2008年4月21日月曜日

In the closet was .... friendly skelton.


先週の大きな注目材料の1つが米国主要企業の第一四半期決算発表でした。

巷のアナリスト予想の骨格は、事業法人は好決算が予想されるもののサブプライム問題に端を発した市場の混乱等を背景に金融セクターが計上する金融資産の評価損失が大きく拡大している可能性が高いというものでした。

金融主要紙は、多くの憶測記事で決算発表を控える主要金融機関の損失額の急拡大予想を掲載して心情の警戒心を煽り、木曜日のメリルリンチに関しては、同社株に対して購入されたPut Optionのコントラクト数が134万枚に達して個別銘柄ベースのオプション取引高の記録を塗り替えると言う事態となっていました。

月曜日 Wachobia,  火曜日 State Street,Washington Mutual, 水曜日 JPMorganChase, Wells Fargo,  木曜日 Merrill Lynch, 金曜日 Citigroup

金融機関ではそういうラインナップでしたが、これらの金融機関が市場の予想通り or Better という内容の決算を連発したのと、金融セクター以外の主要企業(Intel, IBM, Google, Caterpillar etc)の決算が素晴らしい内容だったことで米株市場が躍進しました。

実はここまで、ファンド業界では、特にMutual Fund勢のポートフォリオのCash比率が未だかつて無い水準にまで上昇していた事が話題になっていたのですが、これらの"待機資金"が米株市場に集中的に再投入された可能性が高いのではないかと見ています。

特に水曜日に躍進、木曜日に小休止して金曜日に再躍進という中盤から後半に伸びを拡大したパターンはテクニカル分析的にも非常に強いモメンタムの証左となります。

金融市場では主要金融機関が未だ多くの含み損を隠しており、今回の決算ではそれが明るみに出ると言う警戒感があったわけですが、週後半には、それらはどうやら思ったほどではなかったらしいと言う安堵の楽観に変わって行ったという事になりそうです。

こういう時に、押入れに隠してある白骨死体というイメージで、sleleton in the closet という表現が多用されますが、メリルのPutオプションの購入者達が期待したような"骸骨の行進"の週とはならなかった訳ですね。

There came out a little friendly sleleton from the closet of US financial institutions.
That sums up the whole week, leaving much more sleletons of short term speculators all around.

今から私も押入れを開けて・・・・布団を敷いて寝るとしましょう。 床に寝る生活も今では当たり前になりました。