の4時間のモメンタム比較です。週の需給の最後の帳尻合わせの強弱です。

  通貨ペア↑↓ 終値   始値    変動(pips) 変動(%)
①NZDJPY↓   64.69   64.87    -18     -0.28%

②NZDUSD↓  0.8281 0.8301  -20     -0.24%

③NZDCAD↓ 0.8084 0.8103  -19      -0.24%

④NZDCHF↓ 0.7719 0.7737  -18      -0.23%

⑤AUDJPY↓  81.65   81.80    -15      -0.18%

⑥AUDUSD↓1.0451 1.0468   -17     -0.16%

⑦GBPJPY↓ 126.78  126.98   -20     -0.16%

⑧EURJPY↓ 101.44 101.60    -16     -0.16%

⑨CHFJPY↓ 83.70   83.83      -13     -0.16%

⑩EURUSD↓1.2983 1.3002   -19     -0.15%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ JPY(5回),USD(3回),CAD,CHF
下落通貨 ⇒ NZD(4回),AUD(2回),EUR(2回),CHF,GBP

円はBOJの後に売り込まれた際に作られたショートポジションが最後まで残っていたものと思われます。これが金曜日の最後の攻防でも炙り出されていた為に、ここでも勝ち組の筆頭格となっています。

Top FX Movers Last Week.

先週の金融市場は、前週までのECB,FRBに続くBOJの動向に注目が集まりました。

欧州、米国があれだけ踏み込んだ措置をとった後にゼロ回答では失望と円高を招くと言う内外からの圧力が強まる一方で、多くの日銀Watcher達は据え置きを予想していた訳ですが、結果的には資産買入れ基金を10兆円増額する措置を決定しました。

円はこれで一旦売られた後で、大き目に買い戻される展開となりましたが、最終的な評価は今週以降の市場に委ねられた格好です。

先ずは毎度の週次の変動の整理をしておきましょう。

 通貨ペア  ↑↓ 週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURJPY↓   101.44    102.89    -145   -1.43%

②AUDJPY↓   81.65      82.68      -103   -1.26%

③EURGBP↓  0.7998    0.8092    -94     -1.18%

④EURUSD↓  1.2983    1.3128   -145    -1.12%

⑤EURNZD↓  1.5666    1.5838   -172    -1.10%

⑥GBPAUD↑  1.5523    1.5370  +153   +0.99%

⑦CHFJPY↓    83.70      84.52      -82      -0.98%

⑧AUDUSD↓  1.0451    1.0550    -99      -0.95%

⑨AUDNZD↓  1.2613    1.2730  -117      -0.93%

⑩CADJPY↓    79.97      80.63     -66      -0.83%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ JPY(4回),GBP(2回),USD(2回),NZD(2回)
下落通貨 ⇒ EUR(4回),AUD(4回),CHF,CAD

EURは前週の反動で調整、JPYはBOJの追加緩和にも拘らず週次ベースで勝ち組の筆頭格となってしまいました。

2012年9月16日日曜日

And JPY Heard Him Right?

前項でも触れていますが、今回のQE3の購入対象がモーゲージ債だったことから米国債の長期ゾーンに売りが入り、長期金利が上昇しています。為替市場では円高圧力が後退しており、ドル円の反発にも米国の長期金利上昇が一役買っているという見方もあります。

実際には複合的な要因のはずではありますが、この日米長期金利差が持続的な拡大傾向を強めるならば、円の上昇圧力が減少するのは事実でしょう。
USDJPY DAILY ⇒ 円高圧力後退へ?











米ドルは、このように対円では反発しながら英国ポンドやユーロ、スイスフラン等に対しては随分下落しているので、結果としてこれらの通貨が対円で随分と大きい上昇を記録しています。
EURJPY DAILY ⇒ 大上伸!












GBPJPY DAILY ⇒ GBPも追随











このように、円高圧力に一服感という感じですが、9月は明らかにVolatilityが上昇傾向ですので、どこかで米株市場などに大規模な利益確定売りなどが出てくれば一気にRisk-Offの流れとなる可能性もあれば、米国長期債市場が雪崩的に崩れる展開があれば長期金利上昇などと言っていられませんのでドル円も大反落するリスクも残ります。

取り敢えずはバーナンキ議長がしっかりと仕事をして、JPYもそれを正しく聞きましたと言うところではないでしょうか。

What Bernanke Delivered.

