2017年6月25日日曜日

Review of the Week.(June 19th - June 23rd 2017)

2017年6月19日(月)~6月23日(金)の週の簡単なReviewです。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

動意薄く主要株式市場、債券市場とも保合い推移
日経平均は、2万円台回復したものの小動き
 週足は、20,132.67円で越週。(前週19,943.26円)
・米Dow→$21,394.76、S&P500→$2,438.30、Nasdaq→$6,265.25)
 (前週  $21,384.28               $2,433.15               $6,151.76)
 (前週比  +0.05%          +0.21%           +1.84% )
・米10年債利回りは、2.15%。(前週2.15%)
・米30年債利回りは、2.72%。(前週2.78%)

②商品市場

原油価格は5週続落貴金属は週後半に反発しほぼ保合い推移
・原油価格は、1バレル当たり$43.09で越週。(前週$44.70)
・金価格は、1オンス当たり$1,255.36で越週。(前週$1,254.78)

③為替市場

全体的に膠着相場前週に続きVolatilityの低い展開
USDは前半堅調も週末にインフレ指標低下などを受けて反落
前週の上昇通貨(CAD,AUD)が反落
相対的には、CHF,NZDが反発GBP,JPYは下落組
・USDJPYは111円台維持も112円は重い印象。

GLOBAL STOCKS : Quiet and Resilient

主要株式市場は先週も警戒感や実際の悪材料、弱い材料などを飲み込みながら高値圏での推移を継続しています。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY
引き続き英国株に疲れが見える状況に変化なしです。日本株は2万円台を回復ですが勢いは感じられません。

大きめの調整が入る可能性を示唆する声が増えていますが、アナリストと言われる人々は、大きな動きを予見していたという実績を作るべくあれこれ「言っておく」「書いておく」と言う準備(?)も必要なので何とも言えませんね。

CRUDE OIL : Still Cautiously Bearish

先週の原油価格は続落。これでで5週連続の下げとなりました。
CRUDE OIL DAILY
完全なベアマーケットのチャートです。

重要サポートの第一水準をあっさり割り込み、一応の反発を試みている状況ですが、第二水準も明確に割り込むと相当なダメージとなりそうです。

先週は、$42台半ばを触ってから$43台での越週となりました。そう反発はあるのですが、底打ち感は全く感じられません。サウジアラビアとその親密周辺国によるカタールとの断交や、そもそもの宗教面での対立要素なども浮き彫りとなる中、産油国の足並みが揃っていないという印象がますます強まっています。

真夏に向けて原油が下がるのは世界景気全般にはプラス面もありますが、$50回復よりも$40割れの方がよほど至近距離にある現状には、色々考えさせられますね。

PRECIOUS METALS : Now Stable

貴金属価格は、保合い推移。一応安定はしてきたかなという状況です。
GOLD DAILY
SILVER DAILY
日次チャートでは引き続きGOLDが上昇、SILVERがレンジという形状です。

先週後半は反発していますが、GOLDがリードしてSILVERが前回高値を更新出来れば良い風が吹くという印象ですね。

AUD . CAD :  Out of Gas?

それぞれの中銀の引き締め姿勢への転換シグナルにより先週の上昇組をリードしたAUDとCADは2段ロケットではなく息切れ感のある展開になっています。
AUDUSD DAILY
USDCAD DAILY
CADJPY DAILY
AUDJPY DAILY

為替市場全体で膠着という状況でしたので、定点観測を継続しましょう。

AUDNZD  :  Now Off the Envelope Again

AUDNZDは、一旦反発してEnvelopeのなかに戻ったところからあっさりと反落。再びEnvelopeの下限を割り込んで越週しました。
AUDNZD DAILY
この2週間ほどは基本横ばっているうちに右下がりのEnvelope下限を回復という動きで下が、先週後半の下落で再びEnvelopeの下に押し出された格好です。

下落再開の可能性を意識して見ていきましょう

USDJPY : MTF Composition.

