2014年12月21日日曜日

Review of the Week.(Dec.15th - Dec.19th.2014)

2014年12月15日(月)~12月19日(金)の週次ベースの簡単なReviewです。

1 Key Events.

 ①日本
  ・衆議院選挙結果
  ⇒自公で全475議席中の3分の2以上となる325議席を獲得
  ⇒アベノミクス信任安倍政権の継続
  ・第4四半期日銀短観
  ⇒大企業製造業業況判断指数は、12(予想13)。
  ⇒大企業非製造業業況判断指数は、16(予想13)
  ⇒大企業設備投資は、8.9%(予想8.1%)
  ⇒中小企業製造業業況判断指数は、1(予想▲2)
  ⇒中小企業非製造業業況判断指数は、▲1(予想▲2)
  ・12月日銀金融政策決定会合
  ⇒現行金融緩和策の維持を決定。
  ⇒投票は8-1で可決。
  
 ②豪州
  ・RBA12月議事録
  ⇒引続きAUD高を牽制より低いAUDが必要と議論
  ⇒当分政策変更なしとのコンセンサス。
  ⇒2015年中の利下げ観測も打ち消す内容

 ③英国
  ・BOE12月議事録
  ⇒現行政策の維持は7-2で可決。
  ⇒原油価格の下落の影響を議論。
  ⇒経済の見通しはメンバー間で意見が割れる。

 ④欧州 / スイス  
  ・スイス中銀(SNB)がマイナス金利導入を発表
  ⇒1970年以来44年振りの実施
  ⇒2015年1月22日から導入。
  ⇒3ヶ月物Libor Targetを▲0.75%~+0.25%に拡大しマイナス誘導
  ⇒民間銀行からの中銀預金に0.25%の費用を課金
  ⇒CHFの上昇を阻止EURCHFの下限@1.20を死守へ

 ⑤米国 / カナダ
  ・米FOMC
  ⇒低金利を「相当期間」維持するとの文言を遂に修正
  ⇒「辛抱強いアプローチが必要」に変更
  (considerable timeを削除。
      It can be patient in beginning to normalize the stance
       of monetary policy. に変更)。
  ・Yellen議長
  ⇒「”patient”の意味は少なくとも今後2会合で利上げする可能性が
    低いことを意味する」
  ⇒正常化の時期が決まっているわけではない。

2 金融市場

 ①株式市場 / 債券市場
  ・株式市場は大きく反発債券市場は下落(利回り上昇)
  ・日経平均も週後半に上昇幅を拡大
  ・17,621.40円で越週(先週17,371.58円)。
  ・米Dow→$17,807.37、S&P500→$2,070.73、Nasdaq→$4,765.38
  (先週      $17,280.83                $2,002.34                $4,653.60)
  (週次    +3%            +3.4%          +2.4% )
  ・米10年債利回りは、2.17%(先週2.08%)。
  ・米30年債利回りは、2.76%(先週2.74%)。

 ②商品市場
  ・原油価格は週後半にショートカバーが入るも週次ベースで続落
  ・バレル単価は、$56.52で越週(先週$57.71)。
  ・貴金属は反落
  ・金価格はオンス単価で$1,194.00で越週(先週$1,221.56)。

 ③為替市場
  ・原油続落、スイスのマイナス金利導入等でUSD上昇
  ・米ドルインデックスは89.654まで上昇し、2006年4月以来の高値
  ・週次ベースではEUR、CHFが他の主要通貨に対して下落する展開
  ・コモディティ通貨は対欧州、対円では小反発