2011年7月18日月曜日

Gold is pushing $1,600 per ounce.

週初月曜日も金は上昇しています。このまま終われば11連騰と言う事になりますが、この1オンス当たり$1,600という水準で止まらなければこのまま調整も無く$1,800狙いというシナリオが見えてきます。

GOLD DAILY⇒$1,600超えか・・・

銀や白金などの工業需要のある貴金属をアウトパフォームする金の買われ方には投資家の必死の防衛策が見えてくるようです。

各方面のインサイダー的な情報も入る会合のようなものに幾つか顔を出すのですが、世界中で政治や経済が行き詰っているように思えてきます。

米国は債務の上限の引き上げ交渉が山場を迎えていますが最悪の場合は期間限定のデッドロック状態になるかもしれません。オバマ陣営は共和党が国の財政難を政局にしていると避難していますが、実効的な赤字削減策とセットである必要がある以上債務上限の引き上げ=増税ですのでどうしても中身の議論になるのは致し方ないところです。

欧州の問題は凝りもしない二枚舌です。最早ストレステストの結果など額面通りに受け取る人の方が稀でしょう。幹部を欧州出身者で固めたIMFにしてもギリシャやアイルランドなど同胞周縁国に対するスタンスはアジアなど新興国の経済が行き詰った時に見せた厳しい対応とはかけ離れた同情的なものです。最近ではECBのトリシェ総裁までが周縁国を格下げする格付機関を批判する姿勢を示しており、身勝手甚だしいと言う気がしています。

将来は世界共通の大問題となる少子高齢化や資源不足に対処しながら自国通貨高にも潰れない課題先進国としての日本への投資が増えて余計に円高になっていますが、ここはとにかく政治が酷いですね。
 それに最近は空席の目立つ大相撲名古屋場所を見ていると、どこか欧州などとも共通点があるような気になってきました。非常に残念ですが問題の隠蔽体質ですね。
 八百長というのは残念ながら大相撲の歴史の中で常に存在していたもののはずです。一部には興行という性格上それを必要悪とする意見すらあります。地方巡業の取り組みは大半がそうだし、上位力士のトーナメントにしても怪我をしないように無理をせずに取っていると言う意味で既に真剣勝負とは言えません。米国の新聞記者のように様々な不可解なデータ(既に勝ち越している力士と7勝7敗の力士が千秋楽に対戦した再の後者の異様に高い勝率など)で示さなくても暗黙の了解的な部分は皆に有ったのではないでしょうか。
 一部力士の薬物使用問題などの捜査の中でそれが表に出てきたところで急に一部の力士達だけに責任を被せてトカゲの尻尾切りの様なことをした事はかえって協会の信用を落としてしまった様にに思います。また多くの関取が調査に非協力的であった事も大相撲の病巣の深さを露呈していました。また本場所中は出勤(?)した力士が支度部屋に入るところで携帯電話を預かると言う茶番もファンを馬鹿にした話です。誰が当日に支度部屋同士で八百長の交渉をするものでしょうか。これまでの八百長でもちゃんと前日には段取りは出来ていたはずです。

今後日本の大相撲がスキャンダルがキッカケで消滅した韓国相撲のようになっていくのかどうか非常に心配していますが、このような何も信用できないような世相の中で金価格が上昇していくのはこれまた仕方の無い事なのかもしれませんね。

金は元々価値の根源ではありますが、今の買われ方はちょっと寂しい上昇であると言うお話でした。