2007年5月6日日曜日

原因と結果の相互連関(1)

米国には不思議な友人がたくさん居ます。

不思議と言う言葉を使う事が適当なのかどうかと言う問題もありますが、自分の中の一般常識や規格とでも言うべき枠組みから外れた所に位置する人達という意味です。
 私は彼らとの交流から先述のような一般常識や規格と言ったものが如何に範囲の狭いつまらない物かという事に気がつかせてもらったし、そこを飛び出したところにこそあるもの・・・・・・そんな可能性にも目を開かせてもらえたと言う気がします。

ある友人は音楽の道を志して大学を中退、何のコネも無く渡米して貼紙を頼りに公衆電話でアポを取ってバンドのオ-ディションを受けまくり、採用されたバンドで数年間活躍した後、プロの競馬師に転向、賞金収入のみで数年間生活しますが、安定収入を求める夫人への配慮などから商品取引の仲介業を営む会社に就職し、数年後に独立して金融市場全般の情報配信の仕事を起業して今でも元気に頑張っています。

かつての本業から今では生涯の趣味(副業?)という位置付けになっていますが、彼にとって毎年5月の最初の週末はケンタッキ-ダ-ビ-が行われる特別の日です。

今年の優勝馬はStreetsenseという馬で、昨年のBreedr's Cupの優勝馬だそうですが、これまでBreeder's Cupの勝者はKentuckyは勝てないと言うジンクスを破っての優勝だったそうです。
 彼曰く、ここ数年で業界で囁かれてきた様々なジンクスが軒並み破られているとの事ですが、結論から言ってしまえば、”強くて、運のある馬が勝つ”と言うことに尽きるとの事です。

最後は結局強くて、運のある馬が勝つ

これは、当たり前のようで、実は深い結論だと感じています。

ボクシングファンの集まりを基盤とした”格闘技の会”という同好会に顔を出した時にも、突出した実力がありながら世界王者にはならなかった名選手や、幸運と巡り合わせだけでベルトを巻いてしまったような選手達の話題が頻出します。つくづく思いますが、実力と強運を兼備する事は本当に大変な事です。

ここで、実力と言う要素について考察してみると、同じく”格闘技の会”のメンバ-、特に実際にボクシングや空手を本格的にやっていた人達ほど全会一致で到達してしまう驚くべき結論(?)があります。

格闘技をやった人間が強いのではなく、強い人間が格闘技をやっている

というのです。 (もちろん相当高いレベルに居る人達についての話です)

数年間もの期間他に収入も無い状態で必死に主要な馬のデ-タやトラックレコ-ドなどを研究し、レ-スの賞金収入で生活した人間の出した結論と、空手の国体出場者なども含めた格闘技経験者達の間で一致する強さの分析結果は、単純なようで、実に奥が深い普遍的なテ-マであるような気がします。

① 結局最後は、強くて運のある馬が勝つ
② 格闘技をやった人間が強いのではなく、強い人間が格闘技をやっている

以上の2点について、今後掘り下げてみたいと思います。