2011年3月27日日曜日

Focusing on USDJPY this week.

今週は木曜日が3月31日の本邦会計年度末であり非常に重要な日になります。ついでに言えば海外勢にとっても2011年の第一四半期の締めの日となりますのでグローバルに重要な日と言っても良いでしょう。

この3月31日(木)のドル円ですが、以下の意味でとても重要です。

1 各企業がこの日の為替レートで決算を行う事。
2 歴史上最も円高の水準での決算がほぼ確実である事。
3 しかも新会計制度で広範囲での徹底した時価評価が義務付けられている事。

2についてですが、3月18日(金)に断行された協調介入を継続して90円台にまで円安ドル高にしたとしても史上最高値(円高)での決算となるのです。

3についてはIFRS等大企業を中心に適用される会計制度の厳格化により従来は簿価評価をしていたようなものも徹底した時価評価が求められるようになるので従来簿価評価をしてきたような資産を80円台の円高で再評価するとかなりの損失が実現してしまうと言うケースも多い事が懸念されます。その意味でも期末の為替レートの重要性は当局も承知しているので今週の介入再開の可能性には一定の注意が必要だと思われます。

実は2011年については年初から先々週まで81円ー84円と言ったゾーンでの長期レンジ相場が続いた訳ですが、年初の水準としては過去最も円高の水準で始まった年と言う事になります。

先週はかなり落ち着いた取引となっていた印象ですが、期末週に波乱があるのかどうかに注目していきましょう。