2015年7月26日日曜日

Review of the Week.(July 20th - July 24th.2015)

2015年7月20日(月)~7月24日(金)の週の簡単なReviewです。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

 ・株式反落、債券上昇(利回り低下)の動き
    コモディティ価格の大幅下落によるコモディティ関連株の下落も
  マイナス材料に
 ・日経平均も終盤に反落も週次でのプラスは確保。
  20,544.53円で越週。(前週20,450円)
 ・米Dow→$17,569.73、S&P500→$2,079.82、Nasdaq→$5,088.63)
 (前週   $18,086.45                $2,126.62                $5,210.14)
 (前週比     -2.9%           -2.2%            -2.3% )
  ・前週に史上最高値更新のNasdaqとS&P500は3月以来最大の
  下落幅(週次ベース)を記録
  ・米10年債利回りは、2.26%。(前週2.35%)
 ・米30年債利回りは、2.96%。(前週3.08%)

②商品市場

 ・全般的に続落の流れ
 ・原油価格は4週続落で3月以来の安値圏
 ・原油価格はバレル単価で$50を割り込む$47台まで下落。
  週足は$48.15で越週。(前週$50.80)
 ・金価格は、$1,097.24で越週。(前週$1,133.48)
  ・金価格は週初に急落し$1,088.05を記録。2010年3月来の最安値。
  海市場のオープン直後に中国系の大量売りが出たことが主要因。
 結果として7月20日(月)と21日(火)の取引量は通常時の約2倍まで膨張

③為替市場

 ・為替市場はやや落ち着いた展開の週。
 ・全般的ま総括はEUR反発、AUD反落と言う図式
 ・NZDや週末にはCADも反発力を見せる展開。
  ・RBNZ(NZ中銀)利下げ(3.25%→3.00%)もスタンスが
  Less Dovishとの評価。
 ・USDは保合いでJPYも大きな動きなし。
 ・USDJPYでは”黒田ライン(124.63水準)”も話題になったが越えられず
  今回高値は124.48止まり。

Stocks : Caution !

危ないと思えば上がる・・・半端じゃない復活をする・・・でも・・・また下がる・・・といような展開の世界株式市場です。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY

週初から上海取引所で金が暴落し、中国勢の売りだったことで様々な憶測も出回るなど不穏な空気ではありましたが、先週の陰線ぶりは要注意ですね・・・・

欧州もダメ・・・米国も先々週のNasdaq最高値更新などが嘘のような展開でした。

ここは上げ潮と思われた日経平均も結局は独り勝ちは許されず、最後は引き摺り下ろされるようなチャートになりました。

NIKKEI DAILY
7月最終週・・・月足にも影響しますし、要注意ですね。

Crude Oil : $40 Support Broken.

原油価格は4週連続で下落し、遂にバレル単価で$40割れ。週足は$38台ですが、一時は$37台をつけて3月以来の安値圏まで売り込まれました
CRUDE OIL DAILY
ずっとレンジ取引で横ばいに推移していたものが、この一ヶ月ほどで地盤沈下のように値崩れしてきたチャート形状ですね。

中国の経済指標に失速感が出ており、需要の伸びも限定的な環境下で供給や在庫には増加トレンドが見られるという状況ですので、原油価格に関しては、揉み合っては落ちると言う展開が続きやすいのかもしれません。

最近の猛暑でエアコンもフル稼働状態ですので、エネルギー価格全般が落ち着いているのは助かりますけどね・・・

Precious Metals : Lower Price With Soaring Volume.

先週は週初に中国勢による金の大量売りが出て実に2010年3月以来となるオンス単価で$1,088台をつけています
GOLD DAILY

銀価格もオンス単価で$15を割っていますね。

SILVER DAILY
先週は週初の取引量が異常で、歴史が浅いものの上海取引所でも記録を塗り替えています

欧米市場でも値崩れを見た売り買いが活発だったこともあり、20(月)も21日(火)も通常の単日取引高の平均の2倍程度の出来高となっています。

底打ちに期待したくなるデータ」ではありますね・・・・

USDJPY : Kuroda Line Proved Formidable.