FOMCによるこのタイミングでのQE3発動は歴史的なイベントになるでしょう。

Recapしておくと、ポイントは二つあります。

1 Fed Chairman Ben Bernanke announced a number of policy changes to stimulate the US  
  economy. 
  He initiated purchases of agency mortgage-backed securities, starting Friday at a total of
      US$23B through the end of the month and then at a rate of US$40B per month.

2 This measure put into effect immediately would be good for an open-ended period.
  Buying would continue until the employment market has shown desirable improvement.

1のポイントは、QE3の購入対象が米債ではなくモーゲージ債であるという事。これで米債市場の長期ゾーンに売りが入って長期金利の上昇を引き起こしています。そしてこれがドル円の反発上昇の要因と一つと考えられています。また購入規模は月間$40billionです。

2のポイントは、この措置がOpen-endedである事です。期限を定めていないのです。
 更に、この潜在的に無期限となるオペレーションを終わらせる条件と言うのが今や米国経済の最大の懸案事項となった雇用上情勢に顕著な改善が確認できるまでと言う事になっています。

物価の安定、過度のVolatilityの抑制、国際情勢への配慮・・・・・これらが過去の金融政策決定のパラメータでしたが、今回明確にストレートに雇用情勢を持ってきたことは歴史的なイベントとなったと思う所以です。

また細かい事ですが、上記で、Until the employment market shows desirable improvement.では無く、Until the employment market has shown desirable improvement.としているところも重要で、一定期間持続的な雇用情勢の改善が確認出来て初めて解除すると言う姿勢を明確にしています。

完了形の効能ですね。

The Dead Cat came Back Alive.

いやいや・・・・ユーロの反発は凄いです。

対ドルで1.29レベルまでの戻しは想定内と見ていましたが、1.30を超え、1.31台にまで駆け上がる動きは圧巻でした。
EURUSD DAILY ⇒ トレンド転換との見方も












ユーロの上昇は対円でも実に見事です。100円台回復の後、102円台の攻防にまで戦局を押し戻す大躍進です。
EURJPY DAILY ⇒ 最後に大陽線











その他の主だったユーロクロスも確認しましょう。
EURAUD DAILY ⇒ 調整後にSolidな陽線











EURCAD DAILY ⇒ これも高値引け











9月はヘッジファンド勢も第3四半期の締めに向けてポジションを拡大すると言うよりは既存ポジションの縮小バイアスが強まる時期ですから、この時期の逆襲は従来ポジションの解消バイアスを一気に高めているものと思われます。

Now the Shoe is On the Other Foot?

家の中でも靴を履いている人達なので、英語圏の人達は立場や立居地を靴に例える慣用句を沢山持っています。

立場の逆転、攻守逆転、大どんでん返し・・・と言うような状況を良く The shoe is on the other foot.と表現するのですが、まさに少し前まではユーロが掃いていた靴を米ドルが履いているような展開になりました。

米ドルは対ユーロ以外でも広範な下落を続けているので、米ドルの総合指標であるDXY(ドルインデックス)の立居地を確認しましょう。どんな靴を履いているのか・・・・・ 
DXY(2011年12月~)⇒サポートラインを割り込み?

緩やかな右上がりの帯の中で振幅していたものが、豪快に下抜けしている事が明白です。

もう少し、長い目で、リーマンショックのあった2008年からの動きで確認するとどうでしょうか。
DXY(Since2008~) ⇒ 中期トレンドは横ばい?


市場ではユーロが大幅に下落して米ドルや日本円に上昇圧力が掛かる展開がメインシナリオでしたが、この2週間でこのシナリオで積み上がったポジションが一気に解消され、更にユーロが反転してまだまだ上昇するトレンド転換説に基づくポジションも出来始めているようです。

靴は本当に移動したのでしょうか? Is the bearish shoe really on the other foot now?

Stay Tuned.

