2007年10月8日月曜日

Inconvenient TOOTH

久しぶりに電動歯ブラシで歯を磨いた後は、やや歯茎がヒリヒリするような感じでしたが、予想通りとても気持ちよい爽快感が残りました。

どのくらいの間、普通の歯ブラシで歯を磨いていた事でしょう・・・・しかも、おっかなびっくりと・・・

遂に、前歯のインプラント治療が無事に完了しました!

前歯が折れたのはハイスクールの時、昼休みに野球をしていた時でした。3塁に走者がいる状態で私がレフトに浅い犠牲フライを打ち、打球を見ながら一塁方向に走り出した私と、やはり打球を見ながら本塁のカバーに突進してきた一塁手がお互いに相手を見ることなく正面衝突してしまった時でした。

幸いにして土台は残ったので、ここに差し歯を差し込むと言う処置をして、その後何度か差し歯を作り換えましたが、昨年の暮れくらいでしょうか、また差し歯が取れてしまい、作り直せば済むかと思いきや遂に歯茎の奥で土台が割れてしまっていることが判明し、私にはインプラントかブリッジかという選択しか残されていませんでした。

インプラントは保険外、一方でブリッジは保険は適用されるものの健康な両脇の歯を半分ほど切断する事になると言う話でした。確か費用はインプラントが6~7千ドル、保険のきくブリッジは自己負担分は千ドル未満だったように思います。
 私は大いに悩みましたが、泣きながらインプラントを選択しました。いくらなんでも健康な両脇の歯を半分の高さに削り取ってブリッジをかますというのは、あまりにも歯に申し訳ないと思ったのです。

金融技術然りですが、医療技術もどんどん進んでいくものなのだと感じます。
今回のインプラント治療にも幾つかのハードルがありました。先ずは土台の強化についてですが、インプラントを埋め込む骨の部分が不十分な人には、人骨粉や牛骨粉を埋め込んで数ヶ月間かけて周囲の骨と同化させた土台を作りますが、私の場合は部分的に自分の骨を成長させる薬入りの羊膜を埋め込んで土台を成長させました。

6月末に家族を迎えに渡米した際にインプラントの埋め込みを行いましたが、そこから先は日本国内での治療継続を請け負ってくれる歯科医を探す必要がありました。米国で修行した方を紹介されたのですがちょっと通院には無理がある場所だったので、インターネットで必死に探してインプラント治療の実績が豊富なところを探しては照会メールを出していました。

結果的にとてもよい歯科医が見つかり、米国から取り寄せたデータを元に継続治療を完了させてくれたわけです。
 これまで半年以上もの間、仮の歯を貼り付けた状態で、物にかぶりつく事も出来ず、また歯磨きも手動で慎重に行ってきましたが、これで再び電動歯ブラシで豪快且つ爽快な歯磨きが復活できる事になったわけです。

後はこれまた豪快なクレジットカードの引き落とし額にさえ目をつぶれば、爽やかな気分でいられそうな気配です。

My inconvenient tooth was my inconvenient truth which was as inconvenient as the global warming.

10月に入り、日本はすっかり秋の気配が濃厚となってきました。
異常に暑かった夏も過ぎて、エアコン使用頻度が激減しているので、電気代の減少が歯科治療費の一部を捻出してくれる事が期待されます。

こればかりは夏は過ぎても・・・・焼け石に水ですが。

皆さんもくれぐれも歯を大切にしましょう。