先週の金融市場はRisk-Onのベクトルが上抜けにトライしたものの失速し、週末にかけて反落すると言う展開でした。
この流れの中で株価、商品価格が反落する中で、通貨ではコモディティ通貨や欧州通貨のBracket内のパフォーマンス格差からクロス取引に大き目のVolatilityが出ています。
主要通貨ペアの週次パフォーマンス動向は以下のようになっています。
通貨ペア ↑↓ 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動(%)
①AUDCAD↑ 1.0256 1.0021 +235 +2.29%
②AUDJPY↑ 81.94 80.23 +171 +2.09%
③CADCHF↓ 0.9343 0.9519 -176 -1.88%
④EURCAD↑ 1.2931 1.2691 +240 +1.86%
⑤CHFJPY↑ 85.45 84.04 +141 +1.65%
⑥EURJPY↑ 103.31 101.61 +170 +1.65%
⑦GBPAUD↓ 1.5488 1.5701 -213 -1.38%
⑧USDCAD↑ 0.9925 0.9795 +130 +1.31%
⑨NZDCAD↑ 0.8098 0.7993 +105 +1.30%
⑩USDJPY↑ 79.30 78.42 +88 +1.11%
上記通貨ペアの分解結果は以下のようになりました。
上昇通貨 ⇒ AUD(3回),CHF(2回),EUR(2回),USD(2回),NZD
下落通貨 ⇒ CAD(5回),JPY(4回),GBP
RBAから先般の利下げ時の議事録が出た事で材料に一服感も出たAUDには買い戻しが入り、同様にBOEの議事録で先行き不透明感の強まったGBPは失速、先週の最弱通貨となったCADは議事録では無く中銀総裁の弱気発言が大幅調整の引き金でした。
JPYの弱さも目を引きますが、こちらは規模の大きいM&Aの報道を受けて海外も含めた為替市場が思惑で売りを仕掛けたイメージではないでしょうか。