2014年4月14日(月)~18日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米3月小売売上高⇒+1.1%(予想+0.8%,mom)。
同Ex-auto⇒+0.7%(予想+0.5%,mom)。
・米3月CPI⇒+1.5%に軟化(予想+1.5%,yoy)。
・米3月CPI⇒+1.7%に上昇(予想+1.6%,yoy)。
・米4月Empire State製造業信頼感⇒1.29に低下(予想7.75)。
・米3月住宅着工件数⇒946千件(予想968千件,yoy)。
・米3月建築許可件数⇒990千件(予想995千件,yoy)。
・米Minneapolis Fed Kocherlakota総裁
⇒低インフレを懸念。FEDは景気回復を支援するべく
景気回復が順調に進行する間も緩和状態を維持する
姿勢を明確にするべき。
・米失業保険申請件数⇒4月12日の週は312千件(予想316千件)。
・米FED Yellen議長⇒引締め観測を否定。
⇒物価、雇用のDual Mandateの追求を強調。
⇒労働市場の余剰吸収に2年は必要。
⇒インフレは当面2%未満の推移を予想。
・米Beige Book
⇒Boston,Richmond,Philadelphia,Atlanta,Minneapolis,
Kansas City, Dallas,San Franciscoの各地区で
"modest or moderate"な経済活動の上昇を観測。
・加4月BOC政策決定会合⇒政策金利1.00%で据置き。
政策バイアスは中立。
・加3月CPI⇒Headline+1.5%(予想+1.4%,yoy)。
Coreは+1.3%(予想+1.3%,yoy)。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏4月ZEW景気信頼感⇒61.2に低下(予想60.7)。
・欧州圏2月貿易収支⇒+eur15.0bioに黒字拡大。
・欧州圏3月CPI⇒+0.5%で確定。コアは+0.7%に低下(yoy)。
・ECB Draghi総裁⇒ユーロ高で追加の景気刺激が必要。
⇒為替水準は政策目標の対象がだが
通貨水準は物価安定と成長の重要要素。
・ECB Noyer⇒ユーロが高いほど追加の緩和が必要になる。
⇒ユーロ高は成長阻害とデフレ圧力の要因。
・SNB Jordan総裁⇒ユーロ/スイスの下限レート(1.20)の死守を
再表明。
⇒ユーロもスイスフランも対米ドルで上昇傾向。
米ドルの反発が望ましい。
・独3月PPI⇒▲0.3%。
・独4月ZEW経済信頼感⇒43.2(予想46.0)。
4ヶ月連続下落且つ2013年8月以来の最低値。
・独4月ZEW現況指数⇒59.5(予想52.0)。約3年ぶり高水準。
・スイス4月ZEW⇒7に低下。
③英国
・3月CPI⇒+1.6%に軟化(予想+1.6%,yoy)。2010年8月来の最低値。
コアCPIも同値。
・2月雇用データ⇒失業率が6.9%に低下(予想7.2%)。
2009年2月以来の最低値。
BOEの閾値7%も下回る。
・3月失業保険申請者数⇒▲30.4千人。
就業率72.6%で史上最高値。
④豪州 / ニュージーランド
・豪4月RBA議事録⇒中立スタンスを確認。
⇒過去の緩和効果を確認。
⇒豪ドル再上昇傾向を懸念。
・豪第1四半期NABビジネス信頼感⇒6に低下。
・NZ第1四半期CPI⇒+0.3%(+0.5%,qoq)。
⑤中国
・第1四半期GDP⇒+7.4%成長(予想+7.3%,yoy)。
⇒前四半期の+7.7%から低下。
⇒18ヶ月ぶり低水準。
・3月鉱工業生産⇒+8.8%(yoy)。
・3月小売売上高⇒+12.2%(yoy)。
⑥日本
・3月消費者信頼感⇒37.5に低下。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場が反発。債券市場は反落(利回り上昇)の流れ。
・日経平均は13,960.05円⇒14,516.27円と1万4千5百円台を回復。
・Dow⇒$16,445.82, S&P500⇒$1,868.42,
Nasdaq⇒$4,107.37まで大きめの反発。
・米10年債利回りは2.72%(先週2.62%)。
・米30年債利回りは3.52%(先週3.48%)。
②商品市場
・原油価格上昇止まらず(在庫増も無視)。
バレル単価で$104.14(先週$103.38)。
・金価格は反落。オンス単価で$1,295.26(先週$1,317.75)。
③為替市場
・イースター休暇を控えて全般的に動意薄の展開。
・米ドルは小規模に反発。ドルインデックスは79.835まで回復。
・当局勢のユーロ高牽制発言でユーロは反落。
・強い雇用データ等を材料に英国ポンドが上昇。
・弱いインフレ指標でニュージーランドドルが反落。
・中銀の懸念表明で豪ドルにもブレーキ。