USDJPYは、111円台の往来相場という感じで、上値の重い膠着相場でした。
USDJPY MONTHLY
USDJPY WEEKLY
USDJPY DAILY

月足、週足、日足と目先の頭の重さは相変わらずです。

日足未満は、膠着感が一層強まりますね。

1時間足なんて、強烈な煮詰まり感です。

スキャルピングなら別ですが、あまり手を出す感じじゃないですね。
USDJPY 4H
USDJPY 1H

Top FX Movers of the Week.(June 19th - June 23rd 2017)

2017年6月19日(月)~6月23日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

     通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
  1. AUDCHF↓0.7335  0.7416     -81    -1.09%

  2. AUDNZD↓1.0391  1.0503   -112    -1.07%

  3. CADCHF↓0.7302  0.7369     -67     -0.91%

  4. GBPCHF↓1.2323  1.2435    -112    -0.90%

  5. NZDCAD↑0.9660  0.9575    +85    +0.89%

  6. CHFJPY↑114.76   113.79     +97    +0.85%

  7. GBPNZD↓1.7461  1.7608    -147     -0.83%

  8. NZDJPY↑  81.00    80.33      +67    +0.83%

  9. EURAUD↑1.4787  1.4686   +101    +0.69%

10. AUDUSD↓0.7568  0.7615      -47     -0.62%

上昇通貨 ⇒ CHF(4回),NZD(4回),EUR,USD
下落通貨 ⇒ AUD(4回),CAD(2回),GBP(2回),JPY(2回)

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2017年6月23日(金)の北米時間における最後の4時間での主要通貨動向です。

     通貨ペア 終値   始値  変動(pips) 変動(%)
  1. NZDJPY↓  81.00    81.13   -13  -0.16%

  2. NZDCHF↓ 0.7056  0.7067  -11  -0.16%

  3. CADJPY↓  83.81    83.93   -12  -0.14%

  4. NZDUSD↓ 0.7280  0.7290  -10  -0.14%

  5. AUDCHF↓ 0.7335  0.7344    -9   -0.12%

  6. AUDJPY↓  84.21    84.31   -10   -0.12%

  7. GBPNZD↑ 1.7461  1.7441  +20  +0.11%

  8. GBPAUD↑ 1.6803  1.6784  +19  +0.11%

  9. CADCHF↓ 0.7302  0.7310    -8   -0.11%

10. AUDUSD↓ 0.7568  0.7576    -8   -0.11%

上昇通貨 ⇒ JPY(3回),CHF(3回),USD(2回),GBP(2回)
下落通貨 ⇒ NZD(4回),AUD(4回),CAD(2回)

2017年6月18日日曜日

Review of the Week.(June 12th - June 16th 2017)

2017年6月12日(月)~6月16日(金)の週の簡単なReviewです。

*米FOMCが3月に次ぐ利上げ保有資産圧縮にも年内に着手へ
→FFレート誘導目標を0.25%引き上げて1.00%~1.25%へ。
→年内にもう一度(3回目)の利上げを見込む。
→2018年、2019年にも3回の引き締めを見込む。

*英BOE政策金利を0.25%に据え置き
投票は5-3と前回の7-1から利上げ派が2名増加
 2007年以来10年ぶりの僅差。市場インパクトあり。

*加BOC幹部が利上げ示唆
BOCのWilkins副総裁が緩和規模の縮小を検討中と発言
 7年振りの利上げの可能性が浮上

*BOJ金融政策決定会合で現行の緩和政策維持
→長短金利操作付き量的・質的緩和のもと、短期金利が▲0.1%、
 長期金利が0%とする操作目標を維持。

*IS(イスラム国)の最高指導者バクダディ容疑者が死亡との報道
→海外メディアがロシアの空爆で同容疑者が死亡したとの報道。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は概ね保合い推移債券市場は価格上昇(利回り低下)
・日経平均は、19,943.26円で越週。(前週20,013.26円)
・米Dow→$21,384.28、S&P500→$2,433.15、Nasdaq→$6,151.76)
 (前週  $21,271.97               $2,431.77               $6,207.92)
 (前週比  +0.52%          +0.05%           -0.90% )
・米10年債利回りは、2.15%。(前週2.21%)
・米30年債利回りは、2.78%。(前週2.86%)

②商品市場

商品市場全般に下落バイアスが継続
・原油価格は4週続落となる1バレル当たり$44.70で越週。(前週$45.88)
・金価格は1オンス当たり$1,254.78で越週。(前週$1,267.15)