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

前項の週次の動きに対して、週の需給の最後の調整場となる金曜日北米市場の最後の4時間の攻防を確認します。

 通貨ペア ↑↓ 終値    始値    変動(pips) 変動(%)
①NZDCHF↓   0.7677  0.7697   -20    -0.26%

②EURAUD↑  1.2441  1.2409   +32   +0.26%

③EURNZD↑  1.5838   1.5800  +38   +0.24%

④EURCAD↑  1.2757   1.2727  +30   +0.24%

⑤EURJPY↑   102.89   102.65   +24   +0.23%

⑥AUDCHF↓  0.9780   0.9802    -22    -0.22%

⑦AUDUSD↓  1.0550   1.0573    -23    -0.22%

⑧NZDUSD↓   0.8286  0.8303    -17    -0.21%

⑨CADCHF↓  0.9538   0.9557   -19     -0.20%

⑩USDCAD↑  0.9717   0.9699   +18   +0.19%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ EUR(4回),CHF(3回),USD(3回)
下落通貨 ⇒ NZD(3回),AUD(3回),CAD(3回),JPY

最後の攻防ではUSDも反発傾向だったわけですが、下落サイドではJPY以上に資源国通貨の不調が目を引きますね。

Top FX Movers Last Week.

注目イベント満載だった先週ですが、欧州では注目されたドイツ最高裁がESM(European Stability Mechanism)に条件付なるも一応の合憲判断を示し、米国でもFOMCで今回は見送るかと思われたQE3を、しかも想定以上に踏み込んだ内容で実施する決定をした事から金融市場でも大きなうねりが見られました。

・株式市場は上伸。
・米国債市場では長期が売られ、長期金利が上昇。
・金、銀の価格が続伸。
・為替市場ではユーロが大幅上昇。
・米ドルは続落となるも、最弱通貨は日本円に。

総括するとそんな感じになるでしょう。細かい考察は別項に譲ります。

さて、主要通貨ペアの週次の変動上位を確認しましょう。

 通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①EURJPY  ↑   102.89       100.24      +265     +2.58%

②EURUSD ↑   1.3128       1.2814      +314     +2.39%

③NZDJPY↑      64.93        63.50        +143     +2.20%

④CHFJPY↑      84.52        82.78        +174     +2.06%

⑤NZDUSD↑    0.8286      0.8119      +167     +2.02%

⑥USDCHF↓    0.9270      0.9444       -174      -1.88%

⑦EURCAD↑   1.2757      1.2538      +219     +1.72%

⑧AUDJPY↑     82.68        81.27        +141     +1.71%

⑨GBPJPY↑     127.12      125.18      +194     +1.53%

⑩AUDUSD↑   1.0550      1.0391      +159     +1.51%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ EUR(3回),NZD(2回),CHF(2回),AUD(2回),GBP
下落通貨 ⇒ JPY(5回),USD(4回),CAD

先々週からの2週間程の動きに関しては、見事に欧米(金融)当局の大勝利と言った印象を受けます。

2012年9月9日日曜日

Gold & Silver....Wait !?

ECBの国債無制限購入やFRBのQE3実施可能性の増大、更に中国も新たに$150bio規模の財政出動を承認しており、短期的な景気浮揚効果は期待できますが、またしても世界中の中央銀行による紙幣の刷り捲り政策が強化される流れが強まりました。

これを受けて、オリジナル貨幣であり、印刷出来ない貨幣である貴金属が手が付けられない価格上昇を続けています。
GOLD DAILY ⇒ 遂に1オンス1700㌦超え










SILVER DAILY ⇒ 銀も33ドル台へ!











これも本当に調整らしい調整も無く上昇しており、市場のセンチメントでは既に強気派が80%台後半にまで膨らんでいる状況なので既に買いたい人は買っている状況ではあるのですが、相変わらず中国やインドなどからの需要も衰えていないと言う分析もあり、益々目が離せなくなって来ました。

既存の貨幣制度への不信感が背景なだけに根の深い話です。
これは、世界中の中央銀行に対する強烈なメッセージであり、”あなた方の発行する小切手(紙幣)は将来価値が暴落しそうなので持っていたくありません”と言われている訳です。

少し前までは非伝統的な緩和政策からの出口政策をちらつかせながら、結局はQE3でより深みにはまっていきそうなFRBをはじめ、ECBもドイツの反対を蹂躙しながら同じ方向に舵を切っていますので貴金属市場は調整はあってもトレンドは変わりにくい状況が続きそうです。

JPY is also At The Mercy of the Unusual Waves.

