2012年9月2日日曜日

The Door to QE3 Opens a bit Wider.

先週の最大の注目点であったJackson Holeシンポジウムでのバーナンキ議長の発言ですが、明らかに楽観的ではなく先月末のFOMC議事録の公開により急復活したQE3実施の可能性を示唆しながら現時点での時間軸には含みを持たせる内容でした。

最も反応したのは米債市場だと思われます。

10年債利回り:8月高値1.863%、先週高値1.678% ⇒ 先週終値1.562%
30年債利回り:8月高値2.984%、先週高値2.792% ⇒ 先週終値2.684%

先週終値はどちらも先週の最安値でもあり、週末に長期金利は安値引けした格好になっています。

更に貴金属価格です・・・・・・

先週の投稿でも言及した貴金属価格の上昇は週前半の調整を消化して週末に大幅上昇という流れで越週しました。
GOLD DAILY ⇒ 最後に急騰!










SILVER DAILY ⇒ 銀も追随!











QE3の実施によるドル紙幣大幅増刷による将来のインフレーション懸念などが背景ですが、結果的に先週も調整し損ねたとなると貴金属価格の上値追いは加速しかねない状況と言えそうです。

今回のように債券も買われているうちは良いのですが、債券バブルが崩壊するような状況で貴金属価格が急騰すると言うのが恐慌シナリオですので、イベントの多い9月の相場はその意味でも目先の正念場になりそうです。