③為替市場

週次ベースでは行って来い的な展開が多く、大きなVolatilityは無し
利上げ期待が浮上したCADとAUDが週次ベースの勝ち組通貨
・USD,JPY,欧州通貨は行って来いのSWING相場。
 値幅は出ても方向感は不透明な展開。

GLOBAL STOCKS : Holding on to the Highs

主要株式市場は、適当なガス抜きをしながら高値圏にはりついて推移しています。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY

テロ事件の後に高層ビル火災や総選挙の与党敗北などが続く英国株と2万円回復後に調整色が強まる日本株を除けば好調が維持されているという評価になるのかなと思います。

個人的にも危険水域に来ているとは思っていますが、投資力学としては上昇するものは保有していないと成績が劣後する圧力もある訳で非常に先の読みにくい状況ですね。

CRUDE OIL : Now Below $45 Mark.

原油価格は、足元の生産量低下や掘削活動の減速を示すデータなどから持ち直す局面もありましたが、結局は4週続落となり1バレル当たり$45水準も割り込んだ越週となっています。
CRUDE OIL DAILY
チャート的にも非常に重要水準まで躊躇なく下落してきたイメージです。

長期的に下落でも一旦反発してよい水準でもあると思いますが、$40台前半レベルでの攻防は大いに注目されるところです。

PRECIOUS METALS : Quiet While Weak...

貴金属価格も伸び悩み。引き続き上値が抑制される展開が続きます。
GOLD DAILY
SILVER DAILY

GOLDとSILVERのDivergence的な足並みの不揃い感も継続中です。

GOLDがダウ理論的に上昇形状を維持する間にSILVERがしっかりとチャートを修復できるかどうかでしょう。

CAD : Up on Hawkish BOC.

BOCのWolkins副総裁によるタカ派的発言によりCADが上昇しています。

具体的には、緩和規模の縮小を検討しているというもので、実現すれば7年振りとなるカナダの利上げに対する期待や思惑が今後もVolatility上昇要因となりそうです。
USDCAD DAILY
CADJPY DAILY

対USD,対JPYでCADがブル転したと判断できます。

言うまでもなくカナダも米国と陸続きの北米経済圏ですから、米国と足並みを揃えて雇用や景気が改善し、金融政策も緩和スタンスが後退するのは無理からぬ話ではありますね。

AUD : Trying to Bounce..

AUDに目覚めの兆候ありでしょうか。
AUDUSD DAILY
AUDJPY DAILY
AUDは日次ベース対USDでブル転です。

対JPYでは、ベアトレンドが崩壊し、今秋にもブル転可能性ありという感じですね。

相関の高い商品価格が依然不調のままですので、AUDの上値余地も限られるような気はしますが、為替のチャート的には反発局面に入っているという事でしょう。

AUDNZD : Back in the Envelope.

AUDNZDも一旦反発し、前週に割り込んでしまったトレンドラインの下限を回復してきました。
AUDNZD DAILY
一気に反発が期待できる状況ではないでしょうが、ショートポジションも溜まっている可能性が高く、一段のSQUEEZEの可能性は十分あると言えそうです。
 Envelopeのセンターライン水準あたりまで戻せるかどうかが次の関門になるでしょう。

USDJPY :  MTF Composition.

USDJPYも109円割れから111円直前までの行って来い相場でしたが、ほぼレンジの高値圏での越週となりました。
USDJPY DAILY
日足は、やや底固め感のある中立的というかんじでしょうか。

USDJPY MONTHLY
月足は、頭打ち感を伴う中立的でしょう。

USDJPY WEEKLY
週足も月足に準じていますね。

長期足は中立的ながらも大きな動きがあるなら下落バイアスというイメージですが、短期足を確認すると・・・

USDJPY 1H
 1H足は、ベアトレンドを打ち消したものの終わり方がよくない 印象ですね。

4H足は、悪くない形状で、ここから上がればしっかりブル転という感じです。

総合評価としては、直近レンジを切り上げたり切り下げたりというイメージは強くなく、従来レイン時内でのSWINGを想定する感じでしょう。
USDJPY 4H

Top FX Movers of the Week.(June 12th - June 16th 2017)