先週は円の動きにもドタバタがありました。

木曜日のECB後に円安となり、金曜日の米雇用統計後には円高に振れるという往来相場となったのですが、79円台回復直後の大反落と言う意味では、ドル円の80円台回復は相変わらず近くて遠い水準と言う事になるのでしょうか。
USDJPY DAILY ⇒ 危険なSWING相場へ?











そもそも木曜日のECB後の上げについても、株価同様にやや安易なRisk-onという印象もあったのですが、金曜日の米雇用統計後のドル売り圧力が木曜日の上昇の全戻し以上の規模となっており、80円回復を目指すどころかドル円は週初から78円の防衛線の攻防と言う状況になっています。

金融市場では多くの市場が、加速 or 反転 と言う重要局面に位置している可能性があり、ドル円のドタバタもこの大きなうねりの例外ではなさそうです。

荒れる秋場所は円の動向にも注意しましょう。

EURCHF Deserves the Highest Attention.

敢えて別項で取り上げる事にしました。

SNB(スイス中銀)がCHFの対EUR交換価格の上限を1.20とすると宣言したのが昨年の9月6日だったのですが、その1周年となる先週の木曜日から大きな変化が起きているようです。

自国通貨であるCHFに対する過度のEUR安を阻止するべく、為替市場でEURCHFの取引価格が1.20を割り込むのを断固拒否するべくEURの買い支えを行ってきたSNBですが、一方で強引にレベルを持ち上げるような押し上げ介入を行う事も無く、市場はちょっとした持久戦モードとなり、やがて厭戦ムードすら漂っていたと思うのですが、市場の関心が薄れたところで何かの仕掛けがあったのか、或いは1周年のタイミングでより強いシグナルを送る事にしたのか・・・・

とにかくEURCHFは永い眠りから覚めたような状況になっています。
EURCHF DAILY ⇒ What the heck is this?












This is highly unusual.

Draghi Might Say "Did You BELIEVE ME?"-2

では前項の動きをチャートで確認しておきます。
EURUSD DAILY → 1.25~1.28へ!










EURJPY DAILY → 97円台~100円台へ!











EURAUD DAILY → すっかり右上がり基調に・・










EURCAD DAILY →CADまで屈服か?











金曜日の動きも上髭部分が非常に小さく、EURの反発基調はモメンタム的には今週に持ち越されたと言うイメージです。

Draghi Might Say "Did You BELIEVE ME?"

9月6日(木曜日)~9月7日(金曜日)の主要イベントを整理します。

6日(木曜日)

・BOE政策金利発表(英)前回 0.50% 結果 0.50%

・ECB金融政策発表 (ユーロ圏) 前回 0.75% 結果 0.75%

BOEもECBも共に政策金利は据え置きとなりました。BOEはもともと今回は注目度も低く、ECBの露払い的なイベントでしたので金融市場への影響は限定的でしたが、ECBについてはユーロ圏の状況が悪化している状況下で追加利下げの予想も少なからずあった為に金融市場では取り敢えずはユーロの反発と言う反応となりました。

・ECB Draghi総裁記者会見 → ECBが(理論上)無制限の国債購入に踏み切る旨を表明。

・IMF Lagarde総裁 → ECBの決定への理解と協力を表明。

これでユーロが大きく続伸する流れとなったのですが、翌金曜日の8月米雇用統計の発表が期待を裏切る内容だったことからユーロ反発の勢いは止め様も無い状況になりました。

7日(金曜日)

・米8月雇用統計 → NFP(非農業部門新規雇用者数) 予想→+120千人 結果→+96千人
                                    8月失業率 予想→8.2% 結果→8.1%

前項でも述べていますが、これでユーロは先週のダントツ最強通貨となりました。

あの"Believe me"発言の後に何もやらずに、DraghiのBelieve meは、鳩山のTrust meと同レベルであると酷評された事を思えば、少なくとも先週の動きはDraghi総裁の面目躍如と言ったところなのかもしれません。

