2014年12月1日(月)~12月5日(金)の週の簡単なReviewです。
1 Key Events.
①米国 / カナダ
・米11月非農業部門新規雇用者数
⇒+321千人(予想+225千人)。2012年1月以降で最大値。
⇒10月の数字も上方修正(+214千人→+243千人)。
・米11月失業率⇒5.8%(予想5.8%)。
・米11月サービス業ISM⇒59.3(予想57.5)。
・米11月製造業ISM⇒58.7(予想58.0)。
・加BOC政策会合
⇒政策金利を1.0%に据置き。
⇒景気回復の裾野拡大の兆しを指摘。
⇒原油下落はインフレの下押しになるが好調な米経済
やCADの下落等でオフセット。
②欧州圏 / スイス
・欧州圏ECB Draghi総裁
⇒選択肢の一つとしてQE(国債購入)を議論。
⇒これまでの緩和策の効果を見極める時間も必要。
⇒来年の早い時期に議論を再開。次回とは限らないが。
・ECBの経済予測
⇒GDP予測を前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.9%→+0.8%)、2015年(+1.6%→+1.0%)、
2016年(+1.9%→+1.5%)。
⇒インフレ予想も前回(9月)より下方修正。
2014年(+0.6%→+0.5%)、2015年(+1.1%→+0.7%)、
2016年(+1.4%→+1.3%)。
⇒上記予想には最近の原油価格下落は考慮せず。
③英国
・BOE政策会合⇒現行政策を維持。
(Bank rate 0.5%、資産購入gbp375bio)
・英国予算責任局(Office for Budget Responsibility)
⇒短期成長予測を上方修正。
2014年(+2.7%→+3.0%)、2015年(+2.3%→+2.4%)
⇒中期予測は下方修正。
2016年(+2.6%→+2.2%)、2017年(+2.6%→+2.4%)
⇒インフレ予想は大幅に下方修正。
2014年(+1.9%→+1.5%)、2015年(+2.0%→+1.2%)、
2016年(+2.0%→+1.7%)。
④日本
・Moody'sによる格下げ
⇒日本国債をAa3からA1に格下げ。
⇒21段階のうちの5番目。
⇒中国、韓国より格下に。
⑤豪州 / NZ
・豪RBA政策会合
⇒政策金利(The Cash Rate)2.5%据置き。
⇒当面の据え置きを示唆。
⇒豪ドル水準は依然ファンダメンタルズ実態より高水準。
⇒欧州、日本の経済減速を見込む。
・豪第3四半期GDP⇒+0.3%(予想+0.7%,qoq)。
2 金融市場
①株式市場 / 債券市場
・全体観は株式市場続伸,債券市場下落(利回り上昇)。
・日経平均も続伸。17,920.45円で越週(先週17,459.85円)
・日経平均は夜間先物取引では1万8千円台(2007年7月以来)。
・米Dow→$17,958.73、 S&P500→$2,075.33、Nasdaq→$4,780.76。
(先週 $17,828.24 $2,067.56 $4,791.63)
(週次 +0.7% +0.4% +0.2% )
・DowとS&P500は史上最高値更新。
・米10年債利回りは、2.31%(先週2.19%)。
・米30年債利回りは、2.97%(先週2.91%)。
②商品市場
・非常に強かった米雇用統計もサポートにならず続落。
・原油価格はバレル単価で、$65.69(先週$65.99)。
・金価格はオンス単価で$1,200台を回復するも維持できず、
週末は$1,191.33で越週(先週$1,167.04)。
③為替市場
・USD続伸。JPYは続落。
・週次ではUSD、CAD、GBPが勝組。
・負組はJPY、AUD、NZD。
・ドルインデックスは5年ぶりの高値圏(89.46)で90を視野に。
・USDJPYは120円を超えて止まらず121円台で越週。