先週の日本市場は、株式堅調、円安も修復と言う展開が先行し、USDJPYも前回日銀の黒田総裁の牽制発言で止められた124円台ミドルレベルの攻防が注目されました。

自分なんかは日経平均にもUSDJPYにも強気の見方はしていなかったので、「また外したか・・」と苦笑するような流れだったのですが、結局先週は海外株にも押されて日本株も失速し、USDJPYも123円台に戻しての越週となりました。
NIKKEI DAILY
USDJPY DAILY

日経平均もUSDJPYも反落というよりも上抜けに失敗して従来レンジに戻されたという展開であり、ここだけ見ている分には夏枯れの気配すら感じさせる状況かと思います

東芝の不適切会計の問題などもうまく消化していると思われますが、ここから波乱があるとすれば海外市場の混乱と言うことになるのでしょうか

為替の方はいくつかのクロス円売り推奨も出ている状況で、125円は近くて遠いと言う状況が続く感じでしょうか。

NZD : Stable After RBNZ Rate Cut.

コモディティ通貨は依然弱く、EURやGBPとのクロス取引でも随分売り込まれていますが、NZ中銀による利下げがあったNZDは小反発しています。今のご時世では利下げ後も3%と言う金利水準は魅力ですし、声明も市場予想よりもハト派色が弱かったと言う評価のようです。
NZDUSD DAILY
AUDNZD DAILY

対AUDでもしっかり反発しており、世界の株式市場の不調とも呼応した動きになっています。

このクロスはよく取り上げていますが、続落すると綺麗なダブルトップパターンで売り仕掛けもでそうですね。

Top FX Movers of the Week.(July 20th - July 24th.2015)

2015年7月20日(月)~7月24日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

   通貨ペア   週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURAUD↑1.5067   1.4674   +393  +2.61% 

2.AUDNZD↓1.1072   1.1299   -227  -2.05% 

3.EURGBP↑0.7074   0.6937   +137  +1.94% 

4.EURCAD↑1.4313   1.4049   +264  +1.84% 

5.AUDJPY↓  90.16    91.53    -137  -1.52% 

6.EURCHF↑1.0566   1.0414    +152  +1.44% 

7.GBPNZD↓2.3579   2.3896   -317   -1.34% 

8.AUDUSD↓0.7281   0.7378    -97   -1.33% 

9.EURUSD↑1.0976   1.0830    +146  +1.33% 

10.AUDCHF↓0.7008   0.7094    -86   -1.23%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇通貨 ⇒ EUR(5),NZD(2),JPY,USD,CHF
下落通貨 ⇒ AUD(5),GBP(2),CAD,CHF,USD 

EUR反発、AUD反落の図式でした。

The Final round Rush : How Currencies Finished the Week.

2015年7月24日(金)の北米時間における最後の4時間での主要通貨動向です。

    通貨ペア  終値    始値 変動(pips) 変動(%)
1.NZDCAD↓0.8570  0.8609  -39  -0.46% 

2.CADJPY↑ 94.92    94.51   +41  +0.43% 

3.EURCAD↓1.4313  1.4367  -54  -0.38% 

4.USDCAD↓1.3040  1.3089  -49  -0.38% 

5.GBPCAD↓2.0228  2.0300  -72  -0.36% 

6.CADCHF↑0.7377  0.7351  +26  +0.35% 

7.AUDCAD↓0.9497  0.9521  -24  -0.25% 

8.AUDJPY↑ 90.16    90.00   +16  +0.18% 

9.EURAUD↓1.5067  1.5089  -22  -0.15% 

10.AUDNZD↑1.1072  1.1057  +15  +0.14% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇通貨 ⇒ CAD(7),AUD(3)
下落通貨 ⇒ NZD(2),JPY(2),EUR(2),USD,GBP,CHF,AUD

CADが気を吐いて越週という流れでした。

2015年7月19日日曜日

Review of the Week.(July 13th - July 17th.2015)