ただし、ECBの方針はドイツの反対を押し切っての決定であった事なども確認されており、短期的には一歩踏み込んだ措置として評価はされても、中長期的には非常に大きなリスクを抱え込む事になる事も事実です。

最後は将来の歴史に聞いてくれと言う事なのでしょうが。兎に角先週の値動きは特筆物でした。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

金曜日の北米市場の最後の4時間の攻防です。

雇用統計後の大きなVolatilityを消化して、週の需給はどう均衡していったのでしょうか。

   通貨ペア ↑↓ 終値   始値   変動(pips) 変動(%)
①EURCAD↑  1.2538  1.2500  +38      +0.30%

②EURJPY ↑   100.24  99.96    +28     +0.28%

③EURGBP↑   0.8004  0.7984  +20     +0.25%

④EURAUD↑  1.2330   1.2304  +26     +0.21%

⑤EURNZD↑  1.5774   1.5741  +33     +0.21%

⑥NZDCHF↓  0.7663   0.7679   -16      -0.21%

⑦CADCHF↓  0.9651   0.9671   -20      -0.21%

⑧EURUSD↑  1.2814   1.2789   +25    +0.20%

⑨GBPCHF↓  1.5117   1.5145    -28     -0.19%

⑩CHFJPY↑    82.78     82.66    +12     +0.14%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ EUR(6回),CHF(4回)
下落通貨 ⇒ CAD(2回),JPY(2回),GBP(2回),NZD(2回),USD,AUD

最後の最後まで調整無くユーロの反発が続いた事になります。前日の木曜日からあれだけ上げておいて週末の最後の取引時間帯にも失速していないと言うのは驚くべき事です。

Top FX Movers Last Week.

荒れる秋場所・・・・9月の金融市場もそんな予感を強めるような第一週のスタートとなりました。

色々ありましたが、やはり木曜日のECB,金曜日の米雇用統計が大きな触媒となりました。

ECBは金利据え置き+国債無制限購入の発表と言う結果となり、米8月雇用統計は雇用者数の伸びが9万6千人に止まり、且つ6月と7月のデータも大きく下方修正されると言う広範な脆弱性を露呈しました。

これでユーロ上昇、米ドルは下落と言う図式がメインシナリオとなっているのですが、先ずは週次ベースでの主要通貨ペアの変動ランキングです。

 通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
EURUSD 1.2814   1.2572   +242   +1.89% 

EURJPY   100.24      98.48         +176       +1.76% 

EURAUD 1.2330      1.2171       +159       +1.29% 

NZDUSD 0.8119      0.8026        +93        +1.15% 

EURCAD 1.2538      1.2398       +140       +1.12% 

USDCHF  0.9444      0.9548       -104        -1.10% 

EURGBP  0.8004      0.7921       +83        +1.04% 

NZDJPY   63.50        62.88         +62        +0.98% 

CHFJPY   82.78        82.01         +77        +0.93% 

EURNZD 1.5774      1.5634      +140       +0.89% 

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ EUR(6回),NZD(2回),CHF(2回)
下落通貨 ⇒ USD(3回),JPY(3回),AUD,CAD,GBP,NZD

ユーロ上昇、米ドル、日本円下落という図式になっています。

2012年9月2日日曜日

Grave Concern.

結局は米国もRealとVirtualのバランス操作を誤ったのでしょうか。

Jackson Holeシンポジウムにおけるバーナンキ議長の発言は、国内雇用状況への最上級の懸念が強調された内容であり、前項の通り金融市場はそのメッセージを重く受け止めています。

主だったところでは、以下のような発言がありました。

There is no net improvement in the unemployment rate since January.
⇒1月以降の失業率は悪化と改善を繰り返しているだけで実質的な年初来の回復基調は見られない。

Unless the economy begins to grow more quickly than it has recently, the unemployment rate is likely to remain far above levels consistent with maximum employment for some time.
⇒今後の経済成長に抜本的な改善が見れない限り、失業率は相当期間に渡り完全雇用水準を大幅に上回る水準で推移する事になるだろう。

The stagnation of the labor market in particular is a grave concern not only because of the enormous suffering and waste of human talent it entails, but also because persistently high levels of unemployment will wreak structural damage on our economy that could last for many years.
⇒特に労働市場の低迷は、最大級の懸念である。それが齎す莫大な苦悩と才能の浪費だけではなく、高失業率の定着は長年に渡る構造的な損害に繫がるからだ。

