2008年12月28日日曜日

What we should appreciate most..........


日本では何故かクリスマスイブが盛り上がるようなのですが、海外では飽くまでもイブはイブでしかなく、クリスマス本番の25日こそが最重要イベントとなります。正月は元旦しか休まない欧米の多くの地域ではこのクリスマスこそが家族が集うとても重要なイベントと言う事になります。

私は思うのですが、今年は家族や親戚が集まった時に景気後退の影響を強く受けてしまっている人が少なからず含まれていて周囲がしっかりサポートしていこうと当人たちをEncourageすると言うようなシーンがかなり多かったのではないでしょうか。

どうしても米国が目立つのですが、不景気の波は世界中を席巻しており、日本でも多くの企業が競うように特に非正規雇用者の方々をLay-offしていると言うニュースが取り上げられています。企業サイドも生き残りに必死な訳ですが、最早そこには"家族的経営"、"終身雇用"、"年功序列"など日本独特の人事・雇用慣行と言うものは影も形も消えうせているかのような印象すらあります。まだこれから3月までに契約解除が見込まれる非正規雇用者が8万数千人という報道を見ると尋常ではない事が分ります。

日本を代表する世界に誇る優良大企業トヨタ自動車ですら2007年度の史上最高益から2008年度が赤字決算という異常な急降下ですので雇用側も異常事態に必死で対処していると言う事なのでしょうが・・・・・・

このクリスマスのコンセプトは、LoveGiveな訳ですが、これを世界中が再確認してもう一度足元を見直すきっかけとならないかと思ってしまいます。

サンタクロ-スの起源には、諸説ありますが、どれか一つが真実という事ではなくそれらの伝説の集合体がサンタクロ-スを生んだという話なのかもしれませんが、そんな中でも有力な説の一つが、聖ニコラスという司教の逸話です。

彼が布教していたある村で、貧しさのあまり娘を売りに出さなくてはならなくなった家庭を人知れず助ける為に、その家の煙突から金貨を投げ入れたところ、そこに吊るしてあった(=干してあった?)娘の靴下に金貨が入り、そのお陰で娘は身売りをしないですんだというお話があります。

この「聖ニコラス」というのがどういう訳かオランダ語読みで「ジンタクロ-ズ」となるらしく、マンハッタンを含む米国のオランダ人入植地でサンタクロ-ス伝説が広まって世界中に拡散していったというシナリオなのですが、英国などでももともとは、サンタクロ-スではなく、ファ-ザ-・クリスマスという呼び方が一般的だったようですが、こんなところにも米国流が世界標準となっていったようです。

この聖ニコラスを崇めるギリシャ正教の教会である、”聖ニコラス堂”というこじんまりとした教会がかつてはワ-ルドトレ-ドセンタ-の御向い(バッテリ-パ-ク側)にありました。駐車場の管理人小屋くらいにしか見えない教会だったのですが由緒ある聖ニコラスにまつわる貴重な品々も置かれていたようです。この建物は2001年の9/11テロで破壊されてしまいましたが、このLove&Giveというコンセプトは今こそ力強く復活して欲しいと強く思います。

煙突は家族を暖め、サンタを迎え入れる愛の導管から、経済を拡大させる一方で二酸化炭素やスモッグをばら撒く機関へと主な役割を変換してしまった産業優先主義に調整と見直しが求められる中で我々一人一人が考えるべき事も多いように思います。

個人的な話ですが、図らずも12月に入り私の周辺で立て続けに生命のはかなさを思い知らされる事象が続き、何事も当たり前ではなく在り続けてくれる事を感謝するべきものなのだと言う思いが強まりました。

これを読んで頂いている皆様とご家族に神の愛と御加護が在ります事を心からお祈りいたします。
Be it ever so humble, there is no place like home and nobody like you.