2017年6月12日(月)~6月16日(金)の週次ベースの主要通貨動向です。

    通貨ペア 週終値 週始値 変動(pips) 変動(%)
  1. CADJPY↑ 83.89   81.90    +199   +2.43%

  2. CADCHF↑0.7369  0.7196  +173   +2.40%

  3. EURCAD↓1.4787  1.5071   -284    -1.88%

  4. USDCAD↓1.3212  1.3463   -251    -1.86%

  5. AUDJPY↑ 84.43   83.00     +143   +1.72%

  6. AUDCHF↑0.7416  0.7293  +123    +1.69%

  7. GBPCAD↓1.6874  1.7151   -277     -1.62%

  8. NZDCAD↓0.9575  0.9708   -133     -1.37%

  9. AUDUSD↑0.7615  0.7524    +91    +1.21%

10. EURAUD↓1.4686  1.4861   -175     -1.18%

上昇通貨 ⇒ CAD(6回),AUD(4回)
下落通貨 ⇒ JPY(2回),CHF(2回),EUR(2回),USD(2回),GBP,NZD

The Final Round Rush : How Currencies Finished the Week.

2017年6月16日(金)の北米時間における最後の4時間での主要通貨動向です。

     通貨ペア  終値   始値 変動(pips) 変動(%)
  1. AUDCAD↓1.0060 1.0087   -27   -0.27%

  2. GBPCAD↓1.6874  1.6913  -39   -0.23%

  3. NZDCAD↓0.9575  0.9595  -20   -0.21%

  4. CADJPY↑  83.89    83.76   +13  +0.16%

  5. AUDCHF↓0.7416  0.7427   -11   -0.15%

  6. GBPCHF↓1.2435  1.2453   -18   -0.14%

  7. USDCAD↓1.3212  1.3230   -18   -0.14%

  8. AUDUSD↓0.7615  0.7624     -9   -0.12%

  9. EURGBP↑0.8761   0.8751  +10  +0.11%

10. EURCAD↓1.4787  1.4802    -15   -0.10%

上昇通貨 ⇒ CAD(6回),CHF(2回),USD,EUR
下落通貨 ⇒ AUD(3回),GBP(3回),NZD,JPY,USD,EUR

2017年6月11日日曜日

Review of the Week.(June 5th - June 9th 2017)

2017年6月5日(月)~6月9日(金)の週の簡単なReviewです。

*ECBが追加利下げ可能性を示唆するガイダンスを削除
 →追加緩和のドアを閉めるシグナル。
 →量的緩和は12月まで継続し再評価。必要あれば継続。
 →事前報道通りインフレ見通しは引き下げ。

*英総選挙
 →保守党が第一党を保持するも単独過半数を確保できず
 →Hung Parliament(絶対多数勢力の無い状態)へ
 →May首相の辞任の噂も一部で出回る。

*James Comey前FBI長官の議会証言
 →自身の解任理由は明らかに虚偽。
 →フリン氏に関する捜査の中止は命令ではなく指示と受け止めた。
 →会話記録メモは友人の大学教授と共有した。

*カナダ5月雇用統計
 →雇用者数54.5千人(予想15.0千人)
 →失業率6.6%(予想6.6%)

*サウジ主導で中東主要国がQuatarとの国交断行
 →エジプト、バーレーン、UAEなど主要国が追随。
 →対イランやムスリム同胞団等との対応方針の相違が主要因。

金融市場

①株式市場 / 債券市場

主要株式市場は概ね保合い推移
 債券市場は価格反落(利回り反発)
・日経平均は、何とか2万円台を維持して越週。
 週足は20,013.26円。(前週20,177.28円)
・米Dow→$21,271.97、S&P500→$2,431.77、Nasdaq→$6,207.92)
 (前週  $21,201.77               $2,438.69               $6,305.80)
 (前週比  +0.30%          -0.30%           -1.55% )
・米10年債利回りは、2.21%。(前週2.15%)
・米30年債利回りは、2.86%。(前週2.81%)

②商品市場

商品市場は全般的に上値抑制バイアスが継続
・根強い供給過多懸念等で原油価格は下げ止まらず
 1バレル当たり$45.88で越週。(前週$47.77)
・金価格は、1オンス当たり$1,267.15で越週。(前週$1,278.35)

