2014年12月21日日曜日

Crude Oil : Seeing Through $50 ?

一般メディアも騒ぐ注目の的となっている原油価格ですが、先週も下落でした。ただ週末にはショートカバーも入っており週の下げ幅を縮小しての微妙なフィニッシュとなりました。
Crude Oil Daily

OPECに減産の意向が無い以上、底打ち反転の材料もタイミングも見えてこない状況であり、市場では$50割れを見込む意見が大勢となっています。(先週の終値は$56.52)

原油市場の低迷で困っているのが、米国のシェール業界とロシア。受益者は日本を含むその他世界と言う感じ・・・・・・・・・だったのですが、当初は世界経済には追い風と考えられてきた原油価格の下落が少し危険な兆候を帯びてきています。

1 ロシア危機の引き金になるリスク

2 独り勝ちに見える米国経済の足元をすくうリスク

が見えてきました。実際にロシアは相当追い込まれていますし、米国のシェール業界は主要企業でもクレジットスプレッドが急拡大中です

原油が上がって欲しいとは思いませんが、福音だったはずのものが問題になりかけているのも事実です。


世の中、経済、市場も・・・・非常に複雑ですね。