2008年4月13日日曜日

RED-HANDED at HUND-RED.

G7会合を控えた週末の金融市場はGE社の減益が引き金を引いた株式市場の下落が続く中でドル売りが進行し最後は小幅に戻して終了しています。
最近は特に株式市場などで悲観論が大きく後退する動きもあった中で米ドルにも安定感が出ていましたが、今回のG7会合に向けた準備段階で欧米の足並みの乱れが表面化するなどの不安材料も出ており、イベント前に多くの市場参加者が警戒姿勢を強めたという背景がありそうです。

3月17日に95円77銭まで円高ドル安が進行したドル円は、その後103円水準までの反発を見せましたが先週は100円割れ寸前から103円超え寸前と言った大きな値幅の中を乱高下する気迷い相場の様相を強めていました。

為替市場の主要プレーヤーのセンチメントとしては、相場観としてのドル安円高を維持しながらも一旦ドルが105円程度までは反発する可能性があるとしてドル売りポジションを解消する動きがありましたが、先週後半からは注意深くドル売りを再開する勢力もあり、100円を割れていたら所謂トレンドフォロー型のモデルファンドなどが追随してくる可能性が大きかっただけに週明けの市場動向も大いに注目されるところです。

思えば3月の100円割れという出来事はその後の不可解且つ時として魑魅魍魎とした乱高下相場の幕開けでした。

 邦銀勢の証言(?)によれば、ドル円が100円を割った時に彼らのディーリングルームでは拍手喝采だったそうです。しかしそこからほんの数日の間に95円台まで円が急騰し、呆気なく3円ほど戻して保合いとなった後に103円レベルまで大幅な調整が入り、その後も再度100円を割ると見せては急反発するドル円の動きにどれだけの投資家・トレーダーが翻弄されてきた事でしょうか・・・・

100円割れはドル安の到達点だたのか、更なるドル安への幕開けなのか?

先月の100円割れからこの週末のG7会合までの丁度一ヶ月間程度の為替市場は、この1995年以来の"100円割れ"という事象の虜となり、翻弄され続けてきたと言えるでしょう。

多くの人々が、LongでもShortでも相場に"捕まってきた"訳です。

丁度英語では、現行犯で捕まることを、(Be) Caught red-handed. と言いますが、hand+redと考えれば、HANDREDです。 これはまさに、HUNDRED...ではありませんか !!

皆があそこ(100円)で捕まったのも何か偶然ではないようにも思えませんか?

Traders got caught red-handed at hundred.

G7を消化した週明けからは、次のChapterが始まりそうですね。