2015年7月13日(月)~7月17日(金)の週の簡単なReviewです。

金融市場

欧州の一応の混乱回避。堅調な米国経済指標。FRBの利上げ断行が近いとの観測の再浮上などが主だったVolatilityの供給源でした

①株式市場 / 債券市場

 ・欧州の一応の混乱回避により株式市場急回復
  債券市場も堅調な推移で利回りは小幅に低下
 ・米Nasdaqの史上最高値更新など堅調な海外株に加えて
  中国、香港株も堅調で日経平均も2万円台を回復
 ・日経平均は5日続伸で20,450円で越週。(前週19,779.83円)
  17日(金)は値幅が47円で今年最小
 ・米Dow→$18,086.45、S&P500→$2,126.62、Nasdaq→$5,210.14)
 (前週   $17,759.88                $2,076.55                $4,997.70)
 (前週比     +1.8%           +2.4%            +4.3% )
  ・米10年債利回りは、2.35%。(前週2.40%)
 ・米30年債利回りは、3.08%。(前週3.19%)

②商品市場

 ・商品市場は低迷
  核問題の進展によるイランからの輸出増期待で原油関係が
  大幅下落且つFRB利上げ観測から貴金属なども低迷継続。
 ・原油価格は、バレル単価で$50.80で越週。(前週$52.74)
  原油価格は先週▲4%、今月(7月)は▲15%の大幅下落
 ・金価格はオンス単価で$1,133.48で越週。(前週$1,162.39)
  一時1,130.70まで下落2010年4月以来の最安値

③為替市場

 ・欧州混乱と米の年内利上げ観測の上昇でUSD上昇
 ・EURは大きめの反落市場は欧州がギリシャに振り回される
  流れを嫌気
 ・USD高、EUR安ともに5月以来の高値圏
 ・ドル円も124円台を回復し、1ヶ月ぶりの高値圏

Stocks : A Quick Recovery.

解決かどうかは別として欧州のギリシャ問題もイランの核問題も当面のDealが成立したことを交換した形で世界の株式市場は強烈な巻き戻しを見せています
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US SP500 DAILY
NIKKEI DAILY

Googleの後列な好決算などもあって史上最高値更新となったNasdaqは特別要因としても、主要市場の多くが今週以降も上昇を続ければ最高値の更新も視野に入る上昇相場となり得る展開となりました

個人的には株式も引きつけた上での戻り売りと見ていたので、ここまでの強烈な回復ぶりは恐れ入りましたという感じです。

SWINGが大きいこと、また必ずしも出来高増加を伴う価格上昇にもなっていない点が不安材料であり、上値追いも危険と見ますが、目先は大きくは下げにくいということかもしれません

Commodities : Taking the Heat.

株式市場大反発の煽りもありますが、イラン核問題のディール成立やFRB利上げ間近と言う観測が強まる中で商品市場が撃沈しています

原油価格は週次で4%の下落7月に入ってから15%も下落しています
Crude Oil Daily

貴金属も2010年以来の安値圏まで下落・・・

Gold Daily
Silver Daily
原油価格の$40台突入や金価格の$1,000割れの可能性も出てきたという状況ですね。

EUR : Eventually Gave in After All.

EURは結局ドカンと売られましたギリシャリスクが煽られている時には寧ろ上昇して、一応の決着を見てから売られるといういつものパターンでした
EURGBP DAILY
EURUSD DAILY
EURJPY DAILY

特にGBP,USDと言ったライバル通貨に対する下落が目立っています。

対USDで1.11台から1.08台への下落(先週)ですので、下げ余地はまだまだありそうですが短期的には反発もあるでしょう。

ただし今回の騒動の結果、中長期的な下落シナリオが相当強まった事は間違いなく、この週末にも相当数の先行き予想の引き下げが出されていました

ECBとFRBの金融政策のベクトルが真逆であるということですね。その意味ではBOEもFRBサイドという事でEURGBPの下値余地も拡大傾向かもしれません

USDJPY and Nikkei : Higher Price and Decreasing Activity.

