2017年6月5日(月)~6月9日(金)の週の簡単なReviewです。
*ECBが追加利下げ可能性を示唆するガイダンスを削除。
→追加緩和のドアを閉めるシグナル。
→量的緩和は12月まで継続し再評価。必要あれば継続。
→事前報道通りインフレ見通しは引き下げ。
*英総選挙
→保守党が第一党を保持するも単独過半数を確保できず。
→Hung Parliament(絶対多数勢力の無い状態)へ。
→May首相の辞任の噂も一部で出回る。
*James Comey前FBI長官の議会証言
→自身の解任理由は明らかに虚偽。
→フリン氏に関する捜査の中止は命令ではなく指示と受け止めた。
→会話記録メモは友人の大学教授と共有した。
*カナダ5月雇用統計
→雇用者数54.5千人(予想15.0千人)
→失業率6.6%(予想6.6%)
*サウジ主導で中東主要国がQuatarとの国交断行
→エジプト、バーレーン、UAEなど主要国が追随。
→対イランやムスリム同胞団等との対応方針の相違が主要因。
金融市場
①株式市場 / 債券市場
・主要株式市場は概ね保合い推移
債券市場は価格反落(利回り反発)
・日経平均は、何とか2万円台を維持して越週。
週足は20,013.26円。(前週20,177.28円)
・米Dow→$21,271.97、S&P500→$2,431.77、Nasdaq→$6,207.92)
(前週 $21,201.77 $2,438.69 $6,305.80)
(前週比 +0.30% -0.30% -1.55% )
・米10年債利回りは、2.21%。(前週2.15%)
・米30年債利回りは、2.86%。(前週2.81%)
②商品市場
・商品市場は全般的に上値抑制バイアスが継続。
・根強い供給過多懸念等で原油価格は下げ止まらず。
1バレル当たり$45.88で越週。(前週$47.77)
・金価格は、1オンス当たり$1,267.15で越週。(前週$1,278.35)
③為替市場
・英国の総選挙結果を受けてGBPが急落。EUR,CHFも負け組に。
・欧州通貨の失速、反落を受けてコモディティ通貨が反発。
AUD,NZDが上昇をリードする流れ。
・Comey前FBI長官の議会証言はTrump政権やUSDを揺るがす
展開にはならず。
・カナダ雇用統計もCADへの影響は限定的。
・リスク回避の円高バイアスも最後は調整して越週。