2013年10月13日日曜日

Metals Fail to Shine At This Juncture.

米国が覇権を失い始めている中で、且つ米ドルが唯一のReserve Currencyとしての地位を失い始めている中で、通貨の元祖として気を吐くかと思われた貴金属が大きく失速しています。
GOLD DAILY ⇒ Eventually Tumbled.












SILVER DAILY ⇒ Getting Hammered.

米国の債務上限問題初期には米ドル不安からGoldもSilverも上昇したものですが、この問題が依然解決した訳でもないのに大きく反落軌道を描いています。

大きな絵としては、米ドル不安からペーパマネーシステム全般への不信が広がる形でQEのような操作の出来ない貴金属の価値保蔵機能が大きく見直されると言うシナリオがあるのですが、少なくともこのタイミングではこのシナリオがメインシナリオになるような状況にはなっていません。

逆に足元は著名ファンドの中にも苦戦や清算の報道が目立っており、上記シナリオに従ってファンド内で保有されていた貴金属を市場で売りさばく動きの方が大きな市場インパクトを持っていると言う動きになっています。金曜日にもGOLD先物で異例な規模での売り玉が観測されており、上のチャートでもSILVERよりもGOLDのチャートが崩れ始めていると言う状況になっています。

状況的にショートにするのは躊躇するけど、ロングを持っていても中々リターンがついてこないと言うのが市場参加者の本音なのではないでしょうか。