日経平均が5連騰で2万円回復。USDJPYも124円台回復とギリシャ問題や中国株の下落などのダメージからの見事な回復ぶりです
Nikkei Daily
USDJPY Daily

ただし、17日金曜日の日経平均の値幅が今年最小であった事、USDJPYも124円台では明確なモメンタムの低下が見られたことは懸念材料でしょう。

本邦は週末3連休となるので、当然その影響もあるでしょうが、少なくともUSDJPYは海外から売りがかぶる形で越週しており、7月終盤戦での需給変化に注目が必要です。

それにしてもよく戻りましたね。ここまでは本当にお見事でした。

JPY : Stable on Crosses.

USDJPYは124円台回復と言う中でクロス円は頭の重い流れです。
要はUSDとGBPの上昇相場ということなのですが・・・
EURJPY DAILY
CADJPY DAILY
CHFJPY DAILY
AUDJPY DAILY

USD上昇相場の中で、その他通貨のクロス取引ではJPYは意外と強い部類に入っているということです。

JPY安復活ではなくUSD高復活なのだという事は再確認しておきましょう

AUD : Now Stable to Strong.

AUDが対USD以外では安定したパフォーマンスを見せています
AUDCAD DAILY
AUDJPY DAILY
EURAUD DAILY
GBPAUD DAILY

AUD以外の通貨も多くが対USDで下落傾向を強めているという背景があるわけですが、AUDショートはまだまだ相当滞留していると思われますので、週明け以降の反発の継続力に注目しましょう。

AUDNZD : Also Showing Recovering Optimism.

AUDNZDが再上昇モード。
株価の復活に見られるように、投資家のコンフィデンスの回復を印象づける動きです。
AUDNZD DAILY

にょきにょきーっと反発してきましたね。

チャート形状では、7月に入って一度崩れた上昇ダウの修復に挑戦している感じです

一気に再上昇か、一旦横ばい推移に入るか・・・

後者ですかね・・・

Top FX Movers of the Week.(July 13th - July 17th.2015)

2015年7月13日(月)~7月17日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

   通貨ペア  週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
1.EURGBP↓0.6937  0.7185  -248  -3.58% 

2.GBPNZD↑2.3896  2.3077  +819  +3.43% 

3.GBPCHF↑1.5005  1.4553  +452  +3.01% 

4.EURUSD↓1.0830  1.1155  -325  -3.00% 

5.GBPCAD↑2.0244  1.9657  +587  +2.90% 

6.NZDUSD↓0.6526  0.6711  -185  -2.83% 

7.USDCHF↑0.9614  0.9383  +231  +2.40% 

8.USDCAD↑1.2972  1.2672  +300  +2.31% 

9.EURAUD↓1.4674  1.4985  -311  -2.12% 

10.AUDNZD↑1.1299  1.1065  +234  +2.07% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ GBP(4),USD(4),AUD(2)
下落通貨 ⇒ EUR(3),NZD(3),CHF(2),CAD(2) 

二転三転のギリシャ情勢がギリシャペースの展開を見せる中で遂にEURの足を引っ張り始めました。GBPとUSDが上昇し、AUDも遂に反発モードへ。面白いことにJPYは変動率上位10ペアの中には姿を見せていません。

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2015年7月17日(金)の北米市場における最後の4時間での主要通貨動向です。

    通貨ペア  終値   始値  変動(pips) 変動(%)
1.EURCAD↓1.4049  1.4099  -50  -0.36% 

2.EURNZD↓1.6582  1.6630  -48  -0.29% 

3.GBPCAD↓2.0244  2.0295  -51  -0.25% 

4.CADCHF↑0.7409  0.7391  +18  +0.24% 

5.EURUSD↓1.0830  1.0855  -25  -0.23% 

6.EURJPY↓134.35   134.65  -30  -0.22% 

7.EURAUD↓1.4674  1.4705  -31  -0.21% 

8.GBPNZD↓2.3896  2.3935  -39  -0.16% 

9.CHFJPY↓128.98  129.17  -19  -0.15% 

10.AUDCAD↓0.9572 0.9586  -14  -0.15% 

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 ⇒ CAD(4),NZD(2),JPY(2),AUD,USD
下落通貨 ⇒ EUR(5),GBP(2),CHF(2),AUD

