2012年5月13日日曜日

Dollar Index above 80 and Looks Higher.

Dollar Index(DXY)が数ヶ月続いた底固め期間を終えつつある可能性が強まってきました。
チャート上でも綺麗に上昇軌道が強まっています。

週の終値が80.26近辺なのですが、80台の回復はかなり強気のシグナルと見ています。80.73を超えればほぼ上抜け確定で、その場合は例えばEURUSDが1.26台と言うようなレベルまでのUSD上昇シナリオが浮上すると思われます。

積極的な米国買いではなくて、世界中のリスク回避によるレパトリなどによる米ドル回帰なので鍵を握るものの一つがやはり株価でしょうが・・・・


明らかに米株市場も駄目ですね・・・・・ 週明けからのアジア市場に注目ですが、どうやら中国が預金準備率の引下げを決めているので、これがどれだけ相場を支えるのかにも注目していきましょう。

Final Round Rush:How They Finished the Week.

前項通りかなりリスク回避色が強まる展開となった先週の金融市場における最終ランドー金曜日北米時間の最後の4時間の攻防を確認しましょう。最後の需給動向はどうだったのでしょうか。

        通貨ペア ↑↓ 終値       始値       変動(pips)   変動(%)
①NZDUSD↓  0.7820  0.7867   -47          -0.60%

②NZDCHF↓  0.7262  0.7301   -39          -0.54%

③NZDJPY↓   62.50    62.83     -33          -0.53%

④AUDUSD↓ 1.0018   1.0060   -42          -0.42%

⑤GBPNZD↑ 2.0524   2.0439   +85        +0.41%

⑥AUDJPY↓  80.07     80.34     -27          -0.34%

⑦NZDCAD↓ 0.7819   0.7844    -25         -0.32%

⑧EURNZD↑ 1.6497   1.6445   +52        +0.32%

⑨USDCAD↑ 0.9997   0.9969   +28        +0.28%

⑩AUDCHF↓ 0.9312   0.9338    -26         -0.28%

上記通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇通貨⇒USD(3回),CHF(2回),JPY(2回),GBP,CAD,EUR。
下落通貨⇒NZD(6回),AUD(3回),CAD。

週の取引の最終局面でも資源国通貨への売り圧力は衰えていなかったと言う事ですね。
トレーディング勘定におけるリスク回避方向でのポジション取りはあまり進んでおらず、依然として投資勘定のリスク縮小が主な売り圧力だとするならば、このトレンドはもう少し継続する可能性が高いと言うところでしょうか。

Top FX Movers Last Week.

欧州混乱の新局面入り・・・・世の中が難しくなると選挙でその時々の"現政権"に厳しい裁定が下るのは不可避であり、そこが民主主義の盲点とも考えられますが・・・・

フランスの大統領選におけるSarkozy氏の敗北は統合欧州を必死に支えてきた独仏協調体制の終焉となる可能性があり、一時はMerkelとSarkozyを併せてMerkozy体制とも呼ばれた欧州のコアが瓦解するかもしれません。

民主主義の先駆者としての頓挫が世界中に波紋を広げてきたギリシャではかつての2大政党制も崩れ、小党乱立状態の中で反財政規律派が世論の支持を得ながらも、政局優先の動きに新たな連立の枠組みも見えてこない混乱状態となっています。

欧州混乱の最中・・・米国ではJPMorganChase銀行が実にUSD2billion(20億ドル)のTrading Lossを公表する動きがあり、世界中の投資家をしてリスク回避バイアスを強めさせるには十分すぎる材料が提供されました。

ということで・・・先週は完全なRisk-Offモードが継続しましたが、主要通貨ペアの動向は以下の通りとなっています。

       通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDUSD↓   0.7820    0.7955     -135       -1.73%


②NZDJPY↓    62.50      63.53       -103       -1.65%


③AUDUSD↓   1.0018    1.0175     -157       -1.57%


④AUDJPY↓    80.07      81.26       -119       -1.49%


⑤EURUSD↓    1.2918    1.3081     -163       -1.26%


⑥USDCHF↑    0.9296    0.9180    +116      +1.25%


⑦NZDCAD↓   0.7819    0.7916      -97        -1.24%


⑧EURJPY↓     103.25    104.47     -122       -1.18%


⑨CHFJPY↓     85.95      86.96       -101       -1.18%


⑩GBPNZD↑    2.0524    2.0293    +231       +1.13%

通貨ペアの分解結果は以下の通りです。

上昇通貨 USD(4回)、JPY(4回)、GBP(1回)、CAD(1回)
下落通貨 NZD(4回)、AUD(2回)、EUR(2回)、CHF(2回)

USDやJPYに上昇圧力が掛かり、欧州通貨と資源国通貨が売られる展開と言う事です。

2012年5月6日日曜日

Iran's Runoff Election Results.

