2011年最初の週ですが、主要通貨ペアの変動が大きかったのは以下のペアでした。
通貨ペア 先週終値 前週終値 変動(pips) 変動率(%)
①CADCHF 0.9731 0.9372 +359 +3.69%
②EURUSD 1.2906 1.3373 -467 -3.62%
③USDCHF 0.9670 0.9334 +336 +3.47%
④EURGBP 0.8300 0.8574 -274 -3.30%
⑤GBPCHF 1.5033 1.4554 +479 +3.19%
⑥AUDCAD 0.9889 1.0192 -303 -3.06%
⑦AUDUSD 0.9955 1.0237 -282 -2.83%
⑧NZDCAD 0.7543 0.7749 -206 -2.73%
⑨CADJPY 83.64 81.51 +213 +2.55%
⑩NZDUSD 0.7595 0.7782 -187 -2.46%
⑪GBPAUD 1.5606 1.5225 +381 +2.44%
⑫USDJPY 83.13 81.19 +194 +2.33%
上位12位までの通貨ペアの中で上昇サイドで登場した通貨はUSD5回、CAD4回、GBP3回でした。
一方で下落サイドはもう少し分かれていてAUD3回、CHF3回、EUR2回、NZD2回、JPY2回でした。
昨年の12月後半には大きな流れとしてドル安、円高、CHF高、南半球(AUD,NZD)高という流れが出来ていましたが、年初の動きはこれらが巻き戻されている動きが中心でした。
USDとCADが強いのは北米が強いと言う事で、足元の米経済指標の目立った回復振りや特に雇用関係に改善傾向が顕著であると言う流れの影響が出ていると思います。
一方で、年末超えの資金の置き場として世界中の投資家に選好された株式、商品、南半球は年初は調整圧力に晒されているのですが、特にAUDは12月に対USDでのParity(等価=1.0)を回復していましたが同時に発生していた洪水被害の規模が予想外に大きそうだと言う懸念が強まったことで大きく反落しています。年末に豪州に押し寄せた洪水の如き投資資金は、皮肉にも本物の洪水に洗われて退却中であるといったところでしょうか。
足元はGOLDやSILVERにも調整局面が訪れており、投資家コミュニティは年初からやや梯子をはずされたような展開になっています。