2014年12月15日(月)~12月19日(金)の週次ベースの簡単なReviewです。
1 Key Events.
①日本
・衆議院選挙結果
⇒自公で全475議席中の3分の2以上となる325議席を獲得。
⇒アベノミクス信任。安倍政権の継続。
・第4四半期日銀短観
⇒大企業製造業業況判断指数は、12(予想13)。
⇒大企業非製造業業況判断指数は、16(予想13)。
⇒大企業設備投資は、8.9%(予想8.1%)。
⇒中小企業製造業業況判断指数は、1(予想▲2)。
⇒中小企業非製造業業況判断指数は、▲1(予想▲2)。
・12月日銀金融政策決定会合
⇒現行金融緩和策の維持を決定。
⇒投票は8-1で可決。
②豪州
・RBA12月議事録
⇒引続きAUD高を牽制。より低いAUDが必要と議論。
⇒当分政策変更なしとのコンセンサス。
⇒2015年中の利下げ観測も打ち消す内容。
③英国
・BOE12月議事録
⇒現行政策の維持は7-2で可決。
⇒原油価格の下落の影響を議論。
⇒経済の見通しはメンバー間で意見が割れる。
④欧州 / スイス
・スイス中銀(SNB)がマイナス金利導入を発表。
⇒1970年以来44年振りの実施。
⇒2015年1月22日から導入。
⇒3ヶ月物Libor Targetを▲0.75%~+0.25%に拡大しマイナス誘導。
⇒民間銀行からの中銀預金に0.25%の費用を課金。
⇒CHFの上昇を阻止。EURCHFの下限@1.20を死守へ。
⑤米国 / カナダ
・米FOMC
⇒低金利を「相当期間」維持するとの文言を遂に修正。
⇒「辛抱強いアプローチが必要」に変更。
(considerable timeを削除。
It can be patient in beginning to normalize the stance
of monetary policy. に変更)。
・Yellen議長
⇒「”patient”の意味は少なくとも今後2会合で利上げする可能性が
低いことを意味する」
⇒正常化の時期が決まっているわけではない。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・株式市場は大きく反発。債券市場は下落(利回り上昇)。
・日経平均も週後半に上昇幅を拡大。
・17,621.40円で越週(先週17,371.58円)。
・米Dow→$17,807.37、S&P500→$2,070.73、Nasdaq→$4,765.38
(先週 $17,280.83 $2,002.34 $4,653.60)
(週次 +3% +3.4% +2.4% )
・米10年債利回りは、2.17%(先週2.08%)。
・米30年債利回りは、2.76%(先週2.74%)。
②商品市場
・原油価格は週後半にショートカバーが入るも週次ベースで続落。
・バレル単価は、$56.52で越週(先週$57.71)。
・貴金属は反落。
・金価格はオンス単価で$1,194.00で越週(先週$1,221.56)。
③為替市場
・原油続落、スイスのマイナス金利導入等でUSD上昇。
・米ドルインデックスは89.654まで上昇し、2006年4月以来の高値。
・週次ベースではEUR、CHFが他の主要通貨に対して下落する展開。
・コモディティ通貨は対欧州、対円では小反発。