③為替市場

英国の総選挙結果を受けてGBPが急落EUR,CHFも負け組に
・欧州通貨の失速、反落を受けてコモディティ通貨が反発
 AUD,NZDが上昇をリードする流れ
Comey前FBI長官の議会証言はTrump政権やUSDを揺るがす
 展開にはならず
・カナダ雇用統計もCADへの影響は限定的。
リスク回避の円高バイアスも最後は調整して越週

GLOBAL STOCKS : Treading Water

主要株式市場は、高値圏での保合い状態ですが、総選挙明けに通貨も株も売り込まれた英国だけはダメージありという感じです。
DAX30 DAILY
FTSE100 DAILY
US DOW DAILY
US S&P500 DAILY
NIKKEI225 DAILY
従来は悪材料となるような要素も飲み込み、踏み越えという感じで高値を取り続ける展開となっており、価格での調整は限定的で、むしろ横ばいながら時間軸での調整を経て再上昇という流れになっています。

高値警戒感を引きずりながら、まだまだ資金流入もあるという状態が続くとの見方が根強いですね・・・  

CRUDE OIL : Testing Supports

原油価格は続落基調。チャート的にはバレル単価で$44水準のサポートを試しに行く流れとなっています。
CRUDE OIL DAILY
チャート左から中央部分までの上昇→もみ合いを経て、再上昇出来ずにレンジ下限割れ。その後は安値を更新してのベア転の流れが続きます。

チャートにも引いた下値支持線が割れてしまうと、醜いことになるかもしれません。

PRECIOUS METALS : SILVER LAGGING and STRUGGLING.

貴金属は反発しても上値を抑制される展開が続いています。
GOLDに比べてSILVERが出遅れている状態が顕著且つ長期化しているのが気になるところです。
GOLD DAILY
SILVER DAILY
もちろんそれぞれのマーケットがある訳ですので良いのですが、貴金属として状況や風向きが揃った時が明確なトレンド発生という事になるのだと思います。

定点観測を継続します。

GBP : June may be Tough for May.

EU離脱プロセスが争点となるはずだった英国の総選挙は直前にテロ被害が相次いだことで焦点がぼけて拡大し、現政権に逆風が吹く中で行われました。

May首相が国民の信任を得て求心力を高めるはずだった選挙で、保守党が第一党の座は死守したものの、単独過半数には届かず、Hung parliamentと呼ばれる物事が決めにくい状況になってしまいました。保守党との連立に前向きな政党もあり、最終的にどういう絵柄になっていくのかはわかりませんが、英国株も英国通貨も売り込まれる展開となりました。
FTSE100 DAILY
GBPUSD DAILY
GBPCHF DAILY
GBPJPY DAILY

予想された悪材料なら、確認後に反発。予想していなかった悪材料なら確認後に下落。

そういう意味では、基本通りの値動きだったという事でしょうか。

GBPのチャートですが、テクニカル的にはダメージは軽くない状況であり、戻り売りが基本戦略と言えそうですね。

ただし、値幅の出易い通貨ですので、下値を追いかけるような売り方だけは避けた方が無難でしょう。

AUDNZD : Still Heading South.

AUDNZDは、従来トレードレンジのEnvelopeから下方に転げ落ちて、先週はその下限ライン付近まで戻りながら復活できずに越週しています。
AUDNZD DAILY
教科書の例題に出てきそうな典型的な戻り売り局面ですね。

分解してみれば、AUDが弱いというよりもNZDの強さが背景としては大きな要素になっているようです。

ベアトレンドの順行状態という感じでしょうか。重要サポートも近いので注視していきましょう。

EUROPE VS COMMODITY : FLIPPING NOW

先週の主要通貨星取表は、欧州通貨が下落、コモディティ通貨が上昇という明確な千匹が出来る結果となりました。

月替わりもありますが、予想外の事態となった英国の総選挙の結果を受けて欧州ロング、コモディティショートのクロスポジションの手仕舞いが加速したという背景もあるでしょう。結構利が乗っていたポジションも相当積み上がっていたと思われますしね。

このあたりの動きは綺麗にチャート上で確認できます。
EURAUD DAILY
GBPNZD DAILY
AUDやNZD(=南半球通貨)に関しては週明け早々の値動きにも十分注意が必要でしょう。まだまだポジションの蓄積は大きいと思います。