21世紀も二つ目のDecadeに入りました。日本でも本日成人式を迎えた新成人達は平成生まれなのですね。何だか時が流れたと言う事以上に今後の世の中の変化と言うものが一気に加速していくような気がしてきました。
さて・・・・
金融市場でも予想通りではありますが、新たな年の第一歩を様々な市場参加者が色々な思惑で踏み出した事がうかがえるような2010年のスタートになっています。基本的にはRisk-onモードの動きだと見ていますが、少々構成が変化してきていると言う事と、もしかするとRisk-on/Risk-offというプリズムで市場を見る事が最早古いと言う可能性もあるように思います。
株式市場・・・やはり You need to put your money somewhere. タンス預金ではお金が増えません。2010年も世界中の投資マネーの多くは株式にアロケートされ始めています。主要な株式市場は中々良いスタートを切っています。最初の1週間でのパフォーマンスは日本株も良好な出だしです。
米株・・ダウ+1.8%,ナスダック+2.1%, 日経平均+2.4%,香港ハンセン指数+1.9%・・・・・・
商品市場・・・これまた堅調です。商品市況の相対的な強さを表すCRBインデックスが293.75まで上昇しており、原油価格も遂に1バレル当り$82後半へ上申しています。注目度の高い金価格も1オンス当り$1141と$1200台への回帰も視野に入る水準まで復活してきました。
債券市場・・・債券市場或いは長期金利と言い換えても良いのでしょうが、2010年の大きなテーマとなるでしょう。これはインフレかデフレかという壮大なテーマとも絡みますが米債を中心に主要国の債券市場は史上最大のバブルという指摘もあり、世の中の針が過剰流動性を背景としたインフレーションの方向に振れてしまえば債券市場は暴落、長期金利が急騰すると言う恐ろしいシナリオが意識されています。12月には3.5%水準が頭を抑えそうに思われた米国10年債利回りも3.83%水準まで上昇してきました。金曜日の予想を大きく裏切る12月の米雇用統計の後でも結局短期金利は下がりましたが長期金利は上昇しており今週からの動きにも十分注意が必要です。
為替市場・・・株や商品の堅調な出だしを背景に所謂Risk-onモードが強まる動きになっていますが、欧州も失速も懸念から現実になり始めていることもあって資源国や新興国の通貨が強く、日米欧など先進国通貨が相対的に弱いと言う流れとなっています。基本的な流れとしては紆余曲折を経ながらも資源国通貨は上昇していくと言うのがメインシナリオになると見ていますが、一方で日米欧の通貨バトルは予想外に順位を入れ替えていく可能性がありそうで、今年は米ドル、日本円、欧州通貨のバトルフィールドも結構なVolatilityを提供してくれるのではないでしょうか。
健康面は勿論、投資活動においても実りの多い年となるようにしっかりFollowしていきましょう。