前項でフランスの大統領選の事を書きましたが、ちょっとイランの状況も気になっています。

イランは核開発問題がクローズアップされており、イスラエルとアラブの緊張関係における中心的な存在でもあるのですが、実はあの地域ではトルコに次ぐ親日国でもあり、原油取引を抜きにしても日本にとって重要な国である事は疑いの余地もありません。

イランでは、かつて日本のドラマ”おしん”が大ヒット(恐らく一番有名な日本人)したり、最近では忍者ブームが起きていたりというところにもイラン国内での親日度が表れていると思います。

ちょっと本題から逸れてしまいましたが、そのイランでは現職のMahmoud Ahmadinejad 大統領の勢力が非常に苦戦しています。

 核開発に対する世界中からの経済制裁が国民の生活に影響し始めている事や核開発そのものに対する国内世論もあるようですが、最も大きいのは革新派の大統領が保守色の強い聖職者Ayatollah Ali Khamenei氏との対立にあると思われます。


この週末(5月4日)に改選された65議席のうちでも、大統領派が獲得できたのが13議席、Khamenei氏の勢力が41議席、無所属が11議席と言う大統領派の惨敗と言う結果が出ています。

同様に大統領派が苦戦した3月6日の選挙結果と合わせれば、国会の290議席のうちでKhamenei氏が主導する勢力の98議席に対して大統領が率いる勢力(Stability Front of Islamic Revolution)は43議席に留まると言う状況です。

こうなると国を問わずもう政局です。権力の中枢にあった大統領派の要人達に対する過去の権力濫用の有無などを詮索する動きも活発化しており、今回の結果を受けて最大勢力となったUnited Front of Conservatives Coalitionは国会議長にKhamenei氏の義理の息子を送り込む方向のようです。

今後大きな転換が無い限り、Ahmadinejad大統領の2014年退任に向けた動きが加速する事は不可避であり、核開発を含めたイランの動向はここから流動的になっていく事は不可避でしょう。

日本のメディアはあまり興味が無いのかもしれませんが、実はその後のシリアやエジプトの情勢も相当緊迫している訳で、ここからは地政学リスクの再台頭と言う事も意識の中に置いておくべきだと思っています。

Eyes on the French Elections.

世界中が大注目のフランスの大統領選挙ですが、一国の選挙を超越した一大イベントと言えるのではないでしょうか。

かの地の選挙システムに精通はしていませんが、私の理解では1回目の投票で50%以上の票を獲得した候補者がいなければ上位2候補での決選投票となる仕組みになっています。

2週間ほど前に行われたこの1回目の投票では、現職のSarkozy大統領が27.18%の獲得率で何と野党社会党の対立候補のHollande氏の28.63%の後塵を拝してしまいました。この週末はこの2名による決選投票が行われる予定なのですが、ちょっとSarkozy大統領は苦しいと言う読みが多いようです。

初回投票で3位につけていたのがナショナルフロント党なる極右政党のLe Pen候補なる人物ですが、彼に票を投じた17.9%の支持者達を拘束せずに自主投票を促すと言う選択をしているようですのでちょっと読みにくくなっています。

フランスの大統領選は大抵は現職が強いようで、今回Sarkozy氏が敗れれば現職大統領が再選されないのは1981年以来の事になるそうです。

ところで、この現職の強みを生かして少し前までは優勢が伝えられていたSarkozy氏ですが、実際の選挙が近づくにつれて支持率が低下し、僅差と言えどもHollande候補の後塵を拝する事になってしまったのですが、気になるのはこのHollande候補の政策です。

・高額所得者(年収が1mioユーロ以上)への75%課税の提案
・全ての金融取引への課税
・大企業の法人税率引き上げ(35%へ)
・Sarkozy大統領が引き上げた(公務員の)定年退職年齢を元に戻す(62⇒60)

等がその一部ですが、既に世界最高のVAT(付加価値税)率25%と言う税負担に加えて大企業や富裕層への多大な税負担や金融取引税(金融には規制のみならず課税も強化する)の公約(?)が有権者の支持を集めてしまう今のフランス状況はちょっと心配だと言う声も聞かれます。

ここでSarkozy大統領が負けてしまうと、ドイツーフランスで支えてきたEuropean Unionと言うものの基盤が劇的に脆弱化してしまう恐れがありますので、同様に選挙のあるオランダやギリシャなどとは比較にならない位のインパクトがあるかもしれないと思います。

先週のユーロ売り然り、株式なども含む広範なリスク回避バイアスの上昇の背景の一つにもこのイベントがある事は疑う余地も無いでしょう。

兎に角注目しましょう。

2012年5月5日土曜日

Attacks on Growth-Likned Currencies-2.

週末の海外市場でRisk-Offバイアスが上昇すると週明けのアジア市場の開始早々からアジア通貨でのダメージコントロールが始まる事も多いので注意が必要でしょう。

今でも多くの新興国通貨は自国の属するTimeZone以外では事実上流動性は無いと思った方が良く、市場が荒れている時は尚更です。無理にプライス提示を求めてもまともな呈示は臨むべくも無く、敢えてリスクは持ち越して該当通貨の流動性が期待出来る時間帯まで待つ事も多いのです。

アジアの優等生であり、最近アジア諸国を行脚した知人達の印象でも「アジアで最もバブっている」と言う声の多いシンガポールの通貨(シンガポールドル)は、欧米時間でも相応の流動性がありますが、流石に最近は失速感ありです。

USDSGD DAILY⇒先週は米ドルが反発上昇











とにかく週明けからのアジア市場は株も通貨も要注意です。