10月第一週ですが、複数の中央銀行の金融政策決定会合や米国雇用統計等の経済指標の発表と言う重要イベントがひしめき合う重要週でした。
主な結果は以下の通りです。
・豪州RBAは予想に反して3ヶ月ぶりの利下げを断行。(3.5%⇒3.25%)
・英国BOEはNo Change.(政策金利0.5%、資産買入れ規模GBP375billion)
・欧州ECBもNo Change.(政策金利0.75%(Refinance Rate))
・本邦BOJもNo Change.(ゼロ金利維持、資産買入れ規模55兆円)
金融政策はRBA以外にはサプライズは無しでした。
むしろサプライズは北米の雇用統計だったと言えるでしょう。
・カナダの9月雇用データですが、新規雇用が52.1千人増加(市場予想15千人増)
失業率は7.4%(先月7.3%)
・米国の9月雇用統計はNFP(非農業部門新規雇用)が114千人増加(市場予想111千人)
失業率は先月の8.1%⇒7.8%に低下(市場予想は8.2%へ上昇)。
更に8月のデータが96千人増⇒142千人増に大幅上方修正。
この7.8%と言うのは、実に44ヶ月ぶりの低水準と言う事になります。
FRBにQE3の断行を決断させたのは8月の雇用統計だと思われるのですが、それがこれだけ上方修正されると言うのはちょっと驚きました。NFPは実に50%弱の上方修正です。44ヶ月ぶり水準まで低下した失業率とあわせてこれをどう解釈するのかは当分の間金融市場の議論の的となりそうです。
10月は色々な動きが出てきそうですね。