以下はEURUSDのDailyチャートです。最後の5本のロウソク足が先週の月曜日から金曜日と言うことになりますが市場のドタバタ振りが目に付きます。
月曜日の小さな陰線の後に大陽線(火曜日)と大陰線(水曜日)が続き、木曜日に大陰線で続落しますが金曜日には大陽線が出て全戻ししています。
大きな流れは完全に右下がりのベアトレンドですが、投機筋のショートポジションが急拡大している為に大きな反発も起こり易くなっているという状況ですね。
こちらはGoldのDailyチャートですが、先週はEURの2勝3敗に対して4勝1敗と陽線が4本立っており、やはりUSD高というよりはEURベアな相場なのではないかと思わせます。
USDCADのDailyチャートもImpressiveですね。(CAD=カナダドル)
先週はUSDの2勝3敗ですが、金曜日の陰線の大きさからもCADに対するUSDの弱さが明白でしょう。
ドルインデックスは強い。EURは弱い。金やカナダドルは強い。こうなれば欧州通貨とカナダドルや豪ドルなどのコモディティ通貨のクロスに大きなトレンドが出ていそうだと言う事になりますが、実際に例えばEURCADはこんな感じです。
AUD,NZD,CADといったCommodity producing currencyは確かに強いのですが、これはRisk-on的な動きに持ち上げられやすいのと主要国の金融緩和政策の長期化により上昇している根強いインフレーション懸念へのヘッジで商品市場への資金流入が続いていることが背景と言えそうです。
中長期的にはドルインデックス上昇もEURの下落も相当先があると見ています。ただ足元は一旦結構な逆流があるかもしれない状況ですし、ここは一旦単純なドルロングやユーロショートではなく欧州売り/商品買いの通貨スプレッドを長期間持ち切るという戦略が機能しそうな気配ですね。