2010年2月7日日曜日

Anyway the wind blows and water flows...maybe.

金曜日は1月の雇用統計の発表がありました。結論から言えば解釈の仕様が十人十色という内容だったと思います。それが市場の反応にも出ていましたね。


1 注目のNFP(非農業部門就業者数)は5千人増加の予想に対して2万人の減少。

2 失業率は10.1%の予想に対して9.7%に改善。

3 12月分の改定値は下方修正、11月は上方修正、ただし合計では10万2千人の減少


失業率の改善や製造業部門だけを見れば雇用増となったことなどもあって解釈は分かれそうです。ただ雇用はバラ色という解釈は無理なので、解釈が分かれたといってもかなり悪いと見るかそこそこ踏みとどまっている無難な線と見るかという違いだと思います。


市場は一旦ドル売りに反応した後で強烈なドル買いに反転しました。

ドルロングだったので助かったのですが、この時の私の頭の中には突然もう10年以上は前に目撃した光景が蘇ってきました。

当時の職場で、ある女性(従業員ではなく顧客のようでした)が男子トイレに入ってしまったのを目撃したのですが、すぐに「うわっ」と言うような声がしたかと思うと彼女が凄い勢いで飛び出してきて壁にぶつかりながら横の女子トイレに突入していきました。

認知工学的に(?)、人間は今経験していることを自分の知識や経験の蓄積の中の類似のものにグルーピングするとされていますが、金曜日の指標直後の市場の動きはまさにそんな感じだったのです。

トイレの間違いは文字通り水に流せばよいとして、相場の動きは水の流れのようなスムーズなものではなかったというお話でした。