2015年7月12日日曜日

Review of the Week.(July 6th - July 10th.2015)

2015年7月6日(月)~7月10日(金)の週の簡単なReviewです。

金融市場

①株式市場 / 債券市場
 
 ・ギリシャ情勢や中国株を震源地として株式市場は大きな
  SWING相場に突入債券市場も「行って来い」の展開
 ・中国株、香港株に振り回されて日経平均も2万円割れ。
  19千円台前半までの大きな押し目を作り小反発して越週
  10日(金)は19,779.83円で越週。(前週20,539.79円)
 ・米Dow→$17,759.88、S&P500→$2,076.55、Nasdaq→$4,997.70)
 (前週   $17,727.41                $2,076.43                $5,009.21)
 (前週比     +0.17%           -0.01%            -0.23% )
  ・米10年債利回りは、2.40%。(前週2.39%)
 ・米30年債利回りは、3.19%。(前週3.19%)

②商品市場

 ・商品市場も全般的に低調な流れ
 ・原油価格は、バレル単価で$52.74で越週。(前週$56.63)
 ・金価格は、オンス単価で$1,162.39で越週。(前週$1,165.51)

③為替市場

 ・ギリシャ不安から週初のEURは週初に約100pipsの窓開け
  週後半の反発で結局は週次ベースでは勝ち組の筆頭に
 ・一旦は緊張緩和と言う流れからUSD,JPYには反落圧力
 ・AUD売り圧力は継続先週も最弱通貨

Stocks : Big Swings Everywhere.

ギリシャの緊縮策の是非を問う国民投票明けとなった週初から株式市場は物凄い乱上下相場を経験しています。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI DAILY

チャートは多くの相場で壊れてしまった感が強く、ここから安心して買っていけるという感じではありません。

この週末もギリシャとEUやIMFなどとの交渉は続いており、材料しだいでは今週も週初から波乱があるリスクもあります

基本まだ戻り売りが出そうな気配の株式市場です。

Shanghai Composite Index : Providing Volatility

Shangai Composite Index

中国株もやっと反発を見ましたが、今週も正念場でしょう

先週は遂に香港株が急落する展開でしたが、日本株も完全に中国、香港と歩調をそろえた動きになっています

Nikkei Daily
これまでの傾向としては、市場関係者やメディアなどは楽観的な見方を続ける中で金融危機が深まっていく展開が多かったのですが、今回のギリシャや中国株に関してもやはり悲観論はまだ少数派のように感じられます。

主要株式市場はテクニカル的にもかなりのダメージを負っているのでまだまだ不安定なVolatilityに支配される時間が続きそうです

EUR : Still More Than Resilient.

EURは週末のギリシャ国民投票の緊縮案反対の結果を見て週初はGap Downしての取引開始となりましたが、欧州、ギリシャ双方の努力もあって修復モードが強まる中で非常に印象的な寄り戻しを見せています
EURUSD DAILY
EURGBP DAILY
EURCHF DAILY
EURJPY DAILY

EURが暴落しないと、大嘘つきになってしまうような予言を連発しては投資家を脅し続けている勢力も多いのですが、週末前の反発力も強かったですね

EURは週次ベースの最強通貨の一角を占めており、他の主要通貨に対して週次でも陽線を作って越週する底力を示しました

まだまだ波乱含みでしょうが、深追いは危険な印象は強まっていますね・・・

JPY : At the Mercy of RISKS...

中国、香港を震源地とする世界的株価の急落やギリシャの債務問題に金融市場が揺れる中で、先週は流石にJPYが急騰する局面がありました
AUDJPY DAILY
CADJPY DAILY
GBPJPY DAILY
EURJPY DAILY
USDJPY DAILY

そして・・・・この戻し・・・・

掲載したチャートでも多くの鋭角的な切り返しが非常に印象的ではありますね

クロス円をショートに維持して含み益を拡大していたのに、調子に乗っていたら最後は損切りになったと言うトレーダーも多かったようですね

勝てば官軍利食い千人力。そんな格言を噛み締めるような相場でした。

当然まだまだ先は長く、こういうChoppyな展開が当面継続することでしょう。