2007年5月8日火曜日

ところ変われば・・・・・変わる?

あちこちで言われたり書かれたりしている話ですので私も米国にいたときから聞いてはいましたが、実際にエスカレーターの乗り方が米国と東京では反対のようです。

乗り方が反対と言ってもまさか後ろ向きに乗る人がいるわけでもなく、要は急いでいる人達が通れるように空けておくサイドが逆なのです。

米国では、普通にエスカレーターを利用する人達は右側に列を作り、急いでいる人達はその左側を通過していきますが、東京では急いでいる人達が右側を通ります。

米国と東京という書き方をしたのは、さらに面白いことに日本国内では地域によって左右両方あるらしいことがわかったからです。
 どうも急いでいる人の為に空けられるサイドは、東京、名古屋が右側で、神戸、京都、大阪などは左側なのだそうです。

世界はと言うと、米国以外でも英国、フランス、香港が左側だということなので、どうもこちらが優勢なようです。実際に神戸、大阪、京都が海外と同じなのは万国博覧会のときに世界標準が導入されたためという説もあるので、日本はもともと右側を空けるのが普通で関西の一部が万博の名残で海外と同じなのかもしれません。

日本には、歩行者の右側通行という概念があり、車も右ハンドル左車線で追い越し車線は右側なので個人的にはこれとの関係が無視できないと感じていますが、ただどうも同じ状況の英国が米国同様に左だというのでちょっとわからなくなりました。

今日のタイトルは、”ところ変われば・・・色々変わる”という話なのですが、エスカレーターの兄弟分であるエレベーターの乗り方にも大きな相違があり、私自身はエスカレーターの10倍困惑しています。

米国というか恐らく欧米全てで、エレベーターは乗る時も下りる時も女性が先で、男性はドアを抑えておくなどのエスコートをします。カップルだろうが知らない同士だろうが関係ないし、老若男女も関係ありません。

男尊女卑の名残のような気がして個人的には嫌なのですが、何故か日本では男が先に乗るし、女性も一歩引いてそれを促します。
 さらに女性が後から乗るために結果的に女性がドアの側に立つことになり、多くの場合女性がエレベータガールのように指定された階で止まれば下りる人が出終わるまで「開ボタン」でドアを開け続け、それが終わると「閉ボタン」でドアを閉めるのです。

エスカレーターには直ぐに慣れた私も、エレベーターでは未だに無意識に女性と譲り合ってしまい、世間のリズムを狂わせています。

そして・・・・

最近到達した結論なのですが、日本は、男も女も・・そしてエレベーターまでもが・・・・とてもせっかちです。上述のように途中階で降りる人の為に「開ボタン」を押していた筈の人物が、まさに最後に下りる人間の背中を擦るくらいのタイミングで一気に「閉ボタン」を押すのです。そして日本製のエレベーターは高性能であるが故なのでしょうが、極めて敏感に反応するようでいきなりドアが閉まります。
 今思えば、米国のエレベーターは、極めて鈍感でしたが、あれは安全性を考慮してのことかもしれません。とにかく私は既に3回ほど、肩や肩甲骨をドアに挟まれました。背後で閉まるドアの隙間からかすかに「あ!」と言う女性の声が聞こえるのは空しいものです。

せっかちババー 死ね。

と言う感じなのです。

ところ変われば・・・・変わる というテーマは他にも題材がありますが、あまり議論をElevateして感情がEscalateするといけないので、この話はこの辺にしておきましょう。
 
とにかく米国ではEscortしていたのに、日本ではEscapeしている感じです・・・