2011年1月23日日曜日

EUR marches on......at least for now.

それにしてもユーロが強いですね・・・

EURUSD DAILY
これはEURUSDの日次チャートですが、この2週間で9勝1敗ですね。


ここまでの展開については、少し昨年の初夏~初秋の状況に似ているような気がします。昨年は5月にギリシャ懸念などから日本の黄金週間のところでユーロが急落しました。その後も色々とありましたが欧州諸国が自国の主要金融機関に対するストレステストを行って結果を公表したことにより欧州の混乱は第四四半期に入ってアイルランド問題などが再燃するまでの相当期間は沈静化することになりました。当初からストレステストの実施基準の甘さや公表された結果に対する強い懸念が指摘されていたにも拘らずです。

今回も年初からポルトガルなどの国債償還の期日等を睨みながら欧州周辺国政府の資金繰り能力に注目が集まっていましたが、ポルトガルやスペインなどの国債入札が中国等海外勢が大部分を落札すると言う理想的且つ強い国際協調まで感じさせる結果となった事で投機的なユーロ売りの戦略からの撤退を余儀なくされたヘッジファンドなども続出するという展開に繋がっています。日本も欧州共同債の購入に動いて相応の役割を果たしていましたね。

これで3月ー4月あたりまで時間を買った格好になる可能性もあるのですが、市場に積み上がったユーロ売りのポジション調整が一巡してしまえば、ユーロの中長期トレンドは依然として下向きであると言う事が再認識される展開が待っていると予想しています。