2014年4月27日日曜日

Review of the Week.(April 21st - April 25th.2014)

2014年4月21日(月)~25日(金)の週の簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①英国
  ・経済ビジネスリサーチセンター(CEBR)
   ⇒英国経済の2014年成長は3.1%を予想
   ⇒2007年以来で最大の成長
   ⇒投資成果により成長範囲が拡大。
    個人消費の寄与率は2013年の80%から46%に。
   ⇒ロンドン中心に不動産価格が堅調。
  ・4月BOE議事録
   ⇒全メンバーが経済回復基調の加速と持続的賃金上昇
    の進行を実感
   ⇒但しメンバー間で英国経済の過剰設備の程度やインフレ
    を招かない成長余地に関する見解は割れている事が判明
  ・4月小売売上高⇒+0.1%(予想▲0.4%,mom)。

 ②米国 / カナダ
  ・米2月住宅価格指数⇒+0.6%(mom)。
  ・米耐久消費財受注⇒+2.6%(予想+2.0%)。
  ・加2月卸売売上高⇒+1.1%(mom)。
  ・加2月小売売上高⇒+0.5%,ex-autoで+0.6%。
  ・加BOC Poloz総裁
   ⇒相当期間金利が過去水準以下で推移するのがコンセンサス
    
 ③欧州圏 / スイス
  ・欧州圏4月消費者信頼感⇒▲9(unch)。
  ・欧州圏4月製造業PMI⇒53.3(予想53.0)。
  ・欧州圏4月サービス業PMI⇒53.1(予想52.5)。
  ・独4月製造業PMI⇒54.2に上昇。
  ・独4月サービス業PMI⇒55.0に上昇。
  ・独4月IFO Business Climate
    ⇒111.2(予想110.4)
     Current 115.3,Expectation 107.3(共に上昇)
  ・仏4月製造業PMI⇒50.9に低下
  ・仏4月サービス業⇒50.3に低下
  ・ECB Draghi総裁
   ⇒低インフレの長期化には伝統的+非伝統的手法で対処
   ⇒引締め時は金利を操作
    利下げ時は効果薄なら長期貸出債権やABSを購入
    それも効果薄なら購入範囲の拡大へ
  ・スイス中銀(SNB) Jordan総裁
   ⇒環境はスイス経済にも金融政策にも厳しい。
   ⇒低金利+通貨高の組み合わせは為替水準の下限維持
    の政策継続を指示。(EurChfの1.20を死守)。
   ⇒CHF高はデフレリスクを招く


 ④豪州 / ニュージーランド
  ・豪2月Conference Board⇒+0.3%。
  ・豪第1四半期Head Line CPI⇒+2.9%(予想+3.2%,yoy)。
  ・NZ中銀(RBNZ)⇒OCR(政策金利)を25bp引き上げ(3.0%)へ
   ⇒連続利上げでChristchurchの大震災後の利下げ分を完全吸収。
   ⇒第1四半期の成長見込みを3.3%から3.5%に引き上げ。
   ⇒NZD上昇を牽制

 ⑤中国
  ・4月HSBC製造業PMI⇒48.3(予想48.3)。
  ・中国国務院⇒法定準備率引き下げ

 ⑥日本
  ・3月CPI⇒+1.3%(予想+1.4%,yoy)。
  ・3月東京地区CPI⇒+2.7%(予想+2.8%,yoy)。
   (消費税引上げ効果を調整するとほぼ横ばい。

 ⑦ロシア / ウクライナ情勢
  ・ロシアが国境近辺で軍事演習。
  ・S&Pがロシアの信用格付けをBBB-に格下げ
   (ジャンクの一つ上)

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・イースター休暇明けにリスク回避モード上昇
   週末に向けて株式下落、債券上昇(利回り低下)へ
  ・日経平均は14.5千円を割り込んで14,429.26円で越週。
  ・Dow $16,348.26,S&P500 $1,862.38,Nasdaq $4,075.419
           週次でDow▲0.3%,S&P500▲0.1%,Nasdaq▲0.5%。
  ・米10年債利回りは、2.67%(先週2.72%)。
  ・米30年債利回りは、3.45%(先週3.52%)。

 ②商品市場
  ・地政学リスクあるも利益確定売りに原油価格下落
  ・バレル単価で$100.64(先週$104.14)。
  ・金価格は小反発。オンス単価で$1,302.56(先週$1,295.26)。

 ③為替市場
  ・週末にかけてのリスク回避バイアスに資源国通貨に売り圧力
  ・リスク回避から日本円、スイスフランに買い圧力
  ・イースター休暇で市場も実働日数は少なく値幅は抑制気味。