欧州混乱の新局面入り・・・・世の中が難しくなると選挙でその時々の"現政権"に厳しい裁定が下るのは不可避であり、そこが民主主義の盲点とも考えられますが・・・・
フランスの大統領選におけるSarkozy氏の敗北は統合欧州を必死に支えてきた独仏協調体制の終焉となる可能性があり、一時はMerkelとSarkozyを併せてMerkozy体制とも呼ばれた欧州のコアが瓦解するかもしれません。
民主主義の先駆者としての頓挫が世界中に波紋を広げてきたギリシャではかつての2大政党制も崩れ、小党乱立状態の中で反財政規律派が世論の支持を得ながらも、政局優先の動きに新たな連立の枠組みも見えてこない混乱状態となっています。
欧州混乱の最中・・・米国ではJPMorganChase銀行が実にUSD2billion(20億ドル)のTrading Lossを公表する動きがあり、世界中の投資家をしてリスク回避バイアスを強めさせるには十分すぎる材料が提供されました。
ということで・・・先週は完全なRisk-Offモードが継続しましたが、主要通貨ペアの動向は以下の通りとなっています。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①NZDUSD↓ 0.7820 0.7955 -135 -1.73%
②NZDJPY↓ 62.50 63.53 -103 -1.65%
③AUDUSD↓ 1.0018 1.0175 -157 -1.57%
④AUDJPY↓ 80.07 81.26 -119 -1.49%
⑤EURUSD↓ 1.2918 1.3081 -163 -1.26%
⑥USDCHF↑ 0.9296 0.9180 +116 +1.25%
⑦NZDCAD↓ 0.7819 0.7916 -97 -1.24%
⑧EURJPY↓ 103.25 104.47 -122 -1.18%
⑨CHFJPY↓ 85.95 86.96 -101 -1.18%
⑩GBPNZD↑ 2.0524 2.0293 +231 +1.13%
通貨ペアの分解結果は以下の通りです。
上昇通貨 USD(4回)、JPY(4回)、GBP(1回)、CAD(1回)
下落通貨 NZD(4回)、AUD(2回)、EUR(2回)、CHF(2回)
USDやJPYに上昇圧力が掛かり、欧州通貨と資源国通貨が売られる展開と言う事です。