米国は、経済運営を実体経済と金融経済のバランスを取る形で運営してきましたが、過去10年以上の期間は金融経済の方に軸足を置いた運営となってしまい、製造業を中心とした実体経済は中国などに生産拠点をシフトするなどの合理化の結果、極端に中間層の雇用環境が悪化してしまいました。いくらグローバル化と言ってもドラスティックな合理化にも大きな犠牲と構造改革が必要だと言う事に気が付いたところで金融バブルが崩壊し、頼みの綱だった金融経済にも大きなひびが入ってしまいました。

今の状況で米国が持続的且つ抜本的に雇用環境を改善して中間層を再構築するのは相当な難題だと思います。事実こういう解説も出ていました。

"Grave concern" was cited by some analysts as the strongest word Bernanke has ever used regarding the dire situation in employment.
⇒”Grave concern”と言う言葉は、バーナンキ議長が深刻な雇用問題に関してこれまで使用した表現のなかで最も強い言葉であると言う指摘もある。

今回注目したいのは、このGrave concernなのですが、恐らく’’重大な懸念”と言うような日本語が使われるのだと思います。
 ただ、このGraveという言葉ですが、もっと重いように思います。名詞で"お墓"と言う意味であり、重力のGravityとも語源は一緒のはずです。つまり抗えない重さとでも言うのでしょうか、そういうものだと思うのです。
 夜のお墓を想像する時、または実際にそこに一人でいる時に腸を掴まれる様な冷たく重い恐怖感を体感すると思いますが、ここで言うGrave concernもそういうレベルのもののはずです。

医学的にもGrave Conditionと言えば危篤ですし、医師が容態にGrave concernがあると言えば治癒の見込みはないというメッセージなのです。

重大な懸念と言うよりも、実際には絶望感にすら近いはずのこの言葉を議長が使用した意味は個人的にはとてもGraveな事だと思えてなりません。

The Door to QE3 Opens a bit Wider.

先週の最大の注目点であったJackson Holeシンポジウムでのバーナンキ議長の発言ですが、明らかに楽観的ではなく先月末のFOMC議事録の公開により急復活したQE3実施の可能性を示唆しながら現時点での時間軸には含みを持たせる内容でした。

最も反応したのは米債市場だと思われます。

10年債利回り:8月高値1.863%、先週高値1.678% ⇒ 先週終値1.562%
30年債利回り:8月高値2.984%、先週高値2.792% ⇒ 先週終値2.684%

先週終値はどちらも先週の最安値でもあり、週末に長期金利は安値引けした格好になっています。

更に貴金属価格です・・・・・・

先週の投稿でも言及した貴金属価格の上昇は週前半の調整を消化して週末に大幅上昇という流れで越週しました。
GOLD DAILY ⇒ 最後に急騰!










SILVER DAILY ⇒ 銀も追随!











QE3の実施によるドル紙幣大幅増刷による将来のインフレーション懸念などが背景ですが、結果的に先週も調整し損ねたとなると貴金属価格の上値追いは加速しかねない状況と言えそうです。

今回のように債券も買われているうちは良いのですが、債券バブルが崩壊するような状況で貴金属価格が急騰すると言うのが恐慌シナリオですので、イベントの多い9月の相場はその意味でも目先の正念場になりそうです。

Top FX Movers of August.

もう9月ですね!

月替わりでもあるので、8月の通貨ペアのパフォーマンスを整理しておきます。

  通貨ペア ↑↓ 月末    月初     変動(pips) 変動(%)
①AUDCHF↓   0.9860  1.0250   -390    -3.96%

②EURAUD↑   1.2171  1.1713  +458   +3.76%

③AUDCAD↓   1.0184  1.0535   -351    -3.45%

④NZDCHF↓    0.7659  0.7893   -234    -3.06%

⑤GBPAUD↑   1.5358   1.4921  +437   +2.85%

⑥EURNZD↑   1.5634   1.5210  +424   +2.71%

⑦CHFJPY↑     82.01     80.01   +200    +2.44%

⑧NZDCAD↓  0.7917   0.8110   -193     -2.44%

⑨EURJPY↑    98.48     96.11    +237    +2.41%

⑩USDCHF↓  0.9548   0.9762   -214      -2.24%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒  CHF(4回),EUR(3回),CAD(2回),GBP
下落通貨 ⇒  AUD(4回),NZD(3回),JPY(2回),USD

総括的な括りをすれば、8月はユーロクロスのショートポジションがSqueezeされる流れが中心だったと言う事になります。長期戦略として構築されたEURAUDやEURNZDのショートポジションはSqueezeの度にダメージコントロールの規模が拡大してかなりの反発幅となりました。

欧州の問題の本質は絶望的な深刻さを伴いますが、時間軸的に見て即死するシナリオでもないと思うので、欧州ベアなポジションが一定規模以上に膨らんで、当局などから何らかの手立てが発表されれば、抜本的な解決策ではないにしても市場は相応にSqueezeすると言う展開がまだまだ続きそうです。

The Final Round Rush:How They Finished the Week.

本稿では金曜日の北米市場の最後の4時間の攻防のみを取り出します。Jackson Holeの議長発言等も消化して週末の需給は何処で均衡したのでしょうか。

 通貨ペア ↑↓ 終値    始値   変動(pips) 変動(%)
①EURNZD↓  1.5634  1.5655  -21    -0.13%

②NZDCHF↓  0.7659  0.7668   -9     -0.12%

③GBPNZD↓  1.9740  1.9756  -16    -0.08%

④AUDNZD↓ 1.2851  1.2861  -10    -0.08%

⑤CADCHF↓ 0.9678  0.9684   -6     -0.06%

⑥USDCHF↓ 0.9548  0.9552   -4     -0.04%

⑦GBPCHF↓ 1.5148  1.5154   -6     -0.04%

⑧USDJPY↑  78.34    78.31    +3    +0.04%

⑨AUDJPY↑  80.90    80.87   +3    +0.04%

⑩CHFJPY↑  82.01    81.98   +3    +0.04%

通貨ペアの分解結果は以下のようになります。
上昇通貨 ⇒ CHF(5回),NZD(3回),USD,AUD
下落通貨 ⇒ JPY(3回),GBP(2回),EUR,NZD,AUD,CAD,USD

最後は狭い値幅の調整取引だったと言うイメージですね。議長発言直後はQE3面影に円買いが進んだのですが、フォロースルーはなかったと言う印象が残ります。

Top FX Movers Last Week.

先週は金曜日のJackson Holeシポジウムにおけるバーナンキ議長の発言待ちという時間帯の中でのSWING相場が続きました。週を通した往来相場のレンジ内SWINGの走行距離としてはそこそこの値幅が出ています。

最終的にイベントを消化した後の金曜日の終値ベースでの主要通貨ペアの変動ランキングは以下のようになりました。バーナンキ議長一流の過度の期待を摘み取りながらも市場を失望させない内容のスピーチでQE3期待は延命し、一方で実施時期については今後の指標次第と言う決着になっています。

 通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDCHF↓  0.7659       0.7778       -119      -1.55%

②NZDCAD↓    0.7917       0.8038       -121     -1.53%

③NZDJPY↓     62.88          63.78         -90       -1.43%

④EURNZD↑   1.5634        1.5422      +212     +1.36%

⑤GBPNZD↑    1.9740       1.9476      +264     +1.34%

⑥AUDCAD↓   1.0184       1.0319       -135      -1.33%

⑦AUDCHF↓   0.9860       0.9982        -122      -1.24%

⑧EURAUD↑   1.2171       1.2023       +148     +1.22%

⑨AUDJPY↓    80.90          81.84         -94        -1.16%

⑩GBPAUD↑   1.5358        1.5187      +171     +1.11%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CHF(2回),CAD(2回),JPY(2回),EUR(2回),GBP(2回)
下落通貨 ⇒ NZD(5回),AUD(5回)

玉虫色の議長発言に素直に反応したのが長期債市場で、ここでは長期金利が週の安値で越週しました。貴金属価格などもQE3の可能性を見て金曜日に急騰しています。
 一方で株式市場やハイベータ通貨は実施時期などがぼやかされた内容への失望からか今一つの